いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
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▼無印良品のイスラエル出店計画を中止させたキャンペーン

良い報せが届いた。

 「朗報です。良品計画がイスラエル出店の中止を発表しました!ただし理由としては、「具体的調査の結果」による「経済的理由」を挙げており、やや曖昧な説明なのは残念です。ともかく出店の中止を発表した良品計画に対し、歓迎・賛同・激励など、あなたのメッセージを!ぜひ、あなたのメッセージをお送りください。お寄せいただいたメッセージは無印良品に届けます。」(「良品計画にあなたのメッセージを送ってください!」

無印良品ニュースリリース「イスラエル出店計画中止のお知らせ」
「株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 金井政明)は、2010年4月12日に当社ニュースリリースにて発表しましたイスラエルへの出店計画の中止を決定いたしました。当社は当該リリース発表後の具体的調査の結果、経済的な理由により、本計画の中止を決定しましたので、ここにお知らせいたします。」(2010年12月1日)

 ニュースリリースには「経済的な理由」とあるが、無印良品にイスラエルへの出店を思いとどまらせたのは、「STOP!! 無印良品キャンペーン」だと思う。

「イスラエルはパレスチナの人びとに対し、さまざまな犯罪行為を行なってきた国です。何百もの国連決議がイスラエルによる占領・入植政策を非難してきましたし、ハーグ国際司法裁判所(ICJ)は、アパルトヘイト・ウォールの違法性を指摘しています。イスラエルによる犯罪行為を止めさせ、人権と国際法が守られる世界をつくっていくために、無印良品を作る株式会社良品計画にこの国への投資計画をぜひやめてもらいたいと私たちは考えています。」

 無印良品のイメージを「転用」した秀逸なデザインと丁寧なサイトづくりは、従来の日本の消費者運動にはあまり例がないもので、その点でも特筆に価するが、最終的に無印良品を動かしたのは、このキャンペーンに寄せられた無印良品愛用者たちからのメッセージだった思う。

▼「寄せられたメッセージ」
http://act.parc-jp.org/cyber/muji/message

 自分もこのサイトから無印良品にこんなメッセージを送っていた。

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 株式会社良品計画御中

 貴社が予定されているイスラエルへの出店をやめてください。

 どうしてもイスラエルに出店するというのなら、
 パレスチナのガザ地区に同じ規模の店舗を出店し、
 パレスチナの人びとのくらしを支援してください。

 イルコモンズ(東京都)

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 メッセージの内容はさておき、いま、よみかえしてみると、自分にしてはめずらしく、物腰のやわらかい文章になっている。おそらくそれは、このキャンペーンが体現していた丁寧なとりくみの姿勢とその「運動の質」によるものだと思う。無印良品に出店計画を中止させるだけの質と力をもった多くのメッセージが集まったのは、このキャンペーンが無印良品の愛用者や支持者たちに好感と共感をもってうけとめられたからだと思う。12日に予定されていた無印良品前でのアクションのよびかけには、このキャンペーンをよびかけた人びとのなかにも無印良品の愛用者がいることが記されていた。




「STOP!! 無印良品 in 東京」

[日時] 2010年12月12日(日) 13:30~14:30
[場所] 東京・有楽町 無印良品有楽町店前
 「私たちは、その計画を取りやめてほしいと考え、12月12日(日)にアクションを起こすことにしました。無印良品のお店の前で、出店をやめてほしいということを書いたチラシを配り、お店のスタッフにも、お願いのお手紙を渡す予定です。(本社で対応して下さるというお返事が頂けた場合は、本社にも渡しに行こうと考えています。)アクションをやろう、と話し合った私たちの中にも、無印良品の商品の愛用者がいます。けれど、無印良品がイスラエルに出店してしまったら、もうその商品は買いたくないと思っています。イスラエルはパレスチナの人びとに対し、さまざまな犯罪行為を行なってきた国です。何百もの国連決議がイスラエルによる占領・入植政策を非難してきましたし、ハーグ国際司法裁判所(ICJ)は、アパルトヘイト・ウォールの違法性を指摘しています。けれど、イスラエルはそうした決議や勧告を受け入れてはいません。イスラエルは、貿易や投資など、国外との経済活動に依存している国です。イスラエルに出店をするということは、無印良品がこの国に投資を行うということです。イスラエルによる犯罪行為を止めさせ、人権と国際法が守られる世界をつくっていくために、この国への投資計画をぜひやめてもらいたいと私たちは考えています。ぜひ、あなたも一緒にアクションに参加してください。」
 
 イスラエルへの出店計画では判断をあやまったものの、本来の無印良品の特徴は、そのデザインの好さや質の好さ、そして、その丁寧な姿勢にあると思う。今回のこのキャンペーンは、無印良品を決して全面否定するのではなく、その好ましい部分を運動のなかにとりいれながら、無印良品をその本来のありかたに立ち返らせようとするものだったと思う。実際、サイトに寄せられたメッセージをよむと、イスラエルへの出店は「無印良品らしくない」として、本来の「無印良品」のありかたに戻ることを求めるものが多く、キャンペーンをよびかけた人びととそれにこたえた人びととのあいだに共感にもとづく連帯がうまれていたことがわかる。それがなしとげた成果もさることながら、好感と共感がうみだす力でものごとを変えてみせた良質のキャンペーンだったと思う。

 「無印良品がイスラエルへの出店を中止したらこのキャンペーンは終了します。私たちは常に無印良品とやり取りをしていますので、出店が中止されたらすぐに連絡をもらえるようになっています。ですので、無印良品があなたに何を言ってこようとこのキャンペーンが終わるまでは、無印良品は出店計画を着々と進めていると考えてください。」

 理由はともかくも、無印良品から「中止決定」が伝えられたので、このキャンペーン自体は終了することになるのだろうが、キャンペーンが終了した後も、「良質の運動」の記録として、このサイトが存続することを願っている。

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[追記]  細野晴臣「花に水」(無印良品店内BGM)

メッセージには書かなかったが、かくいう自分も、細野晴臣の「花に水」が店内BGMに使われていた頃(たぶん1980年代前半)からの無印良品の愛用者で、無印良品がイスラエルに出店するという話をきいたときは、正直こまった。1993年から愛用している自転車をはじめ、身のまわりには無印良品の生活用品が結構ある。もうひとつこまったのは、大学の講義でスウェットショップ(=搾取工場)の話をする時、スウェットショップを使ってない企業の例としてパタゴニアや無印良品をあげてきたのだが、今後は無印良品のイスラエル出店のことを話さなくてはならなくなるからだ。出店が中止になってほんとによかった。ちなみに家にある無印良品のものでいちばん重宝しているのは、このステンレス・パンチング・ザル。


もやしを洗うとよくわかるが、パンチング加工なので、メッシュのザルのように野菜くずがひっかかったり目づまりしたりしない。しかもステンレス製で、ザルがたわまないので、使った後もごしごし洗える。これはほんとによくできてると思う。いつかガザに出店してパレスチナの人びとにも使ってもらいたい(イスラエルの軍事政府が隔離壁を撤廃し、パレスチナとの和平が実現すれば、イスラエルの人びとにも使ってもらいたい)。

一方、無印良品のサイトと関東・関西の一部の店舗のみで限定販売してる「わたいれ/はんてん」のデザインについてはちょっと疑問がある。「わたいれ」は肩のラインを落とさずに直線裁ちでいいと思う。自分が愛用している久留米の「わたいれ」の方が値段も手ごろで(3,000円)、デザインも初期の無印良品っぽくみえるのだが、どうだろう?。あと、わたいれとグレーのフードパーカーの組みあわせは意外にわるくない。

[参考]久留米のはんてん
 「綿入り・はんてん(半天・半纏・袢纏・ちゃんちゃんこ)日本製 Made In Japan 原産国:日本 【素材】表 地:アクリル60% ポリエステル40%裏 地:綿100%中 綿:綿70% ポリエステル30% 【特徴】当社の本場久留米はんてんは、「綿わた入りはんてん専用中綿」を自社工場にて熟練の職人がひとつひとつ真心を込め、手作業にて綿を詰め、縫製し、厳しい検品を受け合格した商品だけが出荷されています。【だから着てみて暖かい、着てみて分かる良さがあります。】自信を持ってお送りできる自慢の商品です。 ・綿わたが入っているので暖かい。人体からのわずかな湿気や空気中の湿気が繊維質に保たれます。それが人体の体温で暖められることにより暖かさを増します。ふっくら感がなくなったら、陽に干すとふっくらとよみがえります。・手縫いでの縫製。着たときのごわつき感がなく、しなやかさが保たれています。 これからの寒い季節。とても暖かいはんてん。昔から続いてきた良さ、懐かしさをぜひ体感してください。」
by illcommonz | 2010-12-04 04:02 | Trackback | Comments(1)
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Commented at 2010-12-04 21:58 x
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