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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼やかましい路上のわたしたち
昨日の新宿でのデモの様子。

▼東京・新宿アルタ前をうめつくした「ど真ん中デモ」
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クラウンアーミーたちは「デモの交通整理」で警察のおてつだいd0017381_11421681.jpg

▼この日は警察側も「右側に気をつけろ」と思っていたようだ。
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▼異なる意見が路上で交差する、これが街路の政治。d0017381_114326100.jpg

▼米軍はいらない、自衛隊もいらない、防衛はクラウンアーミーで十分。
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▼道路のど真ん中を駆ける警官、息苦しい日本、そんなに急いでどこへゆく。
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▼こちらは、キープオン、キープライトの人たち
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▼こちらは、キープオン、キープレフトの人たち
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 こんなふうに、たがいに異なる意見を持つ人たちが、思い思いのスタイルとやり方で自分の考えを表明する「街路の政治」は、写真や映像でながめるようなものではなく、参加することに「意義」があると思う。もちろん「うるさい」とか「やかましい」という「異議」もあるだろうが、もともとデモクラシーは「政治に口出しをするなど、けしからぬ」と考えられていたデモス(=民衆)たちが、政治に口出しをするという「異例の事態」からはじまった。はじめ支配者たちの耳には、デモスたちがあげる声は、意味不明のやかましい雑音か、野獣のさけびにしかきこえなかったという。したがって「デモクラシー」ということばはもともと罵倒や悪態のことばだった。デモというのは、治世者にとっては呪わしいものであるデモクラシーの、その「はじまりの風景」を再現/反復するものなので、それがやかましかったりうるさかったりするのは当然のことであり、デモクラシーとは、本来的に、うるさくて、やかましいものなのだ。間接民主主義の選挙権それ自体は尊いものだが、投票所で静かにだまって投票する行為は、飼いならされたデモクラシーの儀式であることを忘れてはいけない。ていたらくな国会の答弁や、ぼんくらな政府の閣僚たち(たとえば「答弁はふたつでいい」と発言した大臣とか)のニュースばかりみせられて、政治に意気消沈し、だまってしまうとしたら、それは治政者の思うつぼである。治政者の理想は、国民が政治に完全にあいそをつかし、日曜日には、政治から遠くはなれたところで、たとえば、ショッピングモール山のぼりで、静かな休日を過ごしてくれることのはずだ。だからこそ、休日に街路にでて、やかましいデモスとなり、路上から雑音の一票を投じるデモは、投票と同じくらい尊いものだと思う。また、そう思うからこそデモにゆく。たまの休日、見たい映画や読みたい本をあとまわしにして、「デモスのつとめ」を果たしに、デモにでかけるとき、自分の背中をおしてくれることばやうたがある。

 「問題を解決するために強い意志を持ち、献身的に努力する市民たちの小さなグループが世界を変えられるということは、疑いようがありません。現に、世界を変えてきたのはまさにそれなのです」(マーガレット・ミード)

 「よきことはカタツムリの速度でうごく」(ムハトマ・ガンジー)

 ほかに、こういう歌もある。

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ナタリー・マーチャント「あなたはどちら側にいるの?」
Natalie Merchant "WHICH SIDE ARE YOU ON?"

 「あなたはどちら側にいるの?」はフローレンス・リースが1930年代につくったプロテスト・ソング。ウディ・ガスリーをはじめ、無数のカヴァーヴァージョンがあるが、反抗の音楽がフォークからパンクになり、パンクからテクノへと変わっていったなかで、いまではめったに歌われることの歌だが、歌詞のなかにある「あなたはどちら側にいるの?」というリフは、今でもいろんなところで使われている(たとえば、去年ニューヨークで開かれたアクティヴィズム展ではこのリフがタイトルとして使われていた)。



 ねえ、おしえて、あなたにできることを
 Oh, tell me how you can
 くたびれた皮膚でいたいの、
 Will you be a lousy scab
 それとも、ひとでありたいの?
 Or will you be a man?
 あなたはどちらが側にいるの?
 Which side are you on?
 あなたはどちらが側にいるの?
 Which side are you on?

 自分がどちら側にいるかということは、自分でいわなくても、ものごとを何でも二つに分けないと気がすまない人たちが、「左翼だ」とか「反体制だ」とおしえてくれる。たしかにそういうふうに分ければ、そうなるのかもしれないが、自分自身は、ものごとをなんでも二つに分けるものの考え方や世界観をまるで信じてないので、実はぜんぜんそう思ってない。強いていうなら「ゴリゴリの直接民主主義者」ということになるかもしれないが、実はそれほどゴリゴリでもない。かつては「行動が思想を決める」というゴリゴリな思想もあったが、それよりも「誰と共にいるかがそのひとがどちら側にいるかを決めるのでは」とゆるやかに考えている。「わたしはこわれやすい卵の側につきたい」と語った作家もいるが、どちらかというと自分は、いつ・どこにいても、「やかましいデモス」でありたいとそう思っている。そして、やかましいデモスのひとりとして、他のデモスたちと共にありたいと思うので、休日にドラムをもってデモにでかけてゆくのだと思う。そしてデモでキープ・レフトで進むのは、「うつくしく、いさましい日本のわたし」ではなく、「やかましく、うるさい路上のわたしたち」でありたいからなのだと思う。
[PR]
by illcommonz | 2010-12-06 14:34
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