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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼多摩川ベル・リンガーズ


 軍が嫌いだ。米軍、イスラエル軍、イギリス軍、フランス軍、ドイツ軍、ロシア軍、日本軍、そのほか、あらゆる国の軍隊をはじめ、多国籍軍、NATO軍、国連軍、同盟軍、帝国軍、進駐軍、駐留軍、駐屯軍、そして、読売巨人軍にいたるまで、およそ軍と名のつくものはみんな嫌いだが、いくつか例外もある。クラウン・アーミーがまずひとつ。それともうひとつは、サルベーション・アーミー、すなわち、救世軍である。日本では、救世軍というと、バザーが有名だが、毎年、年末のこの時期になると、日本でも歳末助け合いの街頭募金活動を行っている。海外のサルベーション・アーミーは、路上に立てたトリポッド(=三脚)に小さな赤いケトル(=バケツ)をつるし、小編成の楽団が讃美歌や聖歌を演奏しながら募金を募るが、日本では鍋を使い、それを「社会鍋」とよぶ。

 「1909年(明治42)、当時、日本の救世軍では、山室軍平中将が少佐の時代で「失業者救済対策」として街頭集金をする事となりました。募金の方法はアメリカの Christmas Kettle のアイデアを取り入れ、スープ壺の代わりに、年越し雑煮というつもりで鉄鍋をつるす事になったのです。東京市中の主な角々に集金用に鍋をつるし、そのわきに士官・兵士が立って寄付を仰ぐ事になりました。 大正10年12月15日号「ときのこえ」紙上で、救世軍本営の立場を明確にしました。そして社会鍋で集められたお金の用途も慰問かご配布から、冬期無料宿泊所、 冬期給食活動、また、他の慰問活動へと拡がっていったのです。また、暮れ以外にも、災害、救済など、必要なときには社会鍋を立てて街頭募金をしました。」(「救世軍」公式サイトより)

 募金は、被災地の人たちの救援や、路上生活者の支援などに使われるが、もともとは家のない人たちや貧しいこどもたちに、クリスマスのディナーをごちそうするためにはじまった反貧困のストリート・アクションで、オリジネーターのウィリアム・ブースはこんな言葉を残している。

 「今日、そうであるように、女性が泣いている限り、わたしは戦う。幼い子供が飢えている限り、わたしは戦う。男たちが刑務所に出入りする限り、わたしは戦う。酔っぱらいが残っている限り、街頭に哀れな女性がいる限り、神の光を受けていない一人の魂でもある限り、わたしは戦う。終わりまで戦う。」



 東京では、救世軍の本部がある神保町をはじめ、新宿や渋谷の路上で街頭募金行われている。以前、このブログにも書いたが、こういうストリートの活動をみると、つい立ち止まって、じぃぃっと見てしまう。というより、寒空の下、ひとが路上に集まって楽器を演奏したりしてる風景が好きなのだ。何年か前に新宿駅西口できいたユーフォニウムの演奏は特に印象にのこっている。ちっともうまくはないのだが、そこがとてもよく、自分もいつかやってみたいと思った。実はユーフォニウムをはじめたのはそれがきっかけでもある。

 ここ数年、クリスマスといえば、「社会鍋」ではなく、素人の乱の「クリスマス粉砕鍋集会」だったが、リーマンショック以後の不景気で、「資本主義のクリスマス」もかつてほどの勢いをなくし、粉砕するほどのものでもなくなった。もともとクリスマスそのものに反対しているのではなく、商業化されたクリスマスに反対していたのだから、もはや粉砕するまでもない。それに今年はもう、11月にバイナッシング・デーのアクションもやったし、おとといの晩は、アナーキストクリスムス・パレードまでやったので、その最後のしめくりりに社会鍋もやることにした。自分はクリスチャンではないので、別に善いことをして天国にいきたいわけではないし、日頃のバチあたりな生き方の罪ほろぼしをしたいわけでもない。もとはといえば、今から一年前にやった「アクティヴィズム3.0」展で、シアトル以降のアクティヴィズムの、来るべき未来の姿を先取り的に展示した時、ふと思いついたことで、アクティヴィズムをアップグレードするだけでなく、もう一度、その「原点」(=アクティヴィズム1.0」)にもどって、そこからまたはじめなおしたい、とそう思ったのがきっかけである。こどものころにやった街頭での募金活動は、自分のストリート・アクティヴィズムの複数の原点のひとつだと思っている。

 というわけで、ウラン・ア・ゲルのメンバーや近所に住んでる友人たちに声をかけて楽団を結成し、数週間前から練習をはじめた。楽団は、クラリネットとトランペット、ユーフォニウムとチェロ、それにドラムとベルの6人編成で、曲によってピアニカやバイオリン、鉄琴やカズーも加わる。(自分はユーフォ二ウムとトランペット、ドラム、クラリネットを担当することになった)。メンバーにはクリスチャンがひとりもいないので、今回は救世軍としてではなく、救世軍のお手伝いをする奉仕者というかたちで参加することになった。海外のサルベーション・アーミーのプロモーションヴィデオをみんなで集まってみたりし、なにをすればよいのか研究した。小さなベルがあるといいようなので、玄関のドア用のベルを改造して、自作のハンド・ベルもつくってみた(ちなみにハンドルの部分は、仏壇の鈴を鳴らすためのものをリサイクルした)。

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 今回の募金活動のために、救世軍の人が「道路使用許可」をとっていたのだが、路上には社会鍋の三脚以外の設置物を置けないということが分かったので、それならば、と、家にあったキックボードを改造して、それにドラムをセットした。これなら路上に固定してないので、警察も文句はつけられないだろう。もしそれでも警察が文句をつけてきたときは、そのときはブースの精神にならって、たたかう、最後までたたかう(笑)。

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 海外では、サルベーション・アーミーの手伝いをする奉仕者たちのことを「ベル・リンガー(鐘を鳴らす人)」とよぶらしいので、楽団の名前は「多摩川ベル・リンガーズ」にした。


※このPVはすごくいいですよ。

 自分もふくめメンバーの誰も讃美歌を知らないので、ウラン・ア・ゲルでよく演奏するブライアン・イーノの「この河に沿って」のウインター・ヴァージョンや、ロバート・ワイアット(マッチングモール)の「キャロライン」のほか、ワールズエンズ・ガールフレンズの「アンスポイルド・モンスター」など6曲を、2時間ほど演奏する予定になってる(ほかに「アメイジング・グレース」や「ロンドンデリーのうた」も演奏する)。

 ということで、あしたの午後2時から午後4時まで、JR八王子駅北口にある商店街の入口の三角コーナーで救世軍の募金活動の手伝いをしますので、どうか募金にご協力ください。
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by illcommonz | 2010-12-27 20:03
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