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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼[エジプト革命] エジプトは勝ちつつある
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 「わたしは政治主義がきらいだ、私は革命がすきだ」(寺山修司)

 まだ決着もついてないのに、革命後のエジプトの政治や経済についてシニカルな分析やネガティヴな観測をしてみせたがる人たちがいるが、それがどうしたというのだろう。決着がつく前から、この革命がたどる暗い末路を予言し、民衆の誤算だと決めつける人もいるが、余計なおせっかいだとは思わないのだろうか。もし仮にその分析や予測が正しいとしても、そういう人たちには革命がどういうものかまるで分かってないのだろう。革命というのは命がけの跳躍であり、賭けである。後先のことや損益を計算することしか頭にない新自由主義的な思考からは百年たっても革命は起きない。そうではなく、そろばんの駒を指でざーっと弾いて、すべてを一度、御破算にするところから革命ははじまる。そう、そろばんの駒はすでに弾けとんだのだ。革命は損得勘定で起こすものではない。この革命の後に何が起きるかわからないし見当さえつかないが、何が起ころうと、今のままのよりはずっとましだ、昨日と同じ明日はもうたくさんだという気持ちから革命は起きる。たとえどんな未来が待ち受けていようと、それを受けとめるという覚悟から革命は起きる。結末のわかった未来をもう一度オープン・エンドにするのが革命である。もちろん予測のつかない「計測不能な未来」は誰しも不安で耐え難いものだが、人が甘んじてそれを受け入れることができるのは、その未来を共にすることを決めた人たちが街路や広場に集まって共に行動し、共に夜を明かしているからだろう。権力が街路や広場をおそれる理由はそこにある。エジプトの革命はすでに勝利しつつある。なぜなら、いま街路に出て、広場にとどまっている人たちは、これまで自分たちをおさえつけてきた恐怖や諦めを克服し、いまここで自分たちが行っていることで未来は変えられるのだ、という確信を手にしているからだ。その確信を持った人びとがつながれば、決して負けることはない。たとえ負けることがあったとしても、人びとがその確信を手放さない限り、革命は何度でも起きるだろう。エジプトの人たちはいま勝ちつつある。ムバラクを過去のものにする、やがて未来となる現在のなかで、エジプトの人たちは確実に勝ちつつある。つらい時刻は過ぎさり、勝利の時刻が近づいている。もちろんこれがポジティヴすぎる見方だということは百も承知だが、どうせ間違うんだったら、ポジティヴな可能性の方に賭けたい。

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[追記] できればこの追記は書かずにすませたかった。というのも、今回のエジプト革命については、「アクションプラン」のなかにあった「ポジティヴなことば」で書こうと心がけてきたからだが、さすがにコレには黙っていられなかった。

▼「前原外相:エジプトの政権移行は慎重に」
http://mainichi.jp/select/world/news/20110205k0000m010085000c.html
「前原誠司外相は4日の記者会見で、米国などがエジプトのムバラク大統領の即時退陣を求めていることについて「新たな元首を選ぶにしても、国民が納得する選挙のあり方を検証しなければならず、そういったものをやらずにトップがいなくなった場合、職務執行代行者で成し遂げられるのか」と述べ、政権移行を慎重に行うべきだとの考えを示した。性急な退陣でさらに混乱することへの懸念と過度に介入しない姿勢を強調した形だ。前原氏は「国民の気持ちは分からないではないが、現実的な政権を作っていくということはどういったことかを少し冷静に考えるべきではないか」と述べ、30年に及ぶムバラク政権下で民主主義が十分育っていないとの現状認識から、急激すぎる変革への懸念を表明。「現政権側も当然だし、デモを行っている方々も冷静に自らの国の将来を考え、今どのように取り組むべきかを考えてほしい」と反政府側にも冷静な対応を求めた。」(毎日新聞 2011年2月4日)

 「ムバラク派なのか、おまえは?」と云われても仕方ない発言だと思う。いや、それよりなにより、ムバラクの「即時退陣」というまさにその一点を求めて、あれほど多くの人びとがいま街路と広場に出て、それをいまかいまかと待っているという現実以上に「現実的」なものなどないはずだ。余計なおせっかいとは、まさにこれのことだ。「民主主義が十分に育ってない」? この男の目はいったいどこについてるのだろう。この風景が民主主義じゃなかったら、いったいなんなのか。

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▲「カイロの民主主義派のデモ、数千人単位で増え続ける」

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▲「カイロの「旅立ちの日」のデモに数十万人が集まる」

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▲「年齢、性別、宗教をこえて、あらゆる通りから人びとが抗議」

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▲「民主主義派はムバラクが退陣するまでデモを続けると主張」

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▲「民主主義派はエジプトの支配体制の終焉を要求」

 いまのエジプトの路上と広場は「民主主義のはじまりの風景」を彷彿させる世界で最も民主主義的な風景を呈している。それが分からないのは、議会制民主主義が民主主義だという固定観念と腐った議員根性のせいだろう。いや、ちがう、単におそろしいのだ、革命が。蜂起した民衆をはじめて見て、冷静でいられないのだ。せいぜい今夜は、一晩たっぷりと眠れない夜をすごせばいいのだ。
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by illcommonz | 2011-02-05 01:27
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