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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「音声のムバラク叫んだ時、図交感神経オフにしたデモ隊が単純な2番目の点滅を持っているされて悪魔化」
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「混乱なら軍介入」と警告 反政府デモでエジプト外相
 「エジプトのアブルゲイト外相は9日、中東の衛星テレビ、アルアラビーヤとのインタビューで、反政府デモによる混乱が拡大した場合、「軍が介入せざるを得なくなる」と警告した。首都カイロ中心部などで続くデモの強制排除や、軍によるクーデターの可能性を示唆したとみられる。軍はこれまで中立の立場を維持。平和的なデモは排除しない一方、秩序回復のためデモ解散を求めてきた。これに対してデモ隊はムバラク大統領の即時辞任要求を譲らず、連日数万人規模のデモが続いている。」(2011年2月10日 共同通信)

 それはまちがいで、「混乱」してるのは「カイロ中心部」ではなく、ムバラクとその不愉快な政府の方だ。そしていま「非常事態」なのは、独裁政府の中枢にいる連中の頭の中の方だ。おそらく一種の思考停止になってるはずだ(いい気味だ)。その「混乱」はひとえに、この革命にリーダーがいないことによるものだと思う。つまり、リーダーがいないので、これまでくりかえし使ってきた常套手段すなわち、リーダーをまるめこむか、もしそれができなければリーダーを抹殺するといういつもの手が使えず、手をこまねいているのだろう(いい気味だ)。

 何日か前のブログに書いたように、この革命はリーダーを「欠いている」のではなく、リーダーを「必要としない」のであり、あえてリーダーやヒーローを「つくらない」のである。なぜリーダーをつくらないのかという理由については、「エジプトクラシー」(すばらしいネーミングだ、しかも自分と同じアマチュア人類学者らしい)という名のエジプトのブログーが、昨日のブログで明快に説明してくれているので、それを無断で全文掲載する。


d0017381_9212870.jpg▼Egyptocracy "I want no leader" (February 9, 2011)

 The government keeps bringing forth the notion of having no one to talk to on our behalf. I do not want anyone to negotiate on my behalf. I have no leader and want no leader. This revolution might have been ignited by a few, but their anonymity is key to its success. January25 is a people's revolution. It started out as a simple protest, grew into an uprising and finally matured into a revolution, because of the will of the masses.

 "But, who should we negotiate with?" the government keeps repeating. Why do you expect me to delegate someone to negotiate with the government in the first place? How do you expect me to agree to negotiations with an entity whose legitimacy is unorganized by me to start with? I am not protesting on the streets calling for Mubarak to step down, I am calling for a regime change. This means a change in the system, including its head figure, key players and their followers. Is it inconceivable to ask for change from people I am demanding to be changed.

 As for choosing a leader, I will not. I am opposed to the people's movement being characterized in a figure or two. First of all, it is an elementary tool for a regime to control a movement. Leaders will become an easy target for the government to demonize, and a character slaughter campaign will start to shake the confidence of the masses in them. People with best of intentions wanting to lead this movement will be crushed in seconds. The protesters who placed their trust in them, will give up on the cause because those who are supposed to be the epitome of this revolution are not worth the sacrifice. Secondly, history has proven that every movement that was personified in a leader always strayed away from its initial cause. The movement becomes a tool to realize personal ideologies and convictions rather than the will of the masses. Moreover, power gets to the heads of people. Everyone in this movement had no public presence ahead of the uprising. How could I be guaranteed that all this public affection will not create a monster. I know I am being skeptical and rather negative, but I have been governed by a power hungry person for the past thirty years and my experience could not be described as pleasant. Furthermore, I do not want a charismatic and eloquent leader who will woo the masses with his/her suave words, and have them follow him/her like cattle. Mind you that the Egyptian public is unfortunately forty percent illiterate and highly emotionally driven. People have cried during Mubarak's speech, just because he has mentioned that he wants to die on Egyptian soil. He has turned into a sympathetic figure and protesters have been demonized in a blink of a second with a simple sentence. Last but not least, having no leader is completely confusing the regime. The revolutions's actions are unpredictable; how will they study the behavior of an array of people by the millions according to most recent estimates. Our anonymous unity is making it impossible for the regime to infiltrate our lines, thus staying strong. I regard it as a tactical strength.

 So, no I do not want a leader. It is the revolution of the masses and should stay so.

 非常に明快な説明なので、誰かが訳してくれるのを期待することにして(ネットのいいところは、そういうワークシェアができるところだ)、かわりに Google で自動翻訳してみた。するとこんなふうになった。

 「私はリーダーがいないとリーダーが必要ない。この革命は、少数のされて点火可能性がありますが匿名性が成功のことですキーを押します。これは、大衆ののので単純なものから始まった抗議、革命へと成長し、最終的に蜂起に、成長した。リーダーを選ぶように、私はしません。まず第一に、それが運動を制御する体制がための基本ツールです。リーダーは、政府は悪魔簡単にターゲットとなる文字虐殺キャンペーンは、その中に大衆の信頼を横に振るが開始されます。動きをこのリードして欲しい誠心誠意人々は数秒で粉砕されます。音声のムバラク叫んだ時。彼は、図交感神経オフにしたデモ隊が文単純な2番目の点滅を持っているされて悪魔化。最後になりましたが、政権を持っていないリーダーが混乱しています完全に。回転の行動は予測不可能です。推定最近の方法をほとんど応じて数百万の人々の配列の動作をする彼らが研究している。私たちの匿名の結束が強い滞在していることにより、それが不可能な、線を浸透させる我々に政権はしてください。私は強さ戦術と考え、それをする。ですから、私がリーダーをするしない。それは、大衆の革命ですので、ご滞在する必要があります。」(エジプトクラシー「私はリーダーをする」2011年2月9日)

 いま、ムバラクとその不愉快な政府は、ちょうどこんな文章を読んでいるような感じで、いま起きていることがまったく理解できずに混乱しているのだろう(※と、これを書いている途中で「今夜ムバラクが辞任する」というアルジャジーラのニュースがはいった。いまオバマがスピーチをはじめたので、続きを書く)。革命を起こした人びとが「リーダーがいないとリーダーが必要ない」と明言し、リーダーをつくらないことが「強さ戦術」となったのだから、リーダーを差し出す必要などない。たとえそれで交渉が進まないとしても、この革命は、これまでの革命のように「権力をとる」ための革命ではなく、「権力をとらずに世界を変えるたたかい」なのだから、まずは数時間後に迫ったムバラクの退陣が先で(※そう思っていたら、また裏切った、くそ)、交渉は退陣の後でよい。もしその交渉の中で暫定政府が「リーダーを出せ」と迫ってきたら、そのときは、こんなふうに応じてやればいいのだ。

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▼「404 リーダー不明 あいにくリーダーはみつかりません」

 ところで、いまのエジプト革命の状況は、1999年のシアトルで、WTOへの抗議に集まった数万人の人びとがシアトル市街を占拠し、会議の開催を中止させることに成功した時の状況とよく似ている。似ているのはそれが治安当局に与えた驚きと混乱である。そのときのことをナオミ・クラインがこう書いている。

 「今週のWTOの会合は大変な騒ぎになった。シアトルの街は紛争地帯のようなありさまで、非常事態宣言が出せれ、交渉は失敗におわった。抗議に集まった人たちの政治目的について混乱して意見がでるのも無理はない。これはインターネットの混沌としたやりとりのなかから誕生した最初の政治運動なのだ。そこには計画を下に伝えるトップダウン式のピラミッド構造は存在しない。コメントを発表する世界的に認められたリーダーもいない。そしてだれもが次に何が起こるかわからない。」(ナオミ・クライン)

 そのピラミッドがあるエジプトで、それまでピラミッド構造だった革命の常識が完全に脱構築されたのだから、ムバラクとその不愉快な政府がてんやわんやの大混乱に陥るのも無理はない(いい気味だ)。おそらくエジプトの秘密警察は、ナオミ・クラインの本を読んでなかっただろうが、この革命を呼びかけたエジプトの若者たちはきっと読んで、しっかり研究していたはずだ。

 この革命を理解する上で参照すべきものは他にもまだある。何日か前に「タハリール広場はTAZである」と書いたが、ここ数日間のタハリール広場は「カイロ版のリクレイム・ザ・ストリート」だったともいえる。都市の中心部のラウンドアバウト(円形交差点)を大勢の人びとが占拠し、そこを中心に路上を解放区にしてしまうという戦術は、1995年のリクレイム・ザ・ストリートからはじまり、その後、世界中に広まっていった。



 デモや集会が厳しく取り締まられていた独裁政権下のエジプトでは、リクレイム・ザ・ストリートは不可能だったが、1月25日の蜂起とそれに続く一連の街頭行動がそれを可能にした。リクレイム・ザ・ストリートがつくりだす解放区はカーニヴァル的で、たいていは数時間か半日で消えてしまうものだが、タハリール広場のリクレイム・ザ・ストリートは一週間以上つづき、しかもそこは単なる解放区であることを超えて、やがて自治区のような空間へと成長していった。こうした持続可能で安定した占拠状態がつくられた要因としては、一日に五回の集団礼拝があったことが大きいと思う。つまりそこは抗議の場であると同時に礼拝の場であったからこそ、あんなふうに熱心に清掃が行われたのだろう。

 

 そんなタハリール広場ををムバラク派が襲撃した後、再び人びとがタハリール広場の秩序をとりもどしてゆく様子を「デモクラシー・ナウ」がレポートしていたが、そのレポートのタイトルは「リクレイム・タハリール・スクエア」となっていた。


 
 ナオミ・クラインやデイヴィッド・ソルニッットなど「シアトル以降」のオルター・グローバルムーヴメントの動向をフォローしてきた、いかにも「デモクラシー・ナウ」らしいタイトルだと思った。ちなみに、リクレイム・ザ・ストリートはRTSと略され、これまでRTSといえば、リクレイム・ザ・ストリートのことだったが、「エジプト以後」は、RTSというと「リクレイム・タハリール・スクエア」のことになるかもしれない。「タハリール」という語は「解放」を意味するので、それは「解放広場をとりもどす」というムーヴメントになるだろう。そして「解放広場」はなにもカイロだけにあるのではない。世界にはとりもどされるべき無数の解放広場がある。

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 かつてゴダールが映画「カメラアイ」で示したように、カイロのタハリール・スクエアから遠く離れたところにいる私たちが、必ずしもそこに行く必要はなく、反対にタハリール・スクエアを自分のなかに呼び込むこと、自分のなかにタハリール・スクエアをつくることが、これから「エジプト以後」の時代を生きる私たちに出来ることだろう。そう、「シアトル以後」という呼び方は今日で終わり、これから「エジプト以後」の新しいムーヴメントがはじまる。そこで私たちが最初に問わなければならないのは、次のふたつの問いだろう。

 【問1】 自分のなかのタハリール広場はどこだろう?
 【問2】 自分にとってのムバラクは誰だろう?

 もうひとつの世界はいつでもとっくに可能だ。
 革命は起きた。エジプトを忘れるな。
 世界は変えられる。

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 「あなたが家やエジプト国外にいたとしても、
 あなたの"想い"はここにあります。
 私達にあなた方の想いと祈りが届いていますよ。
 あなた達がこのタハリール広場にいるのです。」
 (現地からのツイート)
[PR]
by illcommonz | 2011-02-11 05:17
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