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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼計画停電の夜の散歩
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 今夜から自分が住んでる地域でも計画停電がはじまったので、トランジスタラジオをポケットにいれて、NHKのニュースを聞きながら散歩することにした。自分の家は、東電が勝手に決めたグループ分けのちょうど境目にあるので、すぐそばの線路の向こう側には電灯が点いているが、線路のこちら側は真っ暗である。とはいえ、今夜は月がでてるので、家のなかよりもよっぽど明るい。晴れているので星もよくみえる。北風がつめたいが、家のなかでじっとしているより、歩きまわっている方が体があたたまる。なにより、普段は見ることのない街の風景をみることができ、普段は考えることがないことを考えることができる。信号と街灯が消えた街には人気がなく、ひっそりしている。はじめは「まるで無人地帯みたいだ」とか「いつまでこんなふうに散歩ができるのだろうか」とか、そういう薄暗いことも考えたが、歩き続けているうちにだんだん慣れてきて、どこかで見覚えのある風景に思えてきた。そう、自分が子どものころの真夜中の街はこんな感じだった。24時間営業のスーパーもコンビニもなかった頃の真夜中の街というのは、こんな感じだった(もちろん信号と街灯はあった)。そう思うと、これは別に異常でも特別なことでもないと思いなおし、何十年かぶりに体験する、夜らしい夜の街の風景と空気を満喫しようと思った。いちおう、これから起きるかもしれない最悪の事態のことを考えて、おもいっきり外気を吸ったり吐いたりしながら歩いた。街灯のない真っ暗な街を歩いていると、ときどきすれちがう自転車のライトでさえありがたく感じるので、次に散歩をするときは自転車にしようと思った。防犯パトロールをしているらしき人がいたので「ごくろうさまです」と声をかけた。交通整理をしている若い警官がいたので「ごくろうさん」と声をかけた。自分はパトロールをしてるわけでもなく、交通整理をしているわけでもなく、ある意味、不審な人物にみえると思うが(防寒のために黒いパーカーを頭からかぶって、そのうえに黒いはんてんを着こんでいた)、どちらも「暗いので、どうぞ気をつけてください」と返事を返してくれた。その応答にレベッカ・ソルニットがいう「災害ユートピア」の手触りをすこしだけ感じた。ほかにも、いろんなことを考えた。たとえば、「災害ボランティア」というのはあるのに「災害アクティヴィズム」というのはないな、とか、自転車で停電の街に明かりを点すバイク・ブロック活動とか、そういうことを考えた。考えるだけでなく、もし状況がゆるすなら、明日からはじめようと思った。二時間くらいたっぷり歩いて、ほかにもいろんなことを考えた。久しぶりに体験する夜らしい夜の街の空気を吸いながら、子どもの頃に生きていた世界や子どもの頃の暮らしのことを考えた、いや、思い出していた。それについては、いつかまた別の機会に書こうと思う。その機会はかならず来ると信じているから。

[追記] ちなみに、停電が終わって、街にいっせいに明かりが点きはじめた瞬間(その瞬間はなかなかきれいだった)まず目にはいってきたのが信号が青だったので、「これは幸先がいいぞ」と思った。

【参考】
「日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA」
「東日本大震災に伴う原発事故を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は15日、日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している、との見解を示した。IEAは月次報告書で「実際には、液化天然ガス(LNG)および石炭も使用することで需要に対応できる可能性が高いが、LNG、石炭の両セクターにおいては余剰発電能力がより限定的であるようだ」と指摘している。IEAの推計によると、日本は2009年に石油火力発電能力の30%しか使用しておらず、平均で日量36万バレルの原油・燃料油を使用し、100テラワット時余りの電力を生産した。IEAはまた「60テラワット時の不足分すべてを石油火力発電で補った場合、石油消費量は年間ベースで日量約20万バレル増加する見通し」としている。」(2011年3月15日 ロイター通信)
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by illcommonz | 2011-03-16 23:24
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