はじめに、ふた、ありき
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はい、こんばんは、
オールナイトニッポン GO-GO-GO!&GOES ON! [OP]「ビター・スイート・サンパ」 夜ふけの音楽ファン、こんばんは。 朝がた近くの音楽ファン、ごきげんいかがですか。 きみが踊り、ぼくが歌うとき、 新しい時代の夜が生まれる。 太陽のかわりに音楽を。 青空のかわりに夢を。 新しい時代の夜をリードする、 オールナイトニッポン GO-GO-GO!! (糸居五郎 1921-1984) 自分が、この世には「DJ」と呼ばれる人たちがいる、ということをはじめて知ったのはラジオのDJを通してだった。最初に好きになった「お気に入りのDJ」は糸居五郎だった。そして「MC」といえば、糸居のこのMCだった。「きみが踊り、ぼくが歌うとき、新しい時代の夜が生まれる。太陽のかわりに音楽を。青空のかわりに夢を、新しい時代の夜をリードする、オールナイトニッポン、GO-GO-GO!!!」。夜中にこのMCを聞くとワクワクした。新しいなにかが生まれてくる場にリアルタイムで立ちあっているような錯覚をおぼえた。真夜中のラジオ番組にはそういう錯覚や勘違いをもたらす不思議な力があった。自分は当時、糸居が担当していた月曜深夜3時からの番組で洋楽を知った。レコードはめったに買えなかったので、洋楽はもっぱらラジオで聞いていた。糸居はある番組のなかで自分のことを「ヤング・メンの味方であり、かつ、若者の意見を代表していると自負している」と自己紹介しているが、ここで糸居が云う「意見」とは、「リクエスト」のことであり、DJとはなによりもまず、リスナーからの音楽のリクエストにこたえる人間のことだと思っていた。クラブやデモでDJをやるようになってからもそう思っているし、この思いみはこれからも一生なおらないと思う。自分はオールドスクール以前のディープ・オールドスクールである。そんな旧世代からの時代錯誤な願いがもしかなうなら、これからいろんなところで生まれてくるデモのDJたちにリクエストをお願いしたい。ひとことでいえば、「全曲アンセム」である。 別の云い方をすれば、「ほんとうに恥も外聞もなにもない、みんなが知ってる、みんながよろこぶ、みんなが踊れる、みんながうたえる、アンセム10連奏。ベタベタな、地をはうようなベタな選曲を」である。 たとえば、やめろ原発、「いますぐ、ただちに、ここで」ということで、この曲とか。 ▼Fatboy Slim - Right Here Right Now たとえば、震災発生まもないころに、デリック・メイがDOMMUNE でかけて伝説になったこの最高に不謹慎な曲とか。 ▼Lil Louis - French Kiss たとえば、生まれてはじめてデモに来た人がのびのびできるように、この曲とか。 ▼Bob Sinclar - Sound Of Freedom あと、こどもたちもいるので、この曲とか。 ▼アンパンマンたいそう もうひとつおまけに、高円寺のいろんなデモでDJをやった時の経験からいうと、高円寺周辺ではこの曲が底抜けにもりあがります。 ▼Fatboy Slim - Everybody Loves A Carnival ということで、「原発の代わりにDIYライフを、スローガンの代わりにダンスを」。高円寺からまた新しい時代のデモが生まれてくることを、そして、その場に立ち会えることを願ってる。 ----------------------------- [参考1] ▼糸居五郎「最後の放送」1981年 ▼ECD「DJは期待を裏切らない」2003年 http://itunes.apple.com/jp/album/id292792435?i=292792454&autoplay=1 [参考2] ▼高円寺米騒動のためのサウンドトラック(セットアップリスト) http://illcomm.exblog.jp/7823157/ ▼クリスマス粉砕 高円寺サウンドデモ顛末記 http://illcomm.exblog.jp/9113273/ [参考3] ▼マイ・フェイヴァリット・DJ(1) http://illcomm.exblog.jp/3117589/ ▼マイ・フェイヴァリット・DJ(2) http://illcomm.exblog.jp/3117672/
by illcommonz
| 2011-04-07 16:34
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