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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼アトミックサイト監修者、横浜トリエンナーレにゆく
d0017381_1384922.jpg■uj022020 モラモラ
「横浜トリエンナーレに行こうと思って検索したら、いきなり「横浜トリエンナーレ つまらない」と出てきた。一体どれだけつまらないのか別の意味で興味が湧いてきた。」

■tecking tecking
「「横浜トリエンナーレ」 で絞り込み検索かけようとしたら「横浜トリエンナーレ つまらない」が検索候補に出てきたよ。」

■oyota_n toyota
「横浜トリエンナーレはGoogleの検索候補の2番目に「横浜トリエンナーレ つまらない」と出てきて戦慄しましたが、そこまで酷くはなかった、と思う。たぶん。」

■mame01112 Mame
「横浜トリエンナーレ、やってるんですね。つまらないって評判も聞くけど、一度行ってみたい。そんな帰省中」

 というツイートを、今朝、目にして、「本当だろうか?」と思った。「世界はどこまで知ることができるか?」「OUR MAGIC HOURS」という魅力的なテーマ設定と、3.11以後のいまの状況のなかで行われる現代美術(=同時代芸術)の国際展が「つまらない」ものであるはずがない。もし「つまらない」ものであったら、それは犯罪行為だと思うので、「本当はどうなのだろうか?」と思い、今日は「アトミックサイト」が休館なので、急遽、「横浜トリエンナーレ」を見に行ってみることにした。

 まず結論からいえば、ちっとも、つまらなくなんかなかった。3.11以後の「世界」をリアルに表現しているか、といえば、そういうつくりにこそなってないが、3.11以後のクソいまいましい現実を、束の間のあいだ、忘れさせてくれる「マジックなひととき」(今日の滞在時間3時間30分)だったことは確かである。とはいえ、そう思って油断していると、スーザン・ノリーの「トランジット」(2011年)のような、3.11以後の日本の「移行過程」を描いた映像作品もあるので気がぬけない。

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 メイン会場の横浜美術館では、オノ・ヨーコの「ドリーム」(2011年)というビルボード作品が来場者を迎えてくれる。これは3.11以後の日本の状況に即してつくられた「タイム・スペシフィック」な作品だが、それを裏側からみると、なぜか「ドリーム」という文字が全くみえない、という「マジック」(メッシュの素材に黒インクで印刷されているのに裏側からは全く文字がみえないのが不思議である)が、いかにもオノ・ヨーコらしいと思った。オノ・ヨーコは、2001年の横浜トリエンナーレに、まるで9.11を予見していたかのような作品を出品して、驚かせてくれたが、今回のトリエンナーレでは、ミルチャ・カントルの映像作品「幸福を追い求めて」に驚かされた。

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 2009年に制作されたこの映像作品は、2011年の現在、おそらく作者がまったく想定していなかった意味を持ってしまった。その映像はフォールアウトした放射性物質の果てしない除染作業を想起させるものだ。この作品のスチルをトリエンナーレの公式ポスターに選んだのはリアルな選択だったと思う。

 ほかに、湯本豪一の「妖怪コレクション」と杉本博司の「神秘域コレクション」は、この季節のアーカイヴ展示として秀逸だったと思うが、正直なところ、それ以外の日本の若い作家たちの作品にはちょっとがっかりした。「あれほどの大事故が日本で起きたというのに、日本在住の作家が、いま、これか?」と思うものがいくつかあった(ただし、横尾忠則と、山本麻衣+小林直人の作品は除く)。とりわけ海外からは、そう見えたと思う。とはいえ、時間の都合で(閉場時間は8時だと思ってたら、6時だった)、まだ見てない作品もあるので(一番たのしみにしてたクリスチャン・マークレーの作品をまだ一秒もみてないし、本命のハツシバもまだみてない)、いまの時点で、これ以上の論評は控えることにし、「アトミックサイト」閉館後に、もう一度、あらためて見に行くことにしたい。とそう思うくらいには、横浜トリエンナーレは決してつまらなくはない。

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[追記] マッシモ・バルトリーニのパイプオルガンが故障中だったのが残念。修復されたら、そのタイミングで、また見に行こうと思う。
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by illcommonz | 2011-08-17 01:56
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