ズコッティ公園から強制排除されてフォーリー・スクエアに移動した人たちが、さっそくヒューマン・マイクロフォンをはじめた。その声の調子や話の内容から「これで終わりになる」という気配はまったく感じられない。誰かがそう云ってたように、この「クレイジーな夜」を共に過ごしたことで、かえって人びとの結束が強くなったようだ。インタヴューにこたえている人たちの表情も明るいし、あちこちで笑い声もきこえる。エジプト革命のときも、「もうこれでおしまいか」と思ったところから、もりかえしていったことを思い出した。さっそくワーキンググループが召集され、これから「スポーク会議」(グループの代表者たちでおこなう合意形成)がひらかれるという。さあ、気をとりなおして、次のステージに進もう。
夜明け前のフォーリー・スクエア
夜が明けて、もりあがる人たち
新たな占拠への序曲のように、ドラムが打ち鳴らされる。
おはよう!
強制排除を命じたブルームバーグ(NY市長)に文句をいいに市庁舎へ。
さっそく強制排除に抗議するデモがキャナル通りからはじまった。大勢の警官がズコッティ公園に配置されているせいか、路上の警備が手薄になり、デモは車道を占拠。
ビリー神父もおおよろこび。
「わたしたちは99%、あなたも99%、みてごらん、これがデモクラシー、人びとがつながれが負けることはない」のコールがつづく。なんだかものすごく、もりあがってる。
ブロードウェイ通りの先にズコッティ公園がみえてきた。「家に帰ろう、家に帰ろう、誰の公園?わたしたちの公園!」とコールがおきる。
ズコッティ公園では警官たちがお留守番。掃除が終われば、また公園にもどれるので、それまで公園のまわりで待機。
閑散とした風景にみえますが、実は大音量のドラムの音がひびいています。
「違法な警官による占拠」だと抗議するプラカード(なるほど、たしかに。)
公園の入口を警官が封鎖しています。
公園への立ち入りを許可する判事の決定を待っています。
すっかり陽が暮れました。
そして、ついに判事の裁定がでました。
その知らせがズコッテイ公園に届いた!
(つづく)