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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼文化人類学解放講座「文化人類学者になりそこねた作家たち」(2013年改訂版)

▼文化人類学解放講座「文化人類学者になりそこねた作家たち」

▼カート・ヴォネガット Jr.(作家)
1944年、シカゴ大学人類学部で文化人類学を専攻。当時の学部長はロバート・レッドフィールド。1947年に大学院に修士論文を提出するが、審査で不合格となる。論文のテーマは、世界の神話や文学のグラフ分析。その成果は、「猫のゆりかご」のボコノン教の創作や、「チャンピオンたちの朝食」などでの相対主義的視点などに結実する。


▼カート・ヴォネガット「物語のかたち」

▼アーシュラ・クローバー・ルグイン(SF・ファンタジー作家)
1929年カリフォルニア州バークレー生まれ。父親は文化人類学者のアルフレッド・L・クローバー。母親は、北米最後のインディアン、イシの伝記を執筆した作家のシオドーラ・クローバー。文化人類学者の、(異)文化の多様性に対する視点や、他者に「教える」のではなく、他者から「学ぶ」態度、自文化への批判的精神は、「ロカノンの世界」の主人公、民族学者ロカノンや、「言の葉の樹」の主人公、観察者サティなどにみられる。

 「この惑星に居住する高度の知的生命体は少なくとも3種族いるが、どれもテクノロジーの水準が低いので、無視するか、奴隷にするか、破壊するか、彼らはしかるべき処置をとるだろう。攻撃的な人種にとっては、テクノロジーが至上のものだからである。そしてそこに全世界連盟自体の弱さがあるのだと、ロカノンは考えていた。テクノロジーだけが重要なのだ。前世紀にこの惑星に派遣された二つの使節団は、他の大陸を探索しないうちに、すべての知的生命体と接触しないうちに、この惑星の一種族が、先原子力工業技術の段階に達するように後押しをしたが、ロカノンは、それに待ったをかけ、この惑星のことを学ぶために民族学調査団を自らひきいてここにやってくることになったのだった。このようにして全世界連盟は、最強の敵を迎え撃つ準備をしていた。数百の世界が訓練され武装され、数千の世界が鋼鉄や車輪やトラクターや原子炉を使うように教えこまれつつあった。だがヒフファー(高度な知的生命体の研究者)であるロカノンの仕事は、教えることではなく学ぶことであり、多くの後進世界で暮してきた彼は、武器や機械がすべてであるという考え方に疑問を持っていた。ケンタウロス、地球、セチアンなどの攻撃的な道具をつくるヒューマノイド種によって支配されている全世界連盟は、知的生命体の技能や力や潜在能力を軽視し、あなりに狭い基準にもとずいて判断をくだしてきたのである。」アーシュラ・K・ルグイン「ロカノンの世界」(1966年)より

▼ウィリアム・S・バロウズ (作家・芸術家)
1936年、ハーバード大学で英文学、言語学、人類学を学んだ後、1938年、ハーバード大学大学院で人類学を専攻。1939年にはコロンビア大学でも人類学を学ぶ。第二次大戦終了後、メキシコに移住し、1950年から1951年までメキシコ・シティ大学で人類学を学ぶ。マヤ文明の考古学、ナヴァホ・インディアンの言語学、クロウ族、クワキウトル族の文化などを研究し、その成果は、カットアップ作品「ア・プーク・イズ・ヒア」などに結実する。


▼ウィリアム・S・バロウズ「感謝祭1986」

▼岡本太郎 (芸術家)
1938年、パリ大学ソルボンヌ校の民族学科に入学。詩人のミシェル・レリスらと共にマルセル・モースから民族学を学ぶ。その成果は「縄文文化論」や「日本再発見ー芸術風土記」「忘れられた日本―沖縄文化論」などの民族学的省察に結実する。

▼ジャン=リュック・ゴダール (映像作家)
1949年、パリ大学ソルボンヌ校で人類学を専攻。人類博物館にあったアンリ・ラングロワのシネマテークに通いつめ、ロバート・フラハティの民族誌映画「ナヌーク」などの作品にふれる。ジョルジュ・デュメジルの神話学に啓発されるが、映画の批評と制作に専念するため大学を中退。その影響は映画「ウィークエンド」でのエドワード・タイラー「古代社会」の朗読などにもみられる。

▼ザック・デ・ラ・ロッチャ(ロック・ミュージシャン)
レイジ・アゲインスト・ザ・マシンのヴォーカル。政治色の強いチカーノ壁画家である父と、文化人類学の博士号を持つ反戦活動家である母の間に生まれる。

▼ジョゼフ・コスース (現代美術家)
1975年、NYのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチで人類学と哲学を学んだ後、論文「人類学者としての芸術家」を発表。意味やルールなどの見えない文化を見えるものにするという点で、現代美術家の仕事と人類学者の仕事には、たがいに共通するところがあると論じる。

「民族学とは、未開社会という特殊な対象によって定義される専門職ではなく、いわば、ひとつのものの考え方であり、自分の社会に対して距離をとるならば、私たちもまた自分の社会の民族学者になるのである」(モーリス・メルロ=ポンティ)
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by illcommonz | 2013-04-30 23:27
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