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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼文化人類学解放講座「レイシズムについて」(入門篇)
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 「ひと月ほど前に、私の息子が「これまでの人生でいちばん幸せだった日はいつ?」と私にきいてきました。そこで私は天井を見あげながら、こう答えました。「これまででいちばん幸せを感じた日は一九四五年の十月、アメリカ陸軍を除隊してからまもなくのことで、その日、私はシカゴ大学の人類学部に入学を許可されたのだ。その時、心の中で叫んだものさ。「やっと入れたぞ!これからは人間のことを学ぶんだ!」とね」。それはともかくも、ある文化が他の文化よりもすぐれていると考えることは、私たちには許されなかった。それに人種のことをとやかく言うと、こっぴどく批判されたものだ。当時そこでは、人間個々人のあいだに(優劣の)差異というものは存在しないと教えていた。いまでもそう教えているかもしれない。もうひとつ人類学科で学んだのは、この世に、奇矯とか、性悪とか、低劣といわれる人間は、ひとりもいないということである。」(カート・ヴォネガット)

 もちろん、今でもそう教えている。文化や人間にランキングはない、あるのは、ヴァリエーションだけである、と。

▼ユネスコ「人種と人種的偏見に関する声明」(1967年)
 「すべての人は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等である。この全ての人びとの平等な尊厳の承認を著しく妨害するのは、レイシズムである。レイシズムは世界に出没し続ける。レイシズムは、差別に苦しむ人たちの進展を台無しにし、差別をする人たちを間違った道に導き、自らの国民を分断し、国際紛争を悪化させ、世界の平和を脅かす。
 1967年9月のパリ専門家会議は、レイシズムの教義にはいかなる科学的根拠もないことで合意した。 人間の種類を「人種」に区分するのは、半ば因習的で、半ば自分勝手な考えで、どんな社会的階層も意味しない。 多くの人類学者は、人間の多様性の意義を強調する。今日の生物学の知識では、文化的営みを遺伝的資質の違いに帰するのを許さない。 人間集団間の営みの違いは、単に彼らの文化の歴史によるとすべきである。レイシズムは、人間についての生物学の知識を大きく偽る。
 レイシズムを根絶するためには、生物学者がその誤まりの正体を暴くだけでは、十分ではない。 心理学者や社会学者がその原因を立証する必要もある。 社会構造は常に重要な要因である。 しかし同じ社会構造内でも、個人の性質や環境により、人種差別的姿勢に大きな個人差があるかもしれない。
 ある人格的問題を抱える人は、特に人種的偏見を採用し明示したがるかもしれない。 時にある種の小さな集団・協会・社会運動は、人種的偏見を維持し伝える。 しかし偏見の基盤は、社会の経済・社会機構にある。
 レイシズムに対応する最良の方法は、被差別者の信念から生ずる行動を防止する、偏見を引き起こす社会状況の変革を意味し、それが彼らの間違った信念を根絶するのである。 マスメディアは、異なる教育・社会レベルの多くの人々に届くので、人種的偏見の推進や根絶に、その役割は重大である。メディアに従事する者は、集団間や住民間の理解促進に、積極的な取り組みを維持すべきである。 人々をステレオタイプで表現したり、その人々を笑い者にするのは、避けられねばならない。
 今日の世界の人種的偏見や差別は、歴史的・社会的現象から起こり、科学的事実を偽って主張する。 従って全ての生物学者・社会科学者・哲学者や、関係する分野の専門家は、人種的偏見の宣伝を望む者に研究結果が悪用されたり、差別を助長させないよう、確実にする責任がある。」


▼フランツ・ボアズ(米国文化人類学の父) VS 十九世紀の人種主義人類学者

 決め手は「文化相対主義」
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by illcommonz | 2013-04-30 23:32
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