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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「思想的変質者」の父が消えた
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「赤瀬川原平さん死去=前衛芸術の旗手・芥川賞作家―77歳」
 「前衛的な芸術活動で知られ、作家としても芥川賞を受賞、「老人力」などの著作がある美術家の赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい、本名克彦=かつひこ)さんが26日午前6時33分、敗血症のため東京都町田市の病院で死去した。77歳だった。葬儀は近親者で営み、後日お別れの会を開く。喪主は妻尚子(なおこ)さん。横浜市に生まれ、大分市などで育った。武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大)中退。1950年代末から無審査の美術展に絵画などを出品し始め、60年に芸術家集団「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」、63年には「ハイレッド・センター」の結成に参加。素材にゴムチューブを使ったり、さまざまなものを梱包(こんぽう)したりする実験的作品で注目された。65年には千円札を原寸大に印刷した作品が通貨模造罪に当たるとして起訴され、「千円札裁判」と呼ばれ話題に。「芸術か犯罪か」で議論を呼び、後に有罪が確定した。一方で「尾辻克彦」の筆名で小説も発表し、81年に「父が消えた」で芥川賞を受賞。物忘れなどの老化現象を肯定的に捉えた98年のエッセー「老人力」はベストセラーになった。直木賞作家の赤瀬川隼さんは実兄。並行して、建築家の藤森照信さんらと街中で発見した不思議な事物を写真に収める「路上観察学会」などの活動も行った。最近は体調を崩し療養していたが、容体が急変したという。全国を巡回する回顧展が予定され、千葉市美術館での開幕を28日に控えていた。」 (時事通信 2014年10月27日)

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 「思想的変質者」の父が消えた、そんな感じがした。赤瀬川さんが書いた本のなかでは、「オブジェをもった無産者」と「虚構の神々」がすきだった。「略称・去年トリエンナーレでポスターを持った無産者」展(2002年)と「イルコモンズ現代呪術展/悪魔の角笛と呪いの太鼓をもった不能犯」展(2014年)というタイトルは、「オブジェをもった無産者」をもじったもの。いまから10年くらい前、故・岡本敏子、椹木野衣といっしょに、青山のバーでお酒をのんだことがあった。ネオダダ時代のこと、読売アンパンのこと、美学校講師時代のこと、ずっと聞きたかったことは、ぜんぶそのときにきいた。それからしばらくして、「美術手帖」の赤瀬川原平特集号に、「地球をとめてくれ、僕らはもうおりたいんだ」という文章とグラビアを寄稿したのだが、あれは読んでくれただろうか。もういちど会って、それをききたかった。

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[追記]
 赤瀬川さん、今年亡くなった父と同じ年だったのか。あらためて、ふりかえってみると、自分にとって赤瀬川さんは、バンクシーみたいな存在だった。現代美術家であると同時に、オブジェを持ったプランクスターだった。だからこそ、当局から「思想的変質者」と呼ばれたのだろう。そして本人もその呼び方が気に入っていたので、こんな本まで書いたのだろう。

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▼赤瀬川原平 「追放された野次馬―思想的変質者の十字路」 (1972年)
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by illcommonz | 2014-10-27 20:20
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