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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼APU夏セッション「多文化社会論」
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▼APU夏セッション「多文化社会論」
[日時] 2016年7月31日(日)-8月4日(木)
[場所] 大分県別府市 アジア太平洋大学 F201大教室
[講師] 小田マサノリ/イルコモンズ

▼「シラバス」(改訂版)

【履修の目安】
 この授業では、「多文化社会」について、文化人類学をはじめ、メディア論、異文化コミュニケーション論、文化研究など、社会科学のさまざまなジャンルを横断した、多様で幅広い事柄について学びますが、そうしたジャンルについての知識は特に必要ありません。受講者に求めるのは、多様なものに対する幅広い好奇心とそれを受け容れる心構え、そして、授業で知ったことを手がかりにして、自分でもっと調べ、自分でもっと考え、それを誰かとシェアしようとする、アクティヴな姿勢です。

【授業のねらい】
 「グローバル人材」について書かれた本をみると、「異文化理解」は、グローバル人材に必要不可欠な「グローバル・マインドセット」や「ビジネススキル」といわれ、その重要性が指摘されています。なぜなら21世紀の現在でもなお、多くの社会では異文化に対するさまざまな偏見や差別があり、そうした文化の摩擦や衝突が、しばしば紛争やテロリズム、ヘイトスピーチを生み出し、それが大きな社会問題になっているからです。とりわけ複数の異文化が混在する「多文化社会」ではそれが顕著にみられますが、それはなにも外国だけの話ではありません。多文化社会化が進んでいる日本も決して例外ではなく、いまや異文化理解は、誰にとっても必要なマインドセットであり、現代を生きるための大切なスキルであり、教養です。そうしたマインドセットやスキルを多くの学生に身につけてもらうことが、この授業のねらいです。

【誤】スキルです。
【正】スキルであり、教養です。

【到達目標】
 この授業では「異文化理解」だけでなく、多文化社会で生きてゆく上で知っておきたい知識として「ステレオタイプ」「ヘイトスピーチ」「ヘイトクライム」「文化表象」「レイシズム」「オリエンタリズム」「文化相対主義」「多文化共生」といったことばの意味とその実例を、さまざまな映画や映像を通して学び、それを通して多文化コミュニケーションのできる能力とリテラシーを身につけることを到達目標としています。

【授業方法】

 この授業は4つのパートに分かれています。

【A:異文化誤解のメディア史~ニッポン篇】

 この最初のパートでは「異文化理解」のむずかしさを、それとは逆の「異文化誤解」の実例をみることで学びます。具体的には、みなさんにとってなじみのある日本文化が、二〇世紀から現在までの映画や、様々なメディアの中でどのように表象されてきたかを見てゆき、文化がいかに誤解されやすいものであるかを学びます。

【B:さまざまな視点からみた日本の文化】

 このパートでは、日本の作家や表現者たちをはじめ、インバウンドや日本在住の外国人など、さまざまな視点からの日本文化の表象のされ方、語られ方を学びます。また近年、日本政府が海外にむけて展開している「国策としてのクールジャパン」についても考えます。

【C:レイシズムの過去と現在】
 異文化に対する偏見や差別の多くは、レイシズムやエスノセントリズム、ステレオタイプや排外意識などから生まれます。このパートでは、多文化社会アメリカにおけるレイシズムの過去と現在、そして、日本におけるヘイトスピーチを通して、それらにどのように向かいあえばよいのかを学びます。

【D:「文化相対主義」と「多文化共生」~多文化社会のいまと未来】
 多文化社会のリテラシーとして最も重要なものに、「文化相対主義」と「多文化共生」という概念があります。高校の教科書では「文化相対主義」は「文化の多様性や異質性、価値観の相対性を前提とすること」と説明され、「多文化共生」は「たがいをあるがままに受け入れを、違いを認め、人間として尊重しあいながらともに生きてゆくこと」と説明されています(第一学習社「高等学校 倫理」)。これを記号学者のツヴェタン・トドロフは「平等のもとで差異を生きること」ということばで表現し、また、詩人の金子みすずの「みんなちがって、みんないい。」にもその考えをみてとることができます。このパートでは、文化相対主義を概念ではなく、現実として生きている人たちの存在を知るとともに、すでにさまざまなメディアやジャンルではじまっている多文化共生の具体的なとりくみと未来のヴィジョンを学びます。

【毎回の授業の概要】

1. ガイダンス:多文化リテラシーチェックとアクティヴラーニング

・スターバックス「人種問題キャンペーン」(2014年)
・全日空「羽田国際線大増便CM」(2014年)
・浦和レッズサポーター・ヘイトスピーチ横断幕事件(2014年)
・在特会ヘイトスピーチ・デモ(2013-6年)

2. A-1:異文化誤解のメディア史~ニッポン篇1 

映画のなかのニッポン文化

・映画「チート」(1917年)
・映画「ティファニーで朝食を」(1961年)
・映画「007は二度死ぬ」(1961年)
・映画「東京画」(1985年)
・映画「ブラックレイン」(1989年)
・映画「ミスターベースボール」(1992年)
・映画「ロストイントランスレーション」(2003年)
・映画「キルビル」(2003年)

3. A-2:異文化誤解のメディア史~ニッポン篇2

海外のTVCMやMVに見るニッポン文化

サムライ、ニンジャ、ゲイシャ、キモノ、ヤクザ、寿司、蕎麦、相撲、ネオン、カワイイ、カタカナ

4. A-3:異文化誤解のメディア史~ニッポン篇3 

プロパガンダアニメとSF映画に見るニッポン文化

・ダン・ゴードン「ポパイ~ばかなジャップ」(1942年)」
・レオン・シュレジンガー「ルーニー・チューンズ~トキオ、ジョキオ」(1943年)
・NHK「憎しみはこうして激化した~戦争とプロパガンダ」(2015年)
・エレクトリック・アーツ社「コマンド&コンカー レッドアラート3」(2008年)
・ジェームズ・マンゴールド「ウルヴァリン SAMURAI」(2013年)

5. B-1:日本人が海外に向けて語る日本文化の形と謎とその精神

・マシオカ「HEROES」(2006年)
・小島淳二「日本の形」(2006年)
・田中健一「ジャパン ストレンジな国」(2010年)
・村上春樹「カタルーニャ文学賞受賞記念スピーチ」(2011年)
・ジョージ・タケイ「GAMAN」(2011年)

6. B-2:「クールジャパン」と「セルフ・オリエンタリズム」

・国土交通省「ビジット・ジャパン・キャンペーン」(2003年)
・日本オリンピック委員会「IOC総会プレゼンテーション」(2013年)
・きゃりーぱみゅぱみゅ「にんじゃりばんばん」(2013年)
・日清食品「SAMURAI」(2014年)

7. B-3:インバウンドの視点から見た日本の文化

・地味「外国人が日本に来て撮ったwktk動画集」(2008年)
・sknb「スーベニアオブジャパン」(2012年)
・マカロン・チャンネル「外国人の視点で捉えた日本映像が秀逸すぎる」(2014年)
・アダム・マイヤー「ステンレス」(2013年)

8. B-4:日本で暮らす「ガイジン」の視点から見た日本の文化

・ペトリ・ストロペリ「ア・ライフ・イン・ジャパン」(2010年)
・ロコハマ「在日黒人男性から日本人へのオープンレター」(2015年)

9. C-1:多文化社会アメリカにおける人種差別とヘイトクライム

・カメル・アメット「ゴッド・イン・ニューヨーク」(2007年)
・マイケル・ブラウン射殺事件(2014年)
・チャールストン米黒人教会銃乱射事件(2015年)
・オーランドのテロ事件(2016年)
・大統領候補ドナルド・トランプ問題発言(2015-2016年)
・ISによるテロ事件(2015-2016年)

10. C-2:人種差別の起源とその歴史

・ユネスコ「人種の本質と人種の違いに関する声明」(1951年)
・山口敏「『人種』は虚構か」
・ベルトラン・ジョルダン『人種は存在しない』(2013年)
・世界人権宣言ポルトガル事務局「世界人権宣言50周年記念CM」
・アンジェリカ・ダス「ヒューマン」(2008年)
・映画「アミスタッド」(1997年)
・映画「ホテル・ルワンダ」(2004年)
・映画「リンカーン」(2012年)
・映画「ジャンゴ 繋がれざる者」(2012年)
・映画「マンデラ 自由への長い道」(2013年)
・映画「グローリー 明日への行進」(2014年)

11. C-3:いま・そこにあるレイシズムと向かいあう

・日本テレビ「21世紀への伝言 キング牧師」(2000年)
・PBS制作「分断されたクラス」(1985年)
・ABC制作「あなたならどうする~人種差別の実験」(2003年-)

12. C-4:日本のヘイトスピーチ

・NHK「在日韓国人に対するヘイトスピーチ」(2013年)
・TBS「ヘイトスピーチはいま」(2015年)
・NHK「ヘイトスピーチを問う~戦後70年 いま何が」(2015年)
・安田浩一『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(2012年)
・安田浩一『ヘイトスピーチ 愛国者たちの憎悪と暴力』(2015年)
・秋山理央『アンティファ ヘイト・スピーチとの闘い 路上の記録』(2015年)

13. D-1:同時代のメディア表現にみる日本のリアルと多文化状況

・映画「スワロウテイル」(1996年)
・映画「サウダーヂ」(2011年)
・ブラッド・ブラッドフォード「ハーフじゃないんだ」(2012年)
・kanadajin3「WHITE JAPANESE PEOPLE - 白人系日本人」(2013年)
・リンダⅢ世「愛犬アンソニー」(2013年)
・ポンジュノ「シェイキング東京」(2008年)

14. D-2:「HAFU」の視点から見た日本の多文化状況とその未来

・映画「HAFU」(2013年)

15. D-3:平等のなかで差異を生きること、多文化社会と民主主義の精神

・ヒリス&ブル研究所「生命の樹」(2005年)
・マテル社「バービー」
・アップル社「フェイスアイコン」
・ティボール・カルマン「COLORS」
・アシュラ・K・ルグイン「ゲド戦記を観て」
・マクルモア&ライアン・ルイス「セイムラヴ」(2013年)
・ラブ・ハズ・ノー・ラベル(2015年)
・文部省「民主主義」(1947年)

※この授業では、教材として、たくさんの映画や映像作品を紹介しますが、授業時間の制約があるため、作品を全編通して見ることがあまりできません。したがって、授業で紹介した映像のなかで興味を持った作品があれば、図書館やレンタルショップ、YouYubeなどを積極的に活用して、各自で全編を通して見るように心がけてください。また授業で映像を見ているときは、映画館と同じく、まわりの人たちの学習のさまたげにならないよう、私語や携帯電話、スマートフォンなどの使用はひかえてください。ただし、授業中に今すぐネットで検索したいことや、メモしておきたいことがあるときだけは、使用してもかまいません。
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by illcommonz | 2016-07-30 18:30
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