横浜トリエンナーレが終わったらしいので、余計なお世話とは思いますが、ふたつの
提案があります。まずひとつは、さっそく今日から次のトリエンナーレにむけて、
カウントダウンをはじめてはどうでしょうか?そうすれば、今回のようなドタバタ劇を
くりかえさなくてすむでしょうし、なにより一年にも満たない準備期間で国際展をひらく、
というようなサーカスの曲芸めいたことをディレクターに強いることもないでしょうから。
もうひとつは、今回のドタバタで3年に一度というトリエンナーレのサイクルが狂ったので、
それを元にもどすために、次回は2年後の2007年に開催してみてはどうでしょうか。
それと会期が終わったので書きますが、今回のトリエンナーレは作品はよかったけど、
全体としては刺激にとぼしいものでした。オルタナ・スペースやインディーズ系の作家を
多く起用したのはここ最近の現代美術のトレンドをフォローしたものだったと思いますが、
そもそもトレンドというのはフォローするのは簡単で、それをハズすことの方が難しく、
本当に刺激的なのは、トレンドとはまったくヨソの方角をむいたものが説得力をもって
提示され、それがいまのトレンドをおしのけてゆくのを感じるときなので、次回はぜひ、
準備に時間をかけて、そういうものを見せてもらいたいと願っています。
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[追記] ちなみに上の写真は、トリエンナーレ会場の外にしつらえられていた落書き
自由のフリースペースの写真です。いくら何でもここぐらいは写真に撮っていいだろう
と思い、撮影しました。その壁に書きこまれていた「政治 politics」というひとことが
どういう意図でそこに書きつけられたのか、すごく気になったので撮影しておきました。