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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼映画の原理とは…
▼映画の原理とは…_d0017381_0265270.jpg光にむかい、その光で、
わたしたちの闇を照らすこと。
わたしたちの音楽
(ジャン=リュック・ゴダール)

おそらく世界のどの国の憲法にも
法律にも書かれてはいないけれど、
この世界にはやってはいけないこと
があります。そのひとつは映画館で、
映画が終わったあとに、その映画
について、誰かがあれこれ話すこと、
これは何人(なんぴと)たりと云えども、やってはいけないことだと思います…という
語り出しからはじまった昨晩のゴダールのレイト・トークショーでしたが、とはいっても、
ゴダール映画の最大の魅力はそれが孕むスリリングな"矛盾"にこそあるので、
今回のトークでは、このタブーを自ら犯し、映画の上映後に映画についてトークを
おこなうという、自らの信じるところとは"矛盾"したことをやってみたのですが、
さすがに「映画の神様」はだまっていませんでした。きっちり天罰がくだりました。

▼映画の原理とは…_d0017381_0352711.jpgというのも、今回のトークでは、
映画「アワーミュージック」の
講義のなかでゴダールが使って
いたようなスチル・パネルを
約60枚ほど用意し、譜面台を改造
した「電灯つき紙芝居」のような
インスタレーションをこしらえ、
途中からそのパネルをPCとプロ
ジェクターで映写する予定で、
そのためのサウンドトラックまで
準備していたのですが、スタンバイ
させておいたPCのレジューム機能
が本番前に停止し、肝心の場面で
PCが起動しなくなったため、結局、
最後まで「電灯つき紙芝居」だけで
トークをするという結果になりました。
おかげで、これでまた一段とPCが
嫌いになりました。
不幸中の幸いだったのは、配給会社のプレノンアッシュの現場担当の方が
「いうことをきかなくなったPC」の扱いに慣れていて、最後のポエトリーリー
ディングの時には、どうにか音声とムービーが再生できるように応急処置を
してくださったことで、もしそうでなかったら、本当に泣きべそをかいて帰る
ところでした。同じく、この場を借りて、お礼を申しあげます。どうもありがとう
ございました。
もっともトラブルはそれだけでなく、マイクがハウリングを起こしたり、ポエトリー
リーディングの最中にマイクがオフになったりと、次々とトラブルが続出し、
本当に生きた心地のしない30分間でしたが、それでも冷静に最後まで
ポエトリーリーディングをやりとげてくれたさかいさんにも感謝します。どうも
ありがとうございました。

▼映画の原理とは…_d0017381_0341283.jpg結果として「電灯つき紙芝居」と
生声でのポエトリーリーディング
ということなりましたが、後から
ふりかえって考えてみると、
かえってその方がよかったような
気もします。たしかに、みえにくい、
きこえにくいという問題はあります
が、映画館で映画を見終わった
後のものとしては、むしろそのくらい
のものの方がかえってよかったの
かもしれません。ともあれ、今回の
トークを通じて、映画館で映画が
終わった後に何かをやることの
難しさを、つくづく再確認しました。

思わぬアクシデントとトラブルが
あったせいで、本番中に大事な
講演メモまでなくしてしまい、肝心のトークもずいぶんと早口になり、ところ
どころ話の筋の通らないところもあったかと思います。それについては後日
「アワーミュージック」の公式サイトに当日の講演録がアップされる予定に
なってますので、みえにくかったスチルとあわせて、そちらの方でフォロー
したいと考えています。

結論として、やはりやってはいけないことは、やるものではない、とそう思い
ました。ちなみに、映画館のなかで映画のことをあれこれ語ってはいけない、
というふうに考えるようになったのは、いまから20年くらい前、福岡のある
小さな劇場で遭遇したある事件がきっかになっていて、これについては後日、
またブログに書くことにします。とりあえず、ご報告まで。
by illcommonz | 2006-03-28 00:31
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