はじめに、ふた、ありき
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光にむかい、その光で、
わたしたちの闇を照らすこと。 わたしたちの音楽 (ジャン=リュック・ゴダール) おそらく世界のどの国の憲法にも 法律にも書かれてはいないけれど、 この世界にはやってはいけないこと があります。そのひとつは映画館で、 映画が終わったあとに、その映画 について、誰かがあれこれ話すこと、 これは何人(なんぴと)たりと云えども、やってはいけないことだと思います…という 語り出しからはじまった昨晩のゴダールのレイト・トークショーでしたが、とはいっても、 ゴダール映画の最大の魅力はそれが孕むスリリングな"矛盾"にこそあるので、 今回のトークでは、このタブーを自ら犯し、映画の上映後に映画についてトークを おこなうという、自らの信じるところとは"矛盾"したことをやってみたのですが、 さすがに「映画の神様」はだまっていませんでした。きっちり天罰がくだりました。 というのも、今回のトークでは、 映画「アワーミュージック」の 講義のなかでゴダールが使って いたようなスチル・パネルを 約60枚ほど用意し、譜面台を改造 した「電灯つき紙芝居」のような インスタレーションをこしらえ、 途中からそのパネルをPCとプロ ジェクターで映写する予定で、 そのためのサウンドトラックまで 準備していたのですが、スタンバイ させておいたPCのレジューム機能 が本番前に停止し、肝心の場面で PCが起動しなくなったため、結局、 最後まで「電灯つき紙芝居」だけで トークをするという結果になりました。 おかげで、これでまた一段とPCが 嫌いになりました。 不幸中の幸いだったのは、配給会社のプレノンアッシュの現場担当の方が 「いうことをきかなくなったPC」の扱いに慣れていて、最後のポエトリーリー ディングの時には、どうにか音声とムービーが再生できるように応急処置を してくださったことで、もしそうでなかったら、本当に泣きべそをかいて帰る ところでした。同じく、この場を借りて、お礼を申しあげます。どうもありがとう ございました。 もっともトラブルはそれだけでなく、マイクがハウリングを起こしたり、ポエトリー リーディングの最中にマイクがオフになったりと、次々とトラブルが続出し、 本当に生きた心地のしない30分間でしたが、それでも冷静に最後まで ポエトリーリーディングをやりとげてくれたさかいさんにも感謝します。どうも ありがとうございました。 結果として「電灯つき紙芝居」と 生声でのポエトリーリーディング ということなりましたが、後から ふりかえって考えてみると、 かえってその方がよかったような 気もします。たしかに、みえにくい、 きこえにくいという問題はあります が、映画館で映画を見終わった 後のものとしては、むしろそのくらい のものの方がかえってよかったの かもしれません。ともあれ、今回の トークを通じて、映画館で映画が 終わった後に何かをやることの 難しさを、つくづく再確認しました。 思わぬアクシデントとトラブルが あったせいで、本番中に大事な 講演メモまでなくしてしまい、肝心のトークもずいぶんと早口になり、ところ どころ話の筋の通らないところもあったかと思います。それについては後日 「アワーミュージック」の公式サイトに当日の講演録がアップされる予定に なってますので、みえにくかったスチルとあわせて、そちらの方でフォロー したいと考えています。 結論として、やはりやってはいけないことは、やるものではない、とそう思い ました。ちなみに、映画館のなかで映画のことをあれこれ語ってはいけない、 というふうに考えるようになったのは、いまから20年くらい前、福岡のある 小さな劇場で遭遇したある事件がきっかになっていて、これについては後日、 またブログに書くことにします。とりあえず、ご報告まで。
by illcommonz
| 2006-03-28 00:31
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