「仏首相、若者向け新雇用制度を撤回 労組などの反対受け」
フランスのドビルパン首相は10日、国民向けに演説し、26歳未満を雇えば理由を
示さず解雇できるとする新雇用制度(CPE)を、最近成立した機会平等法から削除
する方針を発表した。労働組合や学生団体が大規模な抗議行動で強く反発した
CPEの事実上の撤回だ。07年大統領選に意欲を燃やす同首相の政治力は大きく
傷ついた。若年失業の抜本解消策は先送りされた形で、「痛みを伴う改革」の難しさを
浮き彫りにした。(...) 首相演説を受けて野党や労組、学生団体は「CPEは死んだ」
などと次々に勝利宣言。一部の学生団体は大学の封鎖解除を決めた。
(朝日コム06年4月10日)