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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼サンカミーユの奇跡・変人たちの村
▼サンカミーユの奇跡・変人たちの村_d0017381_0522464.jpgどうにもこうにも、いろんなことが、
うまくいかない、今のこの惑星で、
カナダのケベック州にあるサン・
カミーユという、ちいさな村では、
いろんなことがうまくいっている。
「たたかうごはん」の提唱者、
にむら(じゅんこ)さんが訳した
ベルナール・カセンの「小さく
てもグローバルなケベックの
村」というタイトルの記事に、

なぜ、その村では、ものごとがそんなにうまくいくのか、その理由が分析してあって、
それが、なかなかおもしろかったので、以下、抜粋して紹介します。(全文はこちら)
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「小さくてもグローバルなケベックの村」

「これら盛りだくさんの活動が、たった446人しか住民がいない小さな村で繰り広げら
れているのだ。その秘密はどこにあるのだろう。同じ芝居の中でひとり何役もこなす
劇団のように、サン・カミーユ村の人々にとって自分のあり方はひとつだけではない。
無給で働く人と有給で働く人、消費者と生産者、給仕する人とされる人、教える人と
教わる人、俳優と観客という具合に、時と場合によって、そのどちらにでもなる。(...)
それは何か「見えざる手」が生み出したものでもない。この錬金術のかげには様々な
人間がいる。概して個性が強く、明確な見通しを持ち、村の存続のために一肌脱ごう
と決意した人びとだ。私心がなく、斬新な解決策をあみ出し、あらゆるチャンスをすば
やくものにする。この人たちは教え上手でもあり、自分たちの考えを村の中に上手く
広め、常に「アンテナ」を張りめぐらせていて、まずは隣村、そして五大陸にわたる
広い世界とつながっている。(...) 社会的実験は、ポルト・アレグレやカラカスのような
規模の都市でなくてもできる。小さな村だって、グローバル・ビレッジになれるのだ。
(...) サン・カミーユ村、かくあれり。ここには愉快な人生があり、村の存続はみなの
知恵の結集にかかっている。村を支える原則のひとつになっている応用倫理を、
村に出張開設した大学教育コースで教えているのが、シャーブルック大学教授の
ジャン=フランソワ・マレルブである。ラローシュがよく引用するウィンストン・チャー
チルの次の言葉をどう思うか、と我々はマレルブに聞くのを忘れた。「変化が喉元に
迫りくる前に、変化を手でつかんだ方がいい」
.............................................................................................

大学教授かくあれり。そして、こういう社会実験は、何もよその国の小さな村だけで
なく、活気をなくした大学の教室でだってできる(はず)。問題は「概して個性が強く、
明確な見通しを持ち、村の存続のために一肌脱ごうと決意した人びと」や、「私心が
なく、斬新な解決策をあみ出し、あらゆるチャンスをすばやくものにする」人、そして
「教え上手でもあり、自分たちの考えを村の中に上手く広め、常に「アンテナ」を張り
めぐらせて、広い世界とつながっている」ような人は、いまのこの惑星では「変人」
あつかいされるということだが、でも、それがどうした。「自分のあり方はひとつだけ
ではない」のだから、人はときどき「変人」になった方がよいと思う。ダブルキャスト、
トリプルキャストの分裂した人格を社会の現場でアクト(演じる/実行する)してみ
てはどうかと思う。世界を「変える」のはいつも「変人」たちである(なにしろ「変人」と
いうくらいだから。もっとも小泉のような変人はわるい方に変えてしまうのだけども)。
なにはともあれ、間に合いたいのなら、間に合わせたいのなら、今のうちである。
今なら、たぶん、まだ間に合う。いま、やらなくて、いつ、やる。

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▼サンカミーユの奇跡・変人たちの村_d0017381_1434667.jpg
[追記] て、ことで、「イルコモンズ・トラベリング・
アカデミー京都篇」、開催までいろいろたいへん
だったみたいだけど、最後まで、どうかひとつ
よろしく>京都担当者

イルコモンズ・トラベリング・アカデミー京都
2006年9月22日(金)13:00-19:00
龍谷大学瀬田キャンパス4号館201教室
(滋賀県大津市瀬田大江町横谷1-5)
by illcommonz | 2006-09-10 01:15
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