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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼ジャイアント・パペット問題
d0017381_2055887.jpgイルコモンズ編
「ジャイアント・パペットを怖れてるのは誰か?」
(アナーキスト人類学ヴィデオ・スタディーズ)
2006年 3分26秒 カラー (11/6公開予定)
*下記のヴィデオ等から抜粋して再編集

ディープ・ディッシュ・TVネットワーク制作
「世界銀行なんかつぶしてしまえ」
2000年 74分 カラー
出演:マイケル・ムーア、ヴァンダナ・シヴァ、
ザック(レイジ・アゲインスト・ザ・マシン)

グレーバー・シンポジウムのディスカッションで、話題を提供し、議論を触発するための
プロンプター・ヴィデオとモックアップをいまつくっています(字幕がまだ未完成ですが)。
前にも書きましたが、イルコモンズは、過去のグレートなアナキスム理論や、歴史の
おさらいのような話(そのほか専門家や研究者の学(習発表)会っぽいおしゃべり)とか、
「ハイ・セオリー」には、どうもあまり興味がなく、それよりも、同時代のアナーキズム・
カルチャーと、その現場で、いままさに起こってることの方にもっぱら関心があります。
ブラック、ピンク、シルバー、イエロー、グリーン、レッド、ベイビーと、それぞれの
各ブロック(ゾーン)ごとのアクションやファッションの違いからはじまって、今どきの
アナーキストたちが身に着けてるもの、食べてるもの、聞いてる音楽や見てる映画、
運営してるサイトやマガジンのデザインなど、新しいアナーキスト・トライブが共有
してる衣・食・住と趣味・美意識の文化とフォークロアに人一倍、興味があります。
もちろん、「スポーク会議(は踊る)」や、「機関なき(身体)ネットワーク」なんかの
「ロー・セオリー」にも関心はありますが、得てしてマジメなシンポジウムでは、
こういうカルチャー系の話が議論からぬけ落ちたり、忘れられてしまうことが
よくあるので、いつでも思い出せるようにモックアップとヴィデオをつくりました。

d0017381_22242480.jpg

THIS IS WHAT
DIRECT ACTION
LOOKS'N'FEELS
LIKE (仮)


またシンポジウムでは、1999年11月30日(通称N30)のシアトルでのWTO
会議の阻止行動のことが話題にのぼると思いますが、なかには見たことがない
という方もいらっしゃるでしょうから、そのダイジェスト・ヴィデオも用意しました。
ほかに、ブラック・ブロックとピンク・ブロック、サンパ・ブロックの短いヴィデオ・
クリップも準備する予定です。そんなふうに、なるべくステージとフロアで同じ
情報を共有し、知/権威がステージの側に集中しないように工夫しますので、
フロアからのダイレクト・アクションを期待してます。

d0017381_22265479.jpg
THIS IS WHAT
BLACK BLOC
SOUNDS
LIKE (仮)



同じく6日のシンポジウムは、「文化人類学」と「アート」の両方の観点から
議論に参加してほしいということだったので、なりそこねの文化人類学者で、
元・現代美術家の複眼で眺めてみたとき、とりわけ興味深いと思えるもの
(つまり「気になって仕方がないもの」)として、「ジャイアントパペット」の話を
ステージにのぼらせてみたいと思い、それでつくったのが、上のヴィデオです。
ジャイアント・パペットのモチーフとして好んで使われる「アルカイックなもの、
神話的なもの、フォークロア的なもの、空想的なもの、邪教的なもの、
魔術的なもの、プレモダンなもの」は、かつて文化人類学が得意分野として
きたものなので、かなり気になります。

d0017381_2231289.jpg
また、こうしたパペットやモックアップは、
はたして「アートなのだろうか?」という
点でも気になります(ちなみにイルコモ
ンズは、これはアートではなく、もっと
素敵な別のものだと思ってます)。



なお「ジャイアント・パペット」についてはグレーバーも、あるインタヴューで
次のような見解を述べてますので、とりあえず、このへんからスタートして、
あっちやこっちにどんどん話が逸れてゆく分裂生成的で脱権威的な
ディスカッションができることを願っています。

-------------------------------------------------------------------
【あるアナーキスト人類学者の見解】
私は、なぜ警察が「ジャイアントパペット」をあれほど毛嫌いするのか考えてきました。
彼らはいつもパペットを破壊しようとします。そこには何か理由がなければなりません。
明らかにパペットには、彼らの目から見た象徴的な意味があるのです。私の結論は、
それは、想像的な現実を実現のものにするのに必要な蝶番(ちょうつがい)としての
役目を担っているということに関わっているということです。ジャイアントパペットは
モニュメントという思想をあざ笑うものです。それは、国家がそれを利用して自らを
永久に真なるものとして表現する「記念碑的なもの」を横取りして、それを何度でも
簡単につくりなおせるような、ばかげたものやちっぽけなものに、すりかえててしまう
のです。[...] パペットやピエロやパフォーマーがやろうとしていることは、戦場に
おいて「まじめな戦闘のルール」を変えてしまうことです。警察はそれをルールを
破るものだと考えるのです。そこに彼らがパペットを毛嫌いする理由のひとつが
あります。現場では非暴力的な戦争のような事態が展開しています。そこは
基本的に戦場なのですが、われわれは突然それを勝手にカーニヴァルに変えて
しまうわけです。アナーキストたちはいつも勝手にルールを変えてしまうのです。
パペットはそうしたワザが具体的なかたちをとったものなのです。われわれは、
よくない意味で状況が緊迫化してきたとき、気を散らすために、しばしばパペットを
投入します。つまりそれをコメディに変えてしまうわけです。こんなふうに状況を
勝手に再定義してしまうことほど、警官をこまらせることはないのです。それは
戦場におけるすべての事態をコントロールしようとする権力への挑戦なのです。
デイヴィッド・グレーバー「新しいアナーキズムの政治」より

【補足1】
そう、誰かさんたちは、私たちのパペットをすごく怖がるの。それは当然よね、
だってパペットがあらわしてるのは、人びとの結集と平和、歓喜と連帯なんで
すもの。これほどたくさんの人が集まって抗議するのは、ただごとじゃないと
気づくみたいね。だからパペットを怖がるのも当然ね。(アントニア・ジュハズ)

【補足2】
ジャイアント・パペットは、大勢の人間の共同作業とコラボレーションのシンボル
だと思う。だから、パペットを目にすると、そのパペットの背後や彼方に、権力が
「想像したくないもの」、つまり、不特定多数の見えない抵抗勢力のひろがりや、
その勢力に「想像させたくないもの」、つまり、共謀は愉快で、抵抗は楽しく、
「もうひとつの世界は簡単に可能なのかもしれない」ということを、ついつい自分
まで想像してしまいそうになるので、それでパペットを異様にこわがり、その
想像の芽をつみとってしまおうとしてるんじゃないだろうか。(イルコモンズ)

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d0017381_2121332.jpg[追記]「どうして、イルコモンズは、
パペットやモックアップのような、
こどもだましのくだらないモノに
こだわるのか?」という疑問を
もつ方がいるかもしれません。
こたえはふたつあります。
ひとつは、そういう周縁的なもの
をとりあげるのが文化人類学と
現代美術の共通点で、もうひとつは、
高円寺でみた、↑ これが気になるのです。つまり、パペットの象徴的な
意味や効果を解明するだけでなく、それをいまそこにある現場に応用して、
権力と権威がいちばん嫌がるものをつくりたいというハラスメントな野心が
あるからで、それが本当の「社会彫刻」であり、「応用人類学」であり、
なにより、アナーキーな知と表現の「活きる道」だと思うからです。
ということで、「パペットよ、一歩前に、理屈は、後からついてこい」。
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by illcommonz | 2006-11-02 21:23
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