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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼残り時間は1分でも、アナーキストたちは笑う
d0017381_202286.jpgグレーバーのシンポジウムで
印象に残ったことを3つだけ。
いずれもその場に、直接、
居合わせなかった人には、
うまく伝えきれないと思うので、
あまり詳しくは書きません。
ごめんなさい。
まずひとつめは平沢(剛)くんの
「残り時間はあと1分」。
シンポジウムの席ではつい
「キビシーねぇ(笑)」と茶化
してみせたけど、あれは
すごくよかった。

云ってみれば、あれは、計測可能な残り時間とは関係なく、「残り時間はつねに/
すでに1分」であり、それは「誰にも等しくあと1分の時間を贈与する」ということで、
つまりそれは、決して「終わりを宣告しない、時間のギフト」なのであって、きびしい
毒であると同時に薬でもあるファルマコン・タイムだと思った。ぜひ見ならいたい。
ふたつめは、矢部くんの「これがローセオリーだ」。発言の内容もさることながら、
腰をかがめた低い姿勢で、はじめは抑え気味の調子で語りはじめられた声が、
やがてひとつの怒りの塊になり、それが権威的な言説に対する強烈なアッパー
カットとなって目の前に現れた瞬間はしびれた。すぐとなりで見てたので震えた。
まさにあんな感じで、ローセオリーというのは、誰かにボトムアップされるのを
おとなしく待ってるようなものでなく、無媒介(者)的にみずから蜂起してゆき、
たちまち情動的な共感を生んでゆくようなものだと思った。シンポジウムで
云ったことのくりかえしになるけども、高等理論を自在にあやつれる知識人や
学者たちは、もうしばらくのあいだ、ローセオリーには手をふれないでおいて
ほしい思う。せっかく与えられたこのギフトを人びとの手からとりあげないで
ほしいと思う。特定の書き手の名前のある本やペーパーの中に"囲い込まず"、
wikipedia のような場所に置いておいて、いつでも誰でも自由に書きかえたり
更新できたりするオープンリソースのコモンズにしておいてほしいと思った。
あと残りのひとつは、グレーバーの笑顔で、それがとにかく印象に残った。
特にジャイアント・パペットの解説をしているときの顔は、自慢のおもちゃを
ひとに見せてるときの子どものような顔になっていた。こんな非力な人形が
巨大な権力をまんまと手玉にとり、やりこめてしまうということが、とにかく
うれしくてたまらない、愉快でしかたがない、という顔で、すぐ横でみていて、
こちらまで幸せな気持ちになった。たぶんあの時、グレーバーの顔には、
大きな字でこう書いてあったはずだ。

「これこそがアナーキストであることの抑えがたい快活さと歓びなのである」。

それは会場からもはっきり読みとれたと思うし、おそらくどんな文章より、
この快活さと歓びをたたえたグレーバーの顔が「新しいアナーキストたちとは
どういうものなのか」を最もよく示していたと思う。でも、こればっかりは実際に
その場で見ないとわからないと思うので、もうこのへんにしておいて、さいごに、
「あと1分」のギフトのかわりに、イルコモンズのレジュメをさしあげますので、
自由にダウンロードして好きなようにおつかいください。無断でコピーしても
勝手に書き換えてもいいです。足りないと思うところがあれば自分で調べて、
あとは勝手に研究してみてください。もし、いちいち許可なんて求めてきたら、
ぶっとばすので、そのつもりで(笑)。

「アナーキスト人類屋のためのローエンドセオリーズ」(pdf 6.3MB)

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[追加] レジュメの最後にあるヴィデオは、部分的に、しかも音なしでしか
上映できなかったので、次回のイルコモンズ・アカデミーで爆音上映します。
あるいはプロジェクターとスピーカーがあるところに呼んでもらえれば、
出張上映(もちろん無料)も可能です。

[おまけ] 今回のグレーバーの講演の主要なピックになってた「ジャイアント
パペット」とそれが書き換えてしまう「戦闘規約」については、雑誌「VOL」に
掲載された議論を抜粋したものが下にありますので、復習に役立ててください。

▼ジャイアント・パペット問題
[PR]
by illcommonz | 2006-11-07 20:13
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