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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「アートとお金」とイルコモンズ・アカデミー
d0017381_15502769.jpg▼「平成十二年度
「美学連」美術工作員
募集ポスター」
(以上、無断転載)

(以下、無断転載)
「こないだハンス・アビングの『金と芸術:なぜアーティストは貧乏なのか?』という本をよみました。とても明快な本ですが、あまりグッとくるフレーズがなく、そこがちょっともの足りなかったのですが、それでも「芸術は経済の例外である」という結論には、大いに納得しました。資本主義がグローバル化したいまの世界は、ひとことでいえば、「金がすべて」で、なんでも「金がものをいう」世界です。こういう経済至上主義は、これまではもっぱらアメリカでの話だったけど、今はそれが世界中のあらゆる国やジャンルにまでひろがってきている。映画も音楽もそうです。そんななかで、アートと学問だけが、そうした経済の大洪水に流されずに、いまなお「例外地帯」として残っている。完全に商品化されない「例外領域」にふみとどまっている。こんなに何でもかんでも金がものをいう世の中で「金にならないことを夢中でやっている人たち」というのは、ある意味、非常に貴重な存在で、特に「金がすべて」という世界にうんざりしている僕のような人間にとっては希望ですらある。それはともかくも、ハンス・アビングはそういう「例外性」がアートや学問に「助成すべきもの」としての特別な価値やステータスを与えているのであって、政府や企業がアートや学問を支援するのは、その気高い理想やステータスに対してなんだと言っています。 ところで、さっき「ヒモ」という話がでましたが、一般的にいって、助成金はヒモとは違うし、特にアートと学問の場合はどちらも「自立性」ということを重視するので、簡単に「ヒモつき」にはなりません。ここでいう「自立性」というのは、お金に左右されず、社会や時代にも左右されず、もちろん政治に左右されないという、そういう意味での「自立性」です。ありがたいことに助成する側もある程度、そうした学問とアートの「自立性」を尊重してくれるので、ほかのものにくらべ、学問とアートはお金の支配から「自由」であることができます。これは学問やアートのもつ「例外性」ともかかわっているので、この「例外」という部分は、ぜひ手放さないでほしいと思います。 もともと僕がアートが好きなのは、アートが「自由」だからです。特にいまは「お金」や「マーケット」から自由でありたい、それにしばられたくない、支配されたくないと思うので、お金やマーケットとは無縁の、あるいは、それに背をむけた反抗的でインディペンデントなアートが好きです。僕は何年も前に美術作家を「廃業」した人間ですが、廃業宣言の後も表現活動は続けているし、廃業以前よりもかえって活発かもしれません。誰もがお金や見返りを求める資本主義と市場経済の世界のなかで、それに反抗できるのは「経済の例外」としてのアートと学問だと思うので、そのふたつの武器を合体させた無料で無報酬の「イルコモンズ・アカデミー」というのを「ギフト・エコノミー」の実験としてやっています(小田)。(「晩生―オクテ」07年5月20日「アートとお金」発言録より)

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d0017381_16472549.jpg
イルコモンズがかつて「リミックス原論」の授業を担当していた神田の「美学校」で、
イルコモンズ・アカデミーをやります。美学校はかつて赤瀬川(原平)さんが伝説の
講義「資本主義リアリズム講座」(1973年)をやってた学校で、それに敬意を表し、
イルコモンズが「美学連」をたちあげた場所です。その「美学連」は、何回目かの
GEISAIにエントリーして、なにか賞をもらったはずですが、受賞式のステージで
「受賞拒否宣言」をし、そのまま姿をくらました謎の多い、NPO系美術団体です。
それはともかくも、今回は前回の「オクテ」のテーマ「アートとお金」をひきついで、
「アート」と「お金」に関係するいろんなドキュメント映画や出版物をとりあげます。
なおイルコモンズの「アート」と「お金」についての考えは冒頭の発言にある通りで、
おそろしく保守的かつ時代錯誤的なので(美学校の藤川氏曰く「昔かたぎ」だそう
です)、アートでお金を稼ぐ方法とか作品を売ったり買ったりする方法を知りたい
人には金輪際おすすめできませんと、がっかりさせないように先に云っておきます。
とりあげるのは、たぶん次のとおりで、その後に「もうひとつの世界」を見ます。

 ▼J・S・G・ボッグス「ザ・マネーマン」(1992)
 ▼赤瀬川原平「国家に捧げるコンセプチュアルアート」(1973)
  (資本主義リアリズム講座第6回「紙幣類纂」より
 ▼ザ・K・ファウンデーション「100万ポンドを燃やす」(1993年) *時価1億7千万
 ▼アレックス・ギブニー「エンロン」(2005年)

あと、【自己申告制】というのは、イルコモンズ・クーポンによる配給制のことです。
イルコモンズ・クーポンについては、このブログの過去の記事にあたってみてください。
では、明日。

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▼イルコモンズ・アカデミー・オクテ・イン
2007年6月17日(日)14:00-22:00
「美学校」 東京都千代田区神田神保町2-20第2富士ビル3F
http://www.bigakko.jp/contactus.htm
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by illcommonz | 2007-06-16 16:47
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