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抗議行動ほぼ鎮圧
ヤンゴンでは兵士厳重警戒
ミャンマー軍事政権の抗議行動制圧宣言から一夜明けた30日、同国の最大都市ヤンゴンでは、地方都市などから到着した新たな部隊も加わり約2万人の兵士が街角に立ち、監視の目を光らせている。民主化運動活動家や僧侶指導者はこれまでに軒並み逮捕、拘束され、市民は指導者を失い、抗議行動はほぼ完全に鎮圧された状態だ。市民の一人は日本在住の知人を通じて毎日新聞に、「兵士が喫茶店の中にまで入り、たむろする客に対し『5人以上の集会は禁じられているのを知っているだろう』と棒でたたいて追い出している」と語った。29日までは同じ状況で兵士は客を逮捕していたが、30日は追い出すだけで逮捕には及んでいないという。AP通信によると、市内各所で少人数の抗議活動が散発的に続いているが、駆けつけた治安部隊にすぐに鎮圧されている。僧侶の一人は「今は抗議活動はしないが、今後も平和的な抗議活動を指揮するつもりだ。仏教の教えは、最後は悪魔に勝つと教え、我々はそう信じている」と語った。(毎日新聞 9月30日)