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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼京都の無買日
d0017381_22495519.jpg「禅タクロース伝説」
「それはゴミ置き場にサンタの衣装が捨てられていたのを見つけた時です。私の住む京都は日本でも間違いなく有数のゴミの量が多い都市です(人口1人当たり換算)。私、ガブリエレ・ハードは、1999年の「無買デー」に、どんなイベントを打とうか考えあぐねていました。そして、そのゴミ置き場を見た瞬間、全てが一つになったのです。以前、禅をしている知人が「あなたが居る処から大改革が始まるんだ」、「買い物をする人たちの心の平穏を祈って瞑想しよう」と言っていたのを思い出しました。そこには捨てられたサンタの衣装があり、何かやりたいと人々が集まり、そして、ほら、禅タクロースができあがりました。阪急デパートのショウウィンドウでサンタの人形がダンスをしているその前で、禅タクロースはデビューしたのです。この話とその時の写真がアドバスターズという雑誌に取り上げられ、世界中に発信されました。そして2000年の「ベスト・カルチャー・ジャミング」のカレンダーに掲載されました。禅タクロースのアイデアは瞬く間に世界にひろがり、英国から沖縄まで、色々な国の都市で見られるようになりました」(「無買日」公式サイトより)

ということで、伝説の「禅タクロース」をこの目でみるため、11月24日のバイ・ナッシング・デイの夕方、四条河原町にある阪急百貨店前へゆく、、、すると、、、いた!禅タだ、禅タがいた!そう、伝説は実在したのだ。ニューヨークのインディペンデント・メディア「フリースピーチTV」のDVDで映像は見たことがあったが、本物をみるのはこれがはじめてである。サンタクロースがデパートの前のベンチで座禅を組んで静かに瞑想している。ただそれだけなのだが、ただそれだけなのになんとも変である。通り行く人たちも気になる様子で、遠巻きにみている。ガブリエレ・ハード、通称・ガービさんに、BUY NOTHING/DIY EVERYTHING DAYのパネルをプレゼントして、イルコモンズも仲間にいれてもらい、瞑想の邪魔にならないよう、東京から持ってきたトルーソをとなりのベンチにそっと設置する。

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この写真ではちょっとわかりにくいが、これは「You are what you buy」なる現代人のもうひとつの肖像である。丸井のファッショナブルでスタイリッシュなCMとはちがい、この人物の像はペラペラの「買物のレシート」の皮膜でできている。大学の講義とイルコモンズ・リブートキャンプで、バイ・ナッシング・デイのステッカーと交換に手に入れた大量のレシートでつくったのが、このトルーソであり、ひと昔前の美術評論風に解説するなら、これは「我買うゆえに我あり」という「ショッピングの時代」に生きる消費社会の人間像を描いたコンセプチュアルなジャンクアートということになる。一見すると、耳なし芳一とかジョージ・シーガルの彫刻のようにもみえるが、手本にしたのは、それとはまったく別のものである。

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京大でのイルコモンズリブート・キャンプの前日、旅行の支度をしながらイルコモンズは考えた。「京都大学の名物とは何だろう?」。考えるまでもなくそれは「吉田寮」と「西部講堂」そして「折田先生の像」にほかならない。作者不明の「置き去り系ゲリラアート」としての「折田先生の像」の歴史は、バンクシーのそれよりもずっと古く、大学当局によって本体の像が撤去されてから後も、毎年、冬になると、そのときどきの世相や事件を反映したさまざまな姿で、亡霊のようによみがえってくるシュミラクル・フォークアートの傑作である。(「折田先生の像」については、このエントリーを参照)。このトルーソは、その「折田先生の像」にちなんでつくったサイトスペシフィックな工作なのだが、もちろん「折田先生の像」には及ぶべくもない。関西風に云えば、「ぜんぜん足りへん」である。

(上)「折田先生の像オリジナル」
(下)「太陽の塔になった折田先生」


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とはいえ、せっかくこしらえたものなので、イベントのあいだ、禅タクロースのとなりに置かせてもらい、買物客でにぎわう阪急百貨店の前で、お茶をのんだり、お菓子を食べたり、おしゃべりをしたりしながら、夜7時までたのしくすごした。来年はこの像に手をくわえて、東京でもなにかやりたいと思う。
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by illcommonz | 2007-11-27 00:47
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