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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼フレンチ・スト
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まずは、
この写真から。
そして「産経新聞」の記事。写真はなし。

「仏でサルコジ政権発足以来、最大規模のスト」
「フランス全土で29日、公共交通網を中心に学校や公私営企業などで、賃金維持を求めるストを実施された。エールフランスは長距離運航は百%が確保されているが、短距離運航は約30%がストを決行。国有鉄道も仏新幹線(TGV)などは通常の60~40%の運行。パリなど大都市の地下鉄運行が半減し終日、混乱した。公立校職員組合によると教員の67%もストを実施。裁判所も公判が多数延期された。サルコジ政権が07年5月に発足して以来、最大規模のストとなった。」
(2009年1月29日 産経新聞)

次は「読売新聞」の記事。これも写真なし。

「国鉄も市電も飛行機も止まった…仏で一斉時限スト」
「フランス国鉄やパリ市営交通、国営航空エール・フランスなど官公労を主体とする労組が29日、全国で一斉に時限ストに入った。金融危機で高まった雇用不安を背景としたもので、全国規模でのストは危機発生以来初めて。全国組織を持つ主要8労組すべてが賛同しており、参加者は数十万人に達したと見られる。ストには、サルコジ大統領の司法改革に反対する裁判所や、教員削減に抗議する公立校の労組、金融機関、エネルギーや自動車関連企業、港湾、病院の労組までが参加。主要都市で交通機関の3~7割がマヒしている。」
(2009年1月29日 読売新聞)

そして、「NHKニュース」。これは画面写真つきで。

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「仏 公共機関などで大規模スト」
「フランスでは、金融危機の影響で景気が低迷するなか、鉄道や電力会社など主な労働組合が政府の経済政策への反発からストライキに入り、市民生活への影響が出ています。」
(2009年1月29日 NHKニュース)

おなじみの視点、おなじみの切り口、おなじみの展開、おなじみの論調、
おなじみの場面、おなじみのまとめ方、100年たっても変わらない、
典型的なストのニュースの伝え方である。

「都市の地下鉄運行が半減し終日、混乱した。」
「主要都市で交通機関の3~7割がマヒしている。」
「市民生活への影響が出ています。」

これじゃまるで、台風や地震の被害を伝えるニュースみたいだ。
こんなものを、子どもの時からずっと見せられたら、
そりゃ誰だって、ストと聞くと、脊髄反射的に、つまり、
何も考えずに、「えー、迷惑だなぁ」と思うようになるだろう。

「市民生活への影響が出ています」とはいうが、
そのストやデモをやってるのも市民たちであって、
その市民たちがどんな理由で、またどんな表情で、
どんな思いで、どんなふうにストやデモをしているかを、
マスメディアは伝えない。市民の意志を伝えない。

「混乱した」のではない、市民が自らの意志で電車をとめたのだ。
「マヒしている」のではない、市民が自らの意志で交通をマヒさせたのだ。
「市民生活への影響」ではない、市民自らの意志で行動を起こしたのだ。

たとえば、こんなふうに。

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「あー、どうせ、これはまた、イルコモンズがいつもみてるアクティヴィストの
サイトにあった写真なんだろう」と、そう思うかもしれないが、そうではなくて、
これは、NHKと同じ国営放送のBBCのニュースサイトのものである。

▼[BBC] Huge crowds join French strikes
http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_pictures/7858771.stm

ストにしろデモにしろ、にっぽんのマス・メディアの報道の仕方をみてると、
国の政治に対して市民が反対や抗議の声をあげることに対する
ネガティヴ・キャンペーンなのだろうか?と思ってしまうことがある。
しかも、

「いや、まさか、そんな大げさな、それは考えすぎだよ」

という具合に、決してそのことに気づかせない非常に洗練された思想統制が
すみずみまでゆきとどいているような気がして仕方がない。そう云うと今度は、

「そんなこと、今にはじまったことではないよ」

とシニカルな意見を述べる人がいる。そういう意見を聞くたびに思うのは、ならば
なおのこと、まるでそれを今日、生まれてはじめて知った子どものように考えたり、
書いたりし続けようということだ。

d0017381_1743277.jpgいっぺんでいいから、
こういうデモやストに
参加してみたい。
いっぺんでいいから、
いや、なんべんでも、
政権をたおして、
「これが本当の民主主義だ」
と口に出してそう云ってみたい。

▼La greve generale du 29 janvier 2009
http://www.29janvier2009.fr/

いま、こうしているあいだにも、
デモはどんどん大きくなっている。


「仏全土で約200のデモ行進、数十万人が参加 独でもデモ」
「パリ=野見山祐史】フランスで29日、国鉄や学校などに勤務する労働者が雇用維持や賃金上昇を求めて大規模なストライキを決行した。昨秋の景気悪化後では初めての業種を横断したストとなった。ドイツでも鉄道や航空会社がストを実施。雇用悪化が急速に進む欧州経済の厳しさと家計の不安心理を浮き彫りにした。仏では主な8労組が抗議行動を呼びかけ、一部鉄道などは28日夜からストに入った。29日は地下鉄やバスが運行本数を大幅に削減。国鉄の運休は6割に達した。空港、郵便局などの公的機関の労働者だけでなく、銀行、自動車など民間部門でも労組加入者などがストに加わった。交通機関への影響は30日まで続く見通し。パリやマルセイユなど仏全土で約200のデモ行進が実施された。労組はこうした抗議行動に数十万人が参加したとしている。」(2009年1月30日 日経新聞)

「サルコジ辞めろ」と気勢=デモ参加者100万人に-仏
「不況にあえぐフランスで決行された29日のゼネストで、パリのバスチーユ広場からの街頭デモに加わった労働者ら多数が同日夕、終着点のオペラ座前で公務員削減策などに反対する集会を開き、「サルコジ(大統領)辞めろ」と気勢を上げた。仏労働総同盟(CGT)のチボー書記長によると、デモ参加者は全土で100万人に達した。パリの税務署員ジャンピエールさん(40)は「カネがないと言って人減らしをしながら、銀行救済に巨費を投じるのはおかしい」と批判。市の女性公務員マイケさん(60)は「学校で児童の心のケアを担当していた職員らまで減らされている」と危機感を募らせた。」
(時事通信社 2009年1月30日)

「フランスのデモ拡大、参加者250万人に」
「フランスで29日朝に始まった主要8労組による全国規模の時限ストは同日午後、パリやマルセイユなど全国の主要都市でデモ行進が行われ、最大労組「フランス労働総同盟」の発表で計250万人が参加した。警察発表は100万人。官公労の組合員に加え、金融など民間企業の労働者も「雇用の安定」を求めて多数参加し、デモは2007年5月のサルコジ政権発足以来、最大規模となった。悪化するフランスの雇用情勢の深刻さが浮き彫りになった形だ。パリ市内では、100人規模の参加者が警官隊と衝突し、1人が負傷、13人が逮捕された。(2009年1月30日 読売新聞)

数十万→100万→250万という増え方もすごいが、そもそもの数がすごい。
数字にはよくだまされるので、ゼロをならべて書くと、2,500,000人である。
さらに、ひらがなで書くと、にひゃくごじゅうまんにんの市民のストとデモである。
これでもまだ、「市民生活への影響」とかいうのだろうか。


▼Manifestation 29 janvier 2009 Lyon

★3分3秒目あたりにステキなシーンが。
[PR]
by illcommonz | 2009-01-30 17:13
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