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イル・コモンズ 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき
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それはあれだ!あの帝国からんだとたんだ!しのびよる帝国の影! リーグ・オブ・レジェンド・ダーティ・テン・イヤーズ・アフターの夏必読の、 ラッパーズ・デイリー・ライト。 …………………………………………………… 青木淳『原っぱと遊園地 ~建築にとって その場の質とは何か』 王国社 2004年 夏といえば……今年のお彼岸はデリダの初盆です。そのデリダがまだ 亡霊になる前のこと。建築家のピーター・アイゼンマンにむけてデリダは、 こんな挨拶の手紙を書きました。「どうして、アイゼンマンは、こんなに よい本を書くのか?」。このことばをそっくりそのまま転送したいのが、 この本。「どうして、青木淳は、こんなによい本を書くのか?」。そして、 もしも、あなたが、「今日これからここで何が起きるかわからない」という、 あのアルシックな夏休みをもう一度体験したければ今すぐこの本を買って エスカレーターをのぼり左に曲がって表参道の交差点を左に進むこと。 そこがスタート地点で、そこから先は何が起きるのか分からないワイルド サイドを歩け。そう、あのサウンドデモの夜、たしかにそこは原っぱだった。 …………………………………………………… 笠原和夫・荒井晴彦・桂秀実『昭和の劇・映画脚本家 笠原和夫』 大田出版 2002年 夏と云えば……あ、おい、そこの若いの、万引きしてでもいいから、 とにかくこの本だけは読んどけ!つべこべ云うな、話はそれからだ。 そう、僕らは、そういう<昭和>が好きだ。「良かった」とは言わない、 「好きだ」と言ってる。どうして好きかというと、みんな貧しかったから、 というのが一番、腑に落ちる。貧しかったからカフェなんてなかったし、 ケータイもなかった。だから街は、ひとつひとつ違った皺の寄せ方を 見せて、昨日から明日に繋ぐ生活があった。生活とは関係のない スペクタクルや事件で、人びとが互いに警戒し監視しあうようなことは、 なかった。ウソだと云うなら読んでみるとよい。いま、愛知の万博では、 「自然の叡智」や「共生の未来」だなんていってるけど、そんなものは、 半世紀も前の古クサい未来の話だ。バック・トゥ・ザ・フューチャー・ ポーヴェラ!貧乏の叡智と貧しい未来、そのマニュアルがここにある。 …………………………………………………… 小田マサノリ 「リミックスのやめどころを知る」五十嵐太郎+リノベーションスタディーズ編 『リノベーションスタディーズ・第三の方法』 INAX出版 2003年 夏と云えば……これは僕らが書きました。次は「リミックスの泣きどころ 知る」というのを書こうと、いま、ふたりで相談しているところです。以上。 ______________________________________________ 以上、お買い求めの際は、青山のABCにて、ぜひ、どうぞ。 どうやら世間に誤解を残したままあの世に逝っちまったようで、 どうにもこうにもこのまんまじゃ、 死んでも死にきれませんので、 夏が終わる前にこうして 化けてでてまいりました。 えゝ、兎角、世間では昔から 「蟲にも五分の魂」などと申します。 それで一匹のイルコモンズに満たぬ、 半分のコモンズゆえにセミコモンズ、 これがセ コ ンの名の由縁でございます。 はい、では、ちょうどお時間となりました。これにてセ コ ン の巻、一巻の終わり。 では、いずれ、また、あの世で、おまえも、いっしょに、あ、べ、あ、べ。 (お筆書き=イルコモンズ) ![]() イルコモンズの"介入"(カットイン)に対するアメヤノリミズの"逆介入"(リバースイン)による 介入合体動物「 魔 間、イ ル ア ヤ ズ 」のズ (2005年8月24日 P-HOUSEにて) ねずみ男をめぐる冒険(文=イルコモンズ)が掲載された『ユリイカ』9月号(特集=水木しげる)が発売されました。 特にしめしあわせたわけではないのですが、同じ号に 掲載された三田格さんの「妖怪の惑星~トテチテターと ラッパが鳴っても」と、蜂巣敦さんの「ニートな奴ら」と、 僕らの書いたテキストとが、「サボタージュ」や「ニート」 をキーワードにして、なんだか互いにトラックバック しあってるような、いい塩梅の構成になってました。 つまり、いずれも水木しげるをノスタルジックに読むのではなく、 同時代の世相と連結させてゆくアクチュアルな読みになってました (ついでに、もうひとつ云うと、この3本は、文章の作法としては、 あまり行儀のよくないコトバ使いや書き方をしてます。もっとも、 三田さんとは、あの行儀のわるい渋谷の「サウンド・デモ」を 一緒にやってきた「よくない仲間」(昔風にいえば「戦友(ただし 「反戦の」)なので、むべなるかな、という感じですが)。 ほかにも石岡良治さんの「水木しげるの新しい学」のおわりのほうにある 「魂の生態系」というところで、繋・ぎ・あ・わ・せ・る・パ・タ・ー・ン・が インターテクスチュアルに発現していて、おもしろぃなぁとも、おもいました。 それとあと、とり・みきさんのトリビュート漫画「ないしょの話」に登場する 「ユリイカの萩原女史」は、本人を知ってるだけに、あともうちょっとで、 笑い死にするところでした。念のために云うと、すがたかたちは、 ぜんぜん似てないのですが、いい意味での「編集者だましい」が 妖怪に化けて出てきたという感じで、達観だなぁ、と思いました。 ちなみに今回の水木しげる特集号は、その「萩原女史」の 『ユリイカ』での最初の企画編集モノで、これからの女史の (編集者と漫画キャラ両方での)活躍がたのしみです。 それはさておき、なんといっても、 今回のこの特集号の目玉は、野坂昭如と水木しげるの幻の合作 「マッチ売りの少女」(昭和46年作品・復刻)じゃないかと思います。 これは、イルコモンズの目にも泪の、暗くせつない劇画作品で、 戦後イタリア・ネオリアリスモ映画のそれにも似た 鉛のように重たい読後感があります。 これを何度も読みかえしていたら、今回のテキストに書いた(#)、 「いま・ここ」にある自分の身のまわりの薄ら明るい世界しか見ようとしない 「平成のネオ・リアリズム」からぬけだして、これから僕らがリアルに想像する ことをはじめなければならない「いま・そのそと」にあるゲゲゲの他者たちの存在 というのは、まさに、こういう見えない(というよりも見えなくさせられている) 世界のことなのだなと、そんな風に思ったのでした。 #ちょうどその該当するくだりを書きとってネットにアップしてくださってた方が いらっしゃいましたので、そちらにパスを送ります→「最近の読書録」(8/27) もし、この作品を読んで、何かビビビと感じる方がいらしたら、『ユリイカ』を出してる青土社から翻訳が出てる J・シーブルックの『世界の貧困』を併せて読まれることを オススメします。 以上、イルコモンズからの、 この夏の推薦図書のお知らせでした。 ![]() 【お知らせとお礼】 去る8月21日の「バ ング ント」展の"介入展示"のなかで アナウンスメントさせていただいてた件の「続報」です。 ちょうど六本木で「バ ング ント」展がひらかれていた時期に、 同じ東京の別の場所で、本来とがめをうけるはずのないことで まちがって身柄を拘束され、気の滅入るような場所に長い時間、 ずうっと閉じ込められたままになってたイルコモンズの友だち (通称「品川745号」)が、ようやく昨日、元気にもどってきました。 結果として、「無実」で、「不起訴」でしたので、この場を借りて、 それをお知らせすると共に、支援のカンパをいただいた方に お礼を申しあげます。 「8月15日事件救援会」 http://antifa815.podzone.org/ ![]() 最終日の特別展示と、 その「跡」展の展示に、 "介入"展示で参加して、 いま、もどってきました。 最終日のみの特別展示と、 その追加展示というのは、 00年の「日本・現代・美術・沈没」のときと まったく同じパタンで、これで何かが一巡りし、 元めに居た場所にまた環ってきた気がします。 ここはブログなので、 介入の経緯と結末は省略し、 介入記録のログだけアップしておきます。 詳しくはたぶん次号の「美術手帖」にて。 【画像】 ■「介入記録用紙」(*改訂版)を拡大してみる→[表] | [裏] ■「バ ング ント・カルテリカル・リーディング~間の魔力」 (a.k.a. シマダマシニカルボイスミックス) をきく→10分49秒 mp3/12.3M ■「たましいの飼育箱」の認識票 ■「セ コ ンに捧ぐ」:その虫となりについて ■「 刻のない時報音( 弦波)」の厳重な注意書き ■「平成17年8月21日午後9時」のお報らせとお断り
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