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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼おしらせします
d0017381_2246577.jpgあ~、もうそんな季節かぁ、、、、
今年ももう残りわずかだなぁ。。。
は~、歳月の経つのは早いものだなぁ、
来年はいよいよ待ちに待った厄年だぁ、
なんて、のんきなことを云ってる場合
ではなく、いま、指折り数えてみたら、
あと121日で「失職」するんでした。
去年は「不採用」のアタリ年でしたが、
今年はろくに募集すらなかったなぁ。
団塊世代の補充はできるのだろうか。
それはともかく、もしこのまま何事もなく
順調にすすめば、121日後には、
このブログだって書けなくなるなぁ。

んん、どうしよう、イルコモンズ・アカデミーも廃校か、、、んんん、、、んんん、、
んん?ん・ん・ん・の、ん、んんん、の、んんん、、んんん、、、とリズミをつけて
考えてみたところで、こればっかしは自力ではどうしようもないので、こういう時は、
いさぎよく「パン、パン、パン!」と手をたたいて、ザ・他力本願の人だのみ。

【おねがい】
こういう時勢なので、よもや「定職」をくれとは云いません。非常勤もしくは教務補佐
(TA)で結構ですので、どなたか職を世話していただけませんか。大変よく働きます。
正式な手続きや契約が必要な正規の職務ではなく、私用・雑用でも全然OKです。
各種大学および研究・教育機関の仕事でなにか適当な仕事があれば、どうかひとつ
よろしくご活用ねがいます。本当によく働きますので、雇って損はないと思います。
連絡先はここです→ mod@aa.tufs.ac.jp
--------------------------------------------------------------------------------
[追記] もし、まったく何にも仕事がなかったときは、仕方ないので、来年の春から、
「イルコモンズ家庭教師」をはじめようと思います。大学受験や資格取得に役立つ
ようなことは、なにひとつ教えてあげられませんが、「文化人類学解放講座」や
「イルコモンズ・アカデミー」でやってるようなことなら、毎回いつも時間が足りなくて、
教えきれないくらいたくさんストックがあるので、家庭教師のかたちでそれを提供
します。本来、知識を売り買いするのは本意ではないのですが、他にできることが
ないので(デザインはすこしできるか。。。)、すみませんが、有料です。時給は、
東京都の最低賃金719円に、ごはんを一食つけてもらえれば、おかえしに
無償で2時間の補習をおつけします。なお、これは毎月の生活費を捻出するのが
目的なので、できれば単発ではなく、継続的な雇用を希望します。いずれにせよ、
詳細については、失職が確定する来年の春までお待ちください。

以上、イルコモンズからのお知らせとおねがいでした。

とりあえず、まだ121日あるので、いまはこれくらいでいいかなぁ。。。。。

あ、もう120日になった。。。。。
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by illcommonz | 2006-10-31 23:47
▼アドバスターズの「アナーキーなデザイン図鑑」
d0017381_938957.jpg「度しがたく、
始末に負えないものよ、
のこされた望みは、もう
君たちにしかないのか」
(あの世の花森安治)>アドバスターズ

ということで、消費文化に対して、
度しがたいほど反抗的で、かつ、
始末に負えないくらい見事な
イタズラのセンスをもった
「アドバスターズ」にしか、もう
のこされた望みはないのか、、、

と云ってしまいたくなるくらい、イルなセンスとワル知恵がぎっしり詰まった
アドバスターズ監修の本です。

"DESIGN ANARCHY SCRAP BOOK EDITION" by Kalle Lasn 
*全416頁フルカラー 重量3キロ(以上) 100カナダ$

正統派デザインの常識や形式に支配されないアナーキーなグラフィックデザインの
実験やアイデアの数々も魅力的ですが、それはカレ・ラスンの反権威主義と反骨
精神なくしては持続し得ないもので、この本のヴォリュームがその気骨の太さを
よくあらわしてます。この本をみて、アナーキーなテイストのデザインをパクることは
簡単だけど、いくらそれをくりかえしても、たぶんそこからできてくるものはたかが
しれていて、たぶん一生かかっても1キログラムがせいぜいだと思います。古臭い
精神論みたいですが、本当にみならうべきなのは、その度し難く始末に負えない
反抗精神で、独断を承知でいえば、反抗の精神は尽きることのない創造の母で、
つくってもつくっても次から次につくりたいものがでてきて、つくるのが追いつかない
ほどの仕事をし、気がついたら、ものすごい量の仕事を残しているのは、たいてい、
反抗的な魂をもった人間たちで、たとえば、岡本太郎然り、大竹伸朗然りです。
抑圧的な何かに対して、がむしゃらに、それをはねかえし、仕返しをし、ぎゃふんと
いわせてやろう、しっぺ返しをくらわせてやろう、と、いつもそういうことばっかり
考えてると、目も手もよく動くし、それがうまくいったときは、ごはんもおいしい。
そしてさらに独断を承知でいえば、イルコモンズが好きで信頼する作家というのは、
度し難いほど多作で、始末に負えないほど、いろんなことに手を出す作家です。
なにしろ世間には、気にいらないこと、納得できないこと、我慢ならないものが
たくさんあるので、全方位的にそれと格闘すれば、どうしたって多作になります。
なので、何をつくったらいいか分からなくなる人や、作品が何もつくれなくなる人は、
ためしに一度、アナーキーストになってみるといいじゃんないかと、結構まじめに
そう思います。ま、それはさておき、今月はアドバスターズの発案による毎年恒例の
BUY NOTHING DAYの月で、11月25日に世界中で24時間のショッピング・
ストライキがおこなわれます。東京でもプロモーション活動をやるみたいなので、
興味のある方は、ぜひ自分で調べてみてください(ふふふ)。もちろん、その日、
何にも買わなければ、もうそれでこのオルタナティヴ・ワールドワイドなイベントに
参加したことになるので、それぞれ思い思いの場所とやり方で、ご参加を。
BUY NOTHING DAY, BYE BYE SHOPING DAYS。

d0017381_10461669.jpg

----------------------------------------------------------------------

d0017381_13455356.jpgFounder of Adbusters on CNN
[追記] あれ、カレ・ラスンがCNNに出てる。
どのテレビ局も「アドバスターズお断り」
だったはずだったのに、どうしたんだろ。
ま、ちょうどいいや。カレ・ラスン自身が、
「BUY NOTHING DAY」の説明をして
ますので、みてみてください。それにしても、
「何も買わない日」が一日あるくらいで、
どうしてあんなに大騒ぎするんだろう。
>CNNのキャスター
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by illcommonz | 2006-10-31 10:49
▼抵抗服の会(仮)
d0017381_824212.jpg文化服装学院卒の成田くん(IRA)と
パンクバンドTHE HAPPENING の
メンバー、それにイルコモンズで、
「抵抗服の会(仮)」というユニットを
立ち上げました。専属モデルは、
ちびこもんずくんです。たぶん、
日本ではまだ数少ないベイビー
ブロックのひとりだと思います。
(でも、この写真は、清貧思想の
フランチェスコ会修道士みたいだなぁ)

ということで、「暮しの抵抗」の三本の柱である「衣・食・住」のうち、「衣」と「食」は、
とりあえずスタートした。残るは「住」で、これは素人の乱の「家賃をなくせ」デモが
そうだけど、いまの時代、「暮し」はもはや「衣・食・住」の三本の柱だけでなく、
「移動と情報通信」が不可欠でかつ大きなウェイトを占めてるような気がするので、
これをどうするかも問題。「暮しの手帖」はそのへんはどう考えているのだろう。
------------------------------------------------------------------------
[追記] 「暮しの手帖」のバックナンバーをみましたが、残念ながら、該当する記事が
ありませんでした。「暮しの手帖」は、YouTubeとかクリエィテイヴコモンズについて、
どう考えているのだろう?。いや、それ以前に、インターネットや携帯電話については、
どうなんだろう?クリティカルマスやアドバスターズはどうなんだろう?気になる。。。
新しモノ好きで機械に目がなかった花森が、もし生きてたら、たぶん何か云ってると
思うのだけどなぁ。四世紀にはいって、往年の花森テイストを意識した紙面づくりで、
グラフィック・デザインはよくなったんだけど、花森の反権威主義(アナーキズム)と
反骨精神がちっとも感じられないのが、なんとも物足らず、歯がゆいところ。あえて
苦言を弄せば、まさに「仏をつくって魂入れず」。憲法改訂とか教育基本法改訂とか、
核武装とか、もし花森が生きてたらそれこそ烈火のごとく怒り狂ったようなことが
起きてるのに平気なのかな。「花森の魂よ、今はいずこに」と誰が想わざる。
ということで、松浦弥太郎次期編集長に期待。
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by illcommonz | 2006-10-31 08:29
▼THIS IS WHAT NEW GENERATION OF ACTIVISTS LOOKS LIKE
d0017381_7444979.jpg
インディ・メディアが制作し、ビッグ・ノイズ・フィルムからDVDリリースされてる
「N30シアトル行動」のドキュメント・ビデオ「THIS IS WHAT DEMOCRACY
LOOKS LIKE」を勝手に再編集し、「抵抗食の会(仮)」の吉田さんに協力して
もらって、「THIS IS WHAT NEW ACTIVISTS LOOKS LIKE」という日本語
字幕つきのヴィデオ・クリップをつくりました。グレーバー・シンポジウムのとき、
THE NEW ANARCHISTS の具体例を示す映像資料として公開試写します。

みどころは、元・シカゴセブン(*アビー・ホフマンやジェリー・ルービンのあれ)の
トム・ヘイデンによるスピーク・インのシーンで、「夢にまで見たこの日がついに
やってきた。新しい世代のアクティヴィストたちは、笑顔をみせて、たたかえ。
大きな声で笑って、踊ってみせること、それがデモクラシーってもんだ」という
内容のスピーチを、コール・アンド・レスポンスでやるシーンで、そのバックに
使われてるDJ MOOSAKAのイルビエントなブレイクビートのトラックとあいまって、
かなりぐっとくるムービーになってます。あと、オリジナルにはないフッテージも
一部、挿入しています。ホフマンが子ブタを大統領候補としてかつぎだしたデモで
ホフマンと共に「共謀罪」で起訴され、アメリカ法廷史上もっとも笑える裁判で、
無罪を勝ちとった60年代カウンターカルチャーのキーパーソンのひとりが、
N30のような場にひょっこり現われ、アドリブで、なかなかイカしたスピーチを
してしまうあたりにUSカウンター・カルチャーの層の厚さを感じます。一説には
トム・ヘイデンはその後やや右寄りになったともいわれてますが、このスピーチを
聞く限り、そういう感じはあまりしません。興味のある方は、シンポジウムへどうぞ。
このヴィデオをみたら、「あー、どうしてこの時シアトルに行かなかったんだろう」と
残念に思うはず。

d0017381_750591.jpg
「THIS IS WHAT NEW GENERATION OF ACTIVISTS LOOKS LIKE」
インディメディア制作 2000年 カラー 日本語字幕つき再編集版 3分21秒
音楽:DJ MOOSAKA 字幕:吉田香織(抵抗食の会)+イルコモンズ

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d0017381_814490.jpg
[追記] 抵抗食の会の吉田さんは、
こういう音楽関係の本を訳してる方
なので、カンと想像力だけで訳してる、
いつものイルコモンズ訳よりもずっと
いい訳になってます。
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by illcommonz | 2006-10-31 07:56
▼ザ・絶景
d0017381_2238125.jpg「美術手帖」から頼まれた
東京都現代美術館
「全景」展のグラビア
原稿をこしらえました。

こないだの「アフリカ
リミックス」展みたいに、
このグラビアの後に
テキストを書くつもり
だったのですが、、、
きいたら、モノクロで
見開き1回きりなん
だそうです。がくり、、、

というわけで、ボツになった、フルカラーヴァージョンをここにアップします。
なむあみだぶつぅ。。。。ま、モノクロのほうがパンクな感じでいいかも。
ちなみに背景に敷いた画像は会場でひろったチラシで、いい感じの折り目が
ついてたので、それをさらに折って折って「折り倒し」てパンクチャーをつくりました。
------------------------------------------------------------------------------
[追記1] 結局、チケットをもらう前に自力で見にいったので、「美術手帖」からもらった
招待券が3枚あります。いつも持ち歩くようにしてますので、シンポジウムや
アカデミーなどで声をかけてくれたら、先着3名にあげます。

[追記2] ということで、こうなりました。なお、クソオヤヂ発言は訂正します。
失礼しました、ただしくは、パンクオヤジでした>大竹さん
d0017381_233651.jpg
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by illcommonz | 2006-10-30 22:40
▼(仮)
d0017381_17323893.jpg
週末は、THE HAPPENING のライブをみた。
「全景」展もみた。抵抗服の会(仮)をはじめた。
グレーバー・シンポジウム用に××を工作した。
ひさしぶりによく眠った。そしたら、みつかった。
なにが?次にやることがみつかった。しかも、
眠れないくらい、たくさん。
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by illcommonz | 2006-10-30 17:33
▼また失くした、なにを?
d0017381_0493611.jpg切符を、電車の切符を。

おととい中央線で失くしたばっかりなのに
今日は電車を3回乗り継ぐあいだに2回
つづけて失くした。総武線と丸の内線で。
子供の時からよく切符は失くしてきたけど、
最近は特ににひどい。手品のように切符が消えて失くなる。そしていつもそうだが、
後から出てくることもない。一体どこに消えるだろう。切符がきらいなのか?謎だ。。。
どうしてこんなに見事に切符を失くせるのか、一度、失くすところを見てみたい。
-----------------------------------------------------------------
[追記] 切符の話とは関係ないけど、愛国から出発して幸福へたどりつく電車は
ないと思う。愛国(心)と幸福(感)はつながってないと思う。国を愛しても、それで
ひとが幸福になれるとは思えない。せいぜいのところ愛国(心)につながってるのは、
安心(感)くらいのもので、安心と幸福は似てるようで違う。国がどんなに美しく、
立派になっても、それで自分が幸福になれるという気はまったくしない。自分が
住んでる町がどんなに華やかで大きくなっても、自分の幸せとはなーんの関係も
ないのと同じこと。国が栄えたからといって、かなわぬ恋が実るわけでもなし、
人生の難題が解けるわけでもなし、家庭が円満になるわけでもなし、失くした
切符がもどってくるわけでもなし。それよりはむしろ、国を愛せといわれ、つい
うっかりその気になったばっかりに、失われてしまった個人の幸福の方が
どれほど多かったことか。
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by illcommonz | 2006-10-28 01:07
▼さわってみてごらん、アナーキーだよ
d0017381_20551686.jpg
さっき、以文社さんから、もうじき本屋にならぶ、
グレーバーの本の見本が届きました(これが
今回のシンポジウムの報酬、現物支給です)。

デヴィッド・グレーバー
「アナーキスト人類学のための断章」
[訳] 高祖岩三郎 [装丁] 前田晃信
以文社 ¥2,200

写真ではわからないと思いますが、とてもよい装丁です。
元・イルドーザーの前田(晃信)くんの仕事で、現物を、
直接、手にとってみると、それがわかります。というより、
「直接、手にとる」というダイレクト・アクション(直接行動)をおこさないと、分からない、
そういうつくりになっていて、ダイレクト・アクションの重要性を説いた本に相応しい、
装丁になってます。カヴァー写真は、翻訳者兼デザイナーの高祖さん自らがこれまた、
デモの現場で撮ったもので、「写真の粒子の粗さは、その政治性に比例する」という
原則にしたがってフォトレタッチしてあり、その粒子の粗さと表紙の紙質が見事に
フィットしてます。それもさることながら、驚いたのは、帯の紙質で、鹿の子編みを
もっと細かくしたような紙でヤスリを思わせる紙です。これはかつて、紙やすりを
本の表紙にした(そうすると、となりに置いた本が擦れて痛み、本を持つ手も痛む)
ドゥボールの逸話が下敷きになっているのだと思います。このドゥボールの紙やすりの
カバーの話は割と有名な話なので、ブックデザイナーはみんなやりたがるのですが、
流通その他の「大人の事情」で、やりたくてもなかなかやれないものだったので、
「マエキン、よくやった、いいぞ、もっとやれ!」と感激しました。ほかにも、裏表紙の
商品バーコードのまわりは、読み取りエラーを避けるために(でも本当はそんなに
エラーは起こらないのに、大手の書店や取次ぎ店が嫌がるので)白ヌキにするの
ですが、そこにも表紙と同じ透明度の着色がほどこしてあって、これまた、「いいぞ、
もっとやれ!」と狂喜してしまいました。こういうのは、よっぽど気骨のある編集者が
いないとできないことなので、以文社は結構いい出版社なのかもしれぬと思いました。
タイトルの文字も小さくてスマートだし、ここも白ヌキになっていません。ふつうは、
本を売るために、タイトルはできるだけ大きく目立つようにというのが常識なのに、
まるでその常識に反旗をひるがえしてみせているようで、とてもいいです。こういう
攻めの仕事なら、それこそ現物支給でもいいので、請け負ってみたいくらいです。
あと肝心の本の内容についていえば、日本版のために特別に書き下ろされた
かなり長めの「自叙伝的序文」がついていて、これが滅法おもしろい、というか、
ちょっと泣けました。レヴィ=ストロースの「悲しき熱帯」という本に「いかにして
人は民族学者になるか」という章がありますが、これは「いかにして民族学者は
アナーキストになるか」という感じの告白になっていて、かなりぐっときます。
文化人類学者になりそこねたイルコモンズだけに、胸に迫るものがあります。
文化人類学専攻の大学生と院生はぜひ読んでみるといいと思います、というか、
読みたまえ。急いで、いま、すぐに。
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by illcommonz | 2006-10-27 22:01
▼こどもは大人のまねをするように
d0017381_18295917.jpgははははは、サウンドデモなのに、
ほんとに音がない。

高円寺・素人の乱制作
「家賃タダにしろ!一揆(御神輿付き)」
(コマ落ち・サイレントムービー)

(MC)
「一揆への参加をよびかけているところです。
おもに、こどもが興味をもっています。」

お、きみ、いいもの見ちゃったねぇ、
え、「ぼくにもやらせろ?」。
まだ小さいのに、しっかりしてるねぇ、DIYだねぇ。
さすが高円寺のこどもだ。でも今は、大人たちが
することを、よーく見ておいて、大きくなってから、
マネするように。それともう一つ。小学生になって
「こころのノート」をもらったら、とびきり大きな字で
表紙にこう書くように。

「一揆がしたい!!」
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by illcommonz | 2006-10-27 18:31
▼つめたくされたロハスくん
d0017381_17531883.jpg「キューバ人少年に差別的待遇=
日本関与の国連絵画コンテスト-賞品もらえず」

日本の非政府組織(NGO)、地球環境平和財団
(東京都港区)主催の「国連子供環境ポスター原画
コンテスト」の表彰式で、米国の対キューバ輸出
管理規制に触れるとして、キューバ人少年が1人だけ
副賞のニコン製のデジタルカメラをもらえなかった
ことが27日までに分かった。少年の保護者らは
「純真な子供の心を踏みにじった」と強く反発している。
このコンテストは国連環境計画(UNEP)やニコンなどが共催。ハバナ在住のレイセル・
ソーサ・ロハス君(13)の作品が中南米地域の最優秀賞に選ばれ、レイセル君は今年6月、
アルジェリアで行われた表彰式に出席した。その際、世界の他地区の受賞者には盾や
賞金のほか副賞としてデジタルカメラが贈られたが、レイセル君だけカメラの代わりに
バッグと高級絵画セットを渡された。 
..................................................................................................
子供の心が「純真」だとは思わないが、子供の頃、こういう目にあうと、世の中の
アンフェアなことやポリティカル・アンコレクトなことに敏感な感受性が培われるのは、
事実。だから、ロハスくんには、ぜひファイン・アートの作家ではなく、現代美術家に
なってほしいと思った。もらったバッグと高級絵画セットはさっさと売っ払い、それで
スプレー缶を買ってグラフィティを始めるといい。「そっちのほうがおもしろいぞ」、と
言ってやりたい。ステンシルの切りぬき方を教えてやりたい。そして、こういう切ない
話をきく度、思うのは、「国・の・け・ん・か・に・こ・ど・も・を・ま・き・こ・む・な」ということ。

-----------------------------------------------------------------------------
[追記] 「米国の対キューバ輸出管理規制」については、下記を参照。

この××××××の××××××は、米国の輸出規制にも従わなければなりません。
(1)キューバ、イラク、リビア、北朝鮮、イラン、シリア、又はその他米国が禁輸国
としている国、及び(2)米国財務省の特定人物リストにあげられている者、又米国
商務省のTable of Denial Ordersに記載されている者に、ダウンロードされたり、
輸出されたり、再輸出されてはなりません。(ウオルトデイズニー社のHPサイトより)

ところで、これにもWTOも関わっているのだろうか?そうなら、さらに腹が立つな。
そもそもバックに国連がついてるんだから、国連の独自の判断で何とかなるだろう。
これまで米国は国連の言うことをいつも無視してきたので、今回は国連もそれに
ならい、国連の「特別のはからい」として、ロハスくんに最高級のアナログカメラを
贈呈する、ということにしたら、よかったのに。まったく気が利かないな、国連は。
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by illcommonz | 2006-10-27 17:55