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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼ナンシーならこう云ったはず
d0017381_21264344.jpgチベット族、「神の山」伐採に反発=
衝突騒ぎで保護区閉鎖-中国四川省


「香港の人権団体・中国人権民主化運動情報センターは15日、中国・四川省稲城県の著名な景勝地、亜丁自然保護区で、チベット族住民が「神の山」での伐採に反発、作業員らと衝突する騒ぎがあり、同保護区が閉鎖されたことを明らかにした。亜丁は国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する「世界生物圏保護区」の1つだが、稲城県政府は保護区内にロープウエーとホテルを建設することを決め、仙乃日山で大量の伐採を行った。同山を「神の山」と崇拝し、「神木」が傷つけられたことに怒ったチベット族数百人が5月10日(原文ママ)作業隊の集合地に押しかけて衝突、双方合わせて6人が負傷した。警官隊が派遣されて騒ぎは収まったが、当局は12日に亜丁一帯を封鎖。現在も観光客を受け入れていないという」(時事通信社 6月15日)

d0017381_21284893.jpg「文化財は大切にしなければならない。しかし、旅行の記念にと大事な文化財に彫刻刀とかで相愛傘などを彫ってしまう大馬鹿者がいる。そいつらは「バチ」というものを考えないのか。「バチ」が怖くないのか。バチといえば、近藤政彦の母親の遺骨を盗んだ犯人まだ捕まらないようだが、こいつが警察よりも何よりも怖れなければならないのは、「バチ」だろう。「バチ」をあなどると痛い目にあうと思う」(ナンシー関「けしごむ歳時記」より)

これは余談だが、当局が亜丁一帯を封鎖した6月12日は、ナンシー関の5回目の命日である。

▼関連ブログ: http://illcomm.exblog.jp/4206636
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by illcommonz | 2007-06-15 21:31
▼NO!と云えるデザイン
d0017381_2344898.jpgが得意らしいというのが自分でもよく分かった。
発注の電話を受け受話器を置いた瞬間から
手が動き出し、メールで文字が届いた時には、
すでに図案は確定。文字のレイアウトに10分。
クライアントが口頭で発注依頼しにきた時には
もうこの試作版ができてた。所要時間約30分。
駅前の床屋さんもビックリの特急デザイン。

セクシャル、アカデミック、パワー、キャンパス...
その他あらゆるハラスメントを防止するための
研修会ポスター。こういうNO!と云うデザイン、
NO!と云える仕事(だけ?)は、とにかく速い。
NO!のメッセージを伝えるインパクトが何より
最優先で、つくりはきわめてシンプルで、かつ、
古典的。洗練も流行も進歩もモードも何もない。
もしかして、NO!をつくるのが天職なのか?
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by illcommonz | 2007-06-14 17:00
▼YouTube人類学解放講座
d0017381_1252922.jpgというのをやります。いつもやってる
イルコモンズ・アカデミーよりむしろ
「文化人類学解放講座」の方に近い
内容のものになると思いますので、
イルコモンズ・アカデミーではなく、
「一橋人類学セミナー」のイルコモ
ンズル篇のようなものだと思ってき
てください。で、先週の金曜の夜、
そのうちあわせために、かつて
イルコモンズが文化人類学者に
なりそこねた一橋大学社会人類学
研究室に7年ぶりに行ってきました。

7年のあいだにスタッフは退職や転任で入れ替わり、いまは、イルコモンズがケニアで
フィールドワークをはじめた時にナイロビで知り合った岡崎(彰)さんがスタッフとして
在籍してます。その岡崎さんとうちあわせをしてきたのですが、終わったのは朝の4時。
そんな時間まで何をしてたかというと、岡崎さんが蒐集したYouTubeのコレクションを
みてました。それはどれもすごいものばかりで、世界のいろんな文化や社会について
僕らが持ってる固定観念や思いこみをこっぱみじんに打ちくだくようなものばかりでした。
また岡崎さんは「ミュージックマガジン」に原稿を書いてたこともある部類の音楽好きなので、
音楽系のコレクションがまたすごい。いわゆる「ワールドミュージック」や「エスニック音楽」
のジャンルやマーケットの枠には収まらないし、収まろうともしてない、その外部にある
民衆の民衆による民衆の暮らしのためのライフ・ミュージックを、これでもかというくらい
次から次に見て・聴いて・とことん堪能しました。これまで聴いたことのあったジャンルや
ミュージシャンの音楽でも、映像があると、「なるほど、あれはそういうことだったのか!」
といろいろ発見することが多く、ひさびさに音楽の興奮を味わいました。で、音楽と映像と
人類学の話をしてるうちに話はだんだん、YouTubeについての話になったたので、
今回のセミナーでは「YouTubeによる人類学は可能か」とか「YouTubeリテラシー」
というものを考える、そのきっかけになるようなものも見たり聴いたりしようということに
なりそうです。まだ具体的な内容は決まってませんが、「YouTubeリテラシー」の他に
「人類学の流用/濫用方法序説」「カルチャージャミング」「アンチ・グローバリゼーションの
アナーキスト人類学」といった感じのものにしたいね、という感じで、いま話がすすんで
ます。ともあれ、久しぶりにいろんな映像や音楽をきいて、そこで改めて確信したのは、
「世界はひろい、そして本当におもしろいものはマーケットの外部にあって、周辺と底辺は
つねに豊かだ」ということでした。ということで、イルコモンズの「一橋人類学セミナー」
解放講座では、イルコモンズ・コレクションと岡崎コレクションを一気に大放出して、
文化人類学のアカデミズムの視点や枠にとらわれず、未だその外部にある知られざる
世界の文化を、とことん見て・聴いて・圧倒されたいと思ってます。おそらく、それは、
そのままでは学問のかたちにはならないかもしれないけども、「でも、それがどうした、
そんなことより、これを見よ!!これに圧倒されよ!!どうだ世界はこんなに広くて
豊かだ!」と、そういう解放的な気分になれるセミナーになればと思ってますので、
音楽と映像が好きで、アナーキーな目と耳を持ってる人なら誰でも歓迎します。
でも、ひとつだけ注意を。今期の「文化人類学解放講座」でお話した文化人類学者の
「反権威主義的性向」というものを実際に目のあたりにしたのは、今から7年前のことで、
その生きた見本が岡崎さんだったので、権威主義的な目と耳を持った人はくれぐれも
注意してください。

▼イルコモンズの「一橋人類学セミナー」解放講座
  場所:一橋大学東校舎2階大教室(東京都国立市中1の1)
  日時:2007年7月13日(金)~2007年7月14日(土)
  午後18:00会場 午後19:00開始~終了時間未定
  *参加無料、予約不要、入退場自由
  *マサイ直伝のハチミツ酒のふるまい有
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by illcommonz | 2007-06-14 14:32
▼ザ・メンテナンス
d0017381_842345.jpg明日14日はエキサイト・ブログが
メンテナンス作業をするそうなので、
更新をおやすみします。
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by illcommonz | 2007-06-13 08:05
▼口よりも先に手が動く
d0017381_747359.jpg「私たちの問題解決の力を活かす、もっと有益な活動が少なからずある。環境、社会、文化における未だかつてない危機的状況に、今こそ、私たちは注意を向けなければならない。文化的対立を調和し、社会的キャンペーン活動、書籍や雑誌の出版、展示会、教材やテレビ番組、映画、チャリティー活動など、情報の加工が求められるさまざまなプロジェクトに、私たちの専門的知識を活かし協力することが必要とされている。私たちは、従来の価値観を見直し、より有益で持続可能かつ民主的なコミュニケーションのあり方を志向し、モノの生産から脱却して、新しい意義づけを模索し創造していくことを目指そうと提案する。人々が互いの考えをぶつけ合う機会がだんだん減ってきている。もっと機会を増やしていかねばならない。消費主義はあまりに肥大しすぎている。これに対抗する新たな視点を、視角表現やデザインを活用し、提示していかなくてはならない」(「FTF2000宣言」より)。

「グリーンブロック、シルバーブロック、ピンクブロック、レッドブロック、イエローブロック、ブラックブロック、ベイビーブロックさま御一同、2008年の夏はどうぞ洞爺湖へ、熱烈歓迎、YOKOSO!JAPAN!」(イルコモンズ観光協会ポスターデザイン草案)
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by illcommonz | 2007-06-13 07:49
▼「こんなに成功するとはおもわなかった」
d0017381_7102221.jpg(写真は、ジェノヴァ・
サミットのときのもの)

「ドイツG8対抗運動:
こんなに成功するとは
おもわなかった」より抜粋

「私は基本的にシンポジウムなどには一切でず、デモや阻止行動をまわって、現場の活動家の話を聞くことに専念しました。率直にいって団体間を問わず、シンポジウムに出ているのは年配の方で、直接行動に出るのは若者、といった構図があることがわかりました。ですから、「ブラックブロック」とは何か、を知ることを含めて、反G8行動で顕在化する若者の運動の実相を知るには、とにかく足でかせぐしかないということを実感しました。さて、今日闘争の主催者から聞いた話で最も感動的だったのは、2日の「暴動」と労働組合のことです。当初からこのG8の闘争に参加することを決定していた大労組はIGメタルなど3組合だけでした。ところが、2日の警察のあまりにひどい弾圧を受けて、それに怒った20の組合が警察の弾圧に対する抗議声明を出し、参加をよびかけ、合流してきました。しかもその20の組合のなかに警察組合も含まれていました(主催者の一人に聞いたら、「なんでかよくわかんないけどねえ」と言っていました)。このようにあまりにも獰猛な弾圧に対して激怒した労働組合が参加するというのは、1999年のシアトルの再現といえます。全体としてドイツの若手の活動家の今回の行動についての評価は「こんなに成功するとはおもわなかった」というものでした。今日スタッフたちと一緒に全体の総括映像をみていましたが、みな、自信に満ち溢れ、会場は笑いと歓声に満ち溢れていました。」(以下略) 「世界社会フォーラムMLから」より
......................................................................................................
「勝利―G8は閉じ込められた!」(2007年6月7日声明文)より抜粋
「昨日の午後、5千あまりの抗議者たちが、警察が管理する「東第ニゲート」に集結し、この門を通る全ての交通を遮断することに成功した。数百人がそこで夜営し、今日午後6時半の時点で千人あまりがその場に残っている。「祭りのような雰囲気だった。」そこから帰った活動家の一人は言う。「近所の住人が立ち寄ったり、子供達や家族も封鎖陣と一緒に座り込みしている。」
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みなが自信に満ち溢れ、笑いと歓声に満ち、祭りのような雰囲気で、子供たち家族も封鎖陣と一緒に座り込みしている、はたしてそんな場所が、いまの地球のどこにあるだろうか。「もうひとつの世界はとっくにいつでも可能だ」というのはやっぱり本当だと思う。そして、ボイスが云ったように、こういう場所で未来はすでに実現されている、とそう思った。世界は変わりたがっている。
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by illcommonz | 2007-06-13 07:32
▼「文化人類学解放講座」~ザ・ファースト・コンタクト
d0017381_705093.jpg今日の「文化人類学解放講座」は
「異文化の出会いが生むもの」を
テーマに次の短編映画を見ます。

・オクタビオ・コルタサル
「はじめて映画を見た日」
(1967年)
・ディヴィッド・マクドゥガル
「男たちの木の下で」
(1973年)
・ヴェルナー・ヘルツォーク
「失われた一万年」
(2002年)

特に「はじめて映画を見た日」は素晴らしいカットがたくさんあるので、どうかおみのがしなく。
スクリーンの光が映りこんだ子どもたちの瞳の輝きには、はっと息をのみますよ。
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by illcommonz | 2007-06-13 06:10
▼カルチャージャミング・スタディーズ「新しい・宗教・と・消費・社会」
d0017381_5233529.jpg先週の週末、駒沢大学で開催された「宗教と社会」学会
第15回学術大会テーマセッション「映像宗教学の射程」
でのイルコモンズの11年ぶりの学会発表を公開します。
もし使えるところがあれば、ご自由にお使い下さい。

【学会名】「宗教と社会」学会第15回学術大会
【分科会名】テーマセッション「映像宗教学の射程」
【報告場所】駒沢大学一号館203教場
【報告日時】2007年6月10日(日)
【報告題目】「グローバリズム時代の大量消費社会における「新たな宗教」に抗する「儀式的抵抗」とその記録映像をめぐる予備的な一考察~英国「ヴァキュームクリーナ」のアクティヴィストによる「ウィールマート」と「ショッピング礼拝」のプロモーション・ヴィデオを中心として」

【報告者】小田マサノリ(中央大学・東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

【報告目的】消費活動を現代社会の「新しい宗教」としてとらえ、「儀式」「礼拝」「悪魔祓い」「呪い」などの宗教的行為ならびに宗教的イディオムを、社会運動のアクションや社会批評の言説に「転用」したアクティヴィストによる「カルチャージャミング」の実例、ならびに、その手法や方法論を「映像資料」を使って提示すること

【引用】
・「私たちはショッピングの時代に生きている」(スーザン・ソンタグ)
・「我、買うゆえに我あり」(バーバラ・クルーガー)
・「今まさに我々は、未開社会のなかで生きている。コカコーラやGMといったトーテム、
 呪術的な言葉、儀式、タブーといったものにかこまれて生きている。形態はなにひとつ
 変わってはいないのだ 」(ジャン=リュック・ゴダール)
・「フランスの社会学者アンリ・ルフェーブルは「消費活動が中央集権的に調整される社会」
 という概念を提唱した。ぼくらの時代はまさにそんな世界になってしまっている。「文化」は
 「消費文化」となり、ぼくら自身も市民というより、消費者となってしまった。なにかが
 おかしいと言わざるを得ない」(カレ・ラースン)

【報告内容】
「宗教と社会」学会 第15回学術大会用 発表映像
「新しい・宗教・と・消費・社会」(16分 日本語字幕つき)



[出演] ザ・ブレシング・プラネット、ザ・ヴァキュームクリーナー、
叛乱の想像力研究所、ビリー神父とストップ・ショッピング・ゴスペル合唱団ほか
[資料提供] アドバスターズほか
[音楽]: アドバスターズほか
[映像編集] 小田マサノリ
[日本語字幕制作協力] 古谷優子・キニマンス仁希・本田えい!こ
[制作] CJASP (culture jamming to the academic society production)

▼YouTube版
http://www.youtube.com/watch?v=q3sKxt4MoUA

▼Google版 (ダウンロード可)
http://video.google.com/videoplay?docid=1650025753153438374&hl=en
▼Excite版 (ダウンロード可)
http://dogalog.excite.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48009020/48009020peevee50268.flv
▼MySpace版
http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&videoid=2036248423

【引用映像一覧】
d0017381_5261383.jpg
【第一部】儀式(Ritual)
001:The Breathing Planet "Whirl-Mart Ritual Resistance" (2003) 1'49"
002:En Ko"pfri Dag "Whirl: Buy Nothing Day Stockholms" (2004) 1'00"
003:Unknown "Helsinki Whirl-Mart" (2005) 0'50"
004:Adbusters "Buy Nothing Day 2004" 1'30"
【第二部】礼拝(Prayers)
005:The Vacum Cleaner "Prayers to Products" (2003) 3'44"
006:The Laboratory of Insurrectionary Imagination "Prayers to Products" (2004) 1'50"
【第三部】悪魔祓い(Exorcism)
007:Rev.Billy & The Stop Shopping Gospel Choir
"Rev Billy Sidamo Prayer Campaign Against Starbucks" (2007) 2'15"
【第四部】:呪いを打ち砕く (Breaking the Spell)
008:Crimethinc "Breaking the Spell" (2000) 2''10"
009:Adbusters "Culture Jamming" 0'30"

【映像解説】ここからダウンロード可
【報告要旨】ここからダウンロード可

【考察1】ラルフ・レイダーズからアドバスターズへ
①カルチャージャミングとしてのウィールマート
「ウィールマートは、ショッピングをしないことで執行されるシンプルな儀式だ。グループで入店し、空っぽのショッピングカートをただ押すだけだ。これはカルチャージャミングのテクニックのひとつとして世界中で使われてきたが、2001年の4月にニューヨークのトロイで一回きりの実験としてスタートしたものだ」(ザ・ブレシング・プラネット)

②カルチャージャミングとは
「カルチャージャミングの語源は、長いあいだ人びとの価値観を「調整」してきたスペクタクルの流れを遮断するという意味がある。流れを止めるには「驚き」という要素が欠かせない」(カレ・ラースン)

③デトーナメントとは
「私の言うことが100%分からなかったとしても、私はあなたが「ブレイク」のコツを覚えてくれればいいと願っている。「ブレイク」というのは、シチュアシオニストたちのいう「デトーナメント」のことだ。「デトーナメント」とは、日々の生活の中で物事の見方が大きく揺さぶられ、視野や視点が大きく変わることだ。あわただしい日常の中で少し立ち止まり、逆立ちして世の中を見渡してみたまえ。この本にある風刺的なビジュアル・アートは、いずれも「デトーナメント」をおこなっていて、普通の人たちが気づいてない物事の本質を突き刺してはいないだろうか? (…) デトーナメントとは、文字通りにとれば、「転用」「方向転換する/逆手にとる」ということだ。」 (カレ・ラースン)

【考察2】メディアとローセオリー
①「典礼的価値」から「展示的価値」へ
本報告で紹介した事例ではいずれも、本来的には「典礼的価値」をもった宗教的行為やイディオムであるが、それが不特定の人々に「見せる」ことや「アピールする」ことを目的とした社会運動のデモンストレーションやアクションに「転用」されることによって、「展示的価値」をもつものに変換されていることがまず確認される。

②メディア性
次に「儀式」「礼拝」「悪魔祓い」「呪い」が特に選ばれているのは、それらが人の目をひくものだからだろうか?それもあるだろうが、もうひとつの理由として、そのいずれもが、本来的に「目に見えないもの」(神、悪魔など)や「見えない状況」(崇拝、呪縛など)を可視化し、それとコミュニケーションをはかるメディアとしての側面を持って
いるからではないだろうか。別の見方をすれば、こうした「転用」によって、宗教的行為やイディオムのなかに潜在していた「展示的価値」と「メディア性」が過剰にひきだされているともいえる。

③スペクタクル化
もうひとつ注目すべき点は、こうしたデモンストレーションやアクションの様子が「映像化」され公開されることで、宗教的行為やイディオムが二重に「展示的価値」を帯びてしまっている点である。この「展示的価値」の倍化によって、宗教的行為やイディオムが一種の「見世物的なもの」に変貌してしまっている。そうした意味で、これを「スペクタクル化」とよんでもよいだろう。さらに別の角度からみれば、こうした「転用」は宗教的な敬虔さや厳粛さを侵しかねない、その侵犯性やスキャンダラス性によって、その「スペクタクル性」がより増しているともいえる(ただし、いずれのアクションやその映像も宗教の冒涜を目的としたものではなく、その侵犯はもっぱら消費社会にむけられている)

④模倣と複製、そして変種
さらに、こうしたスペクタクル的な映像が、インターネットというより開かれたメディアやネットワークを通じて広く配信されることで、「ウィールマート」にみられたような、時間と空間を隔てたところで様々な「模倣」や「複製」を生み、さらには、「ショッピング礼拝」のような発展形やヴァリエーションを派生させているという点も無視できない。

以上のような「転用」や「映像化」によって、その価値を大きく変え、なおかつインターネットによって配信されたものは、もしこういう言い方が許されるなら、「神出鬼没なもの」とならざるを得ず、それは予測不能な現われ方をするだろう。こうした「怪物的なもの」をはたして学術研究は積極的に研究の対象とすることができるだろうか。いや、それ以前にこうした「宗教的なもの」の「転用」に対して宗教学はどのように対処することができるだろうか? また、こうした新しい「社会運動」の特異なロー・セオリー(「カルチャージャミング」)とその実践に対して社会学はどのように対処することができるだろうか? そしてまた、こうした「文化」の攪乱者たちに対して文化人類学はどのように対処することができるだろうか?さらには、こうした「映像」の報告者は、それをどのように編集し、また、どのような場やどのようなかたちで提示すればよいのだろうか?それはいずれも今後の課題であるが、本報告で紹介した事例は、既存の学術研究に対して、そうした問いや課題をつきつけてくる「学問に対するカルチャージャミング」でもあり得る。

「アナーキズムが必要としてるのは、ハイセオリーではなく、むしろ、ローセオリーと呼びたいものだ。それは変革のための企画から出てくる現実的で、直接的な問題にとりくむための方法論である。」(デヴィッド・グレーバー)

【補遺】今後の課題のための参考文献一覧

・ヴァルター・ベンヤミン 『複製技術時代の芸術』晶文社 1999年
・カレ・ラースン 『さよなら、消費社会』大月書店 2006年
・ダン・スペルベル 『表象は感染する』新曜社 2001年
・ポール・ギルロイ 『ブラック・アトランティック』月曜社 2006年
・デヴッド・グレーバー 『アナーキスト人類学のための断章』以文社 2006年 

以上です。

.....................................................................................
発表後のフロアからのコメントとして、「研究対象に対するプロデューサー的な関わり方の可能性」を指摘していただきました。他には特に目立ったレスポンスはありませんでしたが、とてもキビシイ学会だと聞いてたので、とりあえず、怒られなくて済んでよかったです。

あと、mixiのコミュにひとつだけ、こんなコメントがありました。
「通常いわれる宗教的行為、儀礼的営みから、それを超えた「現代の宗教としての消費行為を捉える」という視点は、私が知る限りではバタイユ、中心的にはボードリヤールの『消費社会の神話と構造』のなかで見られた流れでありましたが、もっと旧来的な「宗教的行為」にも重きを置きつつ、実際に存在する消費社会の宗教団体を映像に記録・編集して捉えるというのは非常に新鮮に感じました」。

以上、「イルコモンズ11年ぶりに学会報告をする」の巻でした。

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[追記] ロストックの反G8行動に関するニュースでやたらとブラックブロックのことばかり
報じられてたので、ブラックブロックでの破壊行動についてのアクティヴィスト自身による
ローセオリーをもりこみました。【第4部】がそれですので、そこだけでもぜひご覧下さい。
ちなみにグレーバーが来日したとき、シンポジウムで云ってたのはこの映像のことです。
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by illcommonz | 2007-06-13 05:49
▼表示不具合の状況につきましてご報告します
d0017381_23482633.jpg いつもエキサイトブログの「イルコモンズのふた。」をご利用いただき、誠にありがとうございます。頻発しております表示不具合について、みなさまにはご迷惑をおかけしております。原因究明に努めていますが、現状では復旧の見込みが立っておりません。現時点での復旧対策とその状況についてご報告いたします。6月に入ってから、エキサイトブログのWebサーバの一部がダウンする現象が見受けられ、ブログの表示がされにくい状況が発生し始めました。ただし、障害の発生頻度は低く、現在の膨大な通信量を考えると一時的な現象であると認識しておりました。ところが、先週より、全体的な機能に影響が及び、現在に至っております。まず、悪化した時期と重なった「つぶやき」ボタン表示機能を一時停止させていただき、さらに、昨日「つぶろぐ表示機能」も停止いたしましたが、エキサイトつぶろぐとブログの連携が原因ではないことは判明いたしました。ただし、ブログの状況が復旧するまでは停止させていただきます。また、平行してシステムのチューニングやハードウェアの動作確認、プログラムの修正などを行っております。現状想定している原因としては以下の4つです。

・外部からのDoS攻撃   ・画像サーバの通信不具合
・データベースの不整合  ・イルコモンズのいたずら

 これらの対策のため、14日午前1時からの全機能を停止し、メンテナンスを行い、更に、Webサーバの増強も併せて実施し、解決に努めてまいりますので、今しばらく、お待ちくださいますようお願い申し上げます。なお、今回の障害によって、ユーザのみなさまのデータが失われたりすることはありません。

ということだそうですが、もちろん、イルコモンズのしわざではありませんので、悪しからず。
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by illcommonz | 2007-06-12 23:55
▼ただいま
d0017381_19301027.jpg待機中です。

なにが待機中かは、
あとのおたのしみ。


*エキサイトブログの不具合により、アップが遅れる模様です。

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結局、You Tubeに投稿拒否されました。
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by illcommonz | 2007-06-12 19:30