Top

いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
以前の記事
2017年 11月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
記事ランキング
<   2010年 11月 ( 39 )   > この月の画像一覧
▼[APEC] イルコモンズから警視庁への最後の通告
d0017381_18265516.jpg
▼「おめでとう!」のシュプレヒコールをあげる反APECデモ
"A wedding couple who were trapped in traffic by an anti-APEC demonstration wave to protesters near the APEC summit venue in Yokohama, Japan, Saturday, Nov. 13, 2010." (APEC AP Nov.13,2010) Photo by Greg Baker

「NO APECデモ中に結婚式に遭遇。デモ隊一瞬APECのこと忘れて「うおおおおお!おめでとう!!!」と勝手に祝福しまくり新郎新婦爆笑!」/「TPP反対ー!」「途上国搾取許さないぞー!」とか叫んでテンション上がってたところに新郎新婦登場。デモ隊一瞬APEC忘れて「うおおおお結婚おめでとうーー!!!」 私も爆笑した(笑)」 (Twitter より)

d0017381_183038.jpg
▼「反APECのデモを監視するニッポンの警察」
Japanese police watch over an anti-APEC demonstration
"Japanese police watch over an anti-APEC demonstration near the APEC summit venue in Yokohama, Japan," (AP Nov.13,2010) Photo by Greg Baker

 「ここぞ!」という大事なときに限って必ず「政治判断」を間違う、政治家として特殊な才能を持った「危ない外相・前原誠司」(「サンデー毎日」2010年11月14日号)の判断は、今回もやはり「大マチガイ」だった。こんなデモに「静穏保持法」を強引に適用したりする必要などなく、「静穏保持法」がなければ、もっとたくさんの拡声器とドラムと音響装置で、もっと大きく、もっと盛大な「祝福のシュプレヒコール」を贈ることがきたかもしれない。

d0017381_1951424.jpg
 「いいかっこ」をしたいばかりに毎回ドジをふむ前原誠司といい、自称「アルカイダの(友人の)友人」鳩山邦夫といい、本当に警戒しなければならないのは、こういう呆けた政治家たちの方ではないのか。それはともかく、(このブログを愛読している)警視庁はいますぐAP通信社に連絡し、冒頭の写真を撮影した人物に、この写真の転載許可を申請すべきだろう。そしてこの写真を、来年の「警備情勢を顧みて~回顧と展望」「反グローバリゼーションを掲げる勢力の脅威」の章にのせるとともに、今回のAPEC警備でまのあたりにした国内の「反グロ」、もとい、「グローバル・ジャスティス・ムーヴメント」の実態をしっかり忘れずに「回顧」し、来年度からの過剰な警備と誇大妄想的な「展望」を、厳重に自粛してもらいたい。以上がイルコモンズから警視庁への最後の通告である。それ以外の国内外のアクティヴィズムの現状については、昨日の「NO! APEC TV」で、計5時間かけて話したとおりである。それは警視庁をはじめ、多くの公安警察の目と耳にも配信されていたはずだから、ここではもうくりかえさない。録画した番組を何度もよく見直して、今日のアクティヴィズムの実情をしっかり把握し、二度と過剰警備の過ちをくりかえさないでほしい。それは外務省も同じで、デモに「静穏保持法」など必要ない。すみやかに「危ない外相」を更迭し、まちがった判断にもとづく、まちがった法律の適用を二度とくりかえさないように、厳粛に反省してほしい。

最後にひとこと。

おめでとう!>ヨコハマの花嫁花婿

......................................................................
(おまけ1)
「APECにむけた警察の警備訓練」より
d0017381_1839717.jpg

これは「カレーライス派」を掲げる国際的テロリスト集団とたたかう訓練だろうか?謎だ。。。この写真から推測すると、テロリスト集団「カレーライス派」は、爆弾や銃器類などは使わず、バナーなどを武器にしてたたかう武闘派集団のようだ、カンフー系だろうか?

(おまけ2)
これもよく反省すること。

「警部補がトイレに拳銃置き忘れ APEC警備中」
「アジア太平洋経済協力会議(APEC)の警備をしていた警視庁高尾署警備課の男性警部補(59)が、東京都港区の飲食店でトイレに拳銃を置き忘れ、店が別の警察官に届けていたことが11日、分かった。警視庁は処分を検討している。警視庁によると、警部補は11日午前からスーツ姿で勤務。同僚と飲食店で食事し、午後0時半ごろにトイレに入った際、身に着けていた実弾5発入りの回転式拳銃をホルダーとベルトごと外して個室内の棚に置き、そのまま立ち去った。警部補の次に個室に入った客が発見。近くで警備をしていた別の警察官に店員が届けた。警部補は約15分後に警備車両に戻った際、拳銃がないことに気付いて上司に報告したという。警視庁の桜沢健一警務部参事官は「APEC警備期間中に、このような事案が発生したことは誠に遺憾。厳正な規律の保持と適切な職務執行について、あらためて徹底したい」とコメントした。」(共同通信 2010年11月11日)

「APEC警備で派遣され女子高生盗撮の宮城県警巡査部長に罰金30万円」
「APEC警備で派遣中、盗撮の宮城県警巡査部長に罰金30万円 女子高校生のスカートの中を盗撮したとして、横浜区検は4日、県迷惑防止条例違反罪で、宮城県警の巡査部長の男(34)を略式起訴し、横浜簡裁は同日、罰金約30万円の略式命令を出した。起訴状によると、巡査部長は10月14日夜、横浜市西区高島2丁目の横浜駅構内の上りエスカレーターで、県立高校1年生の女子生徒(16)のスカートの中をデジタルカメラで動画撮影した、とされる。県警によると、巡査部長は9月下旬にAPEC警備の応援のために派遣されていた。」(神奈川新聞 2010年11月4日)

「APEC警備の最中に… 酒気帯び運転の巡査部長を逮捕 神奈川県警」
「酒気帯びの状態で乗用車を運転したとして、神奈川県警は14日、道交法違反(酒気帯び)違反の現行犯で、同県警戸塚署地域課の巡査部長、古川凡容疑者(51)=川崎市幸区戸手本町=を逮捕した。県警によると、古川容疑者は「酒を飲んで車を運転したのは間違いない」と供述している。横浜市では7日からアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催され、県警は全国の警察から約1万4000人の応援を得て最大時で約2万1千人態勢で厳重な警備に当たっていた。13日からは、米国のオバマ大統領らが参加した首脳会議が開催され、古川容疑者が逮捕された14日は最終日だった。県警の調べによると、古川容疑者は14日午後0時40分ごろ、酒気帯び状態で自宅近くの市道で乗用車を運転した。道路左側の電柱に衝突したところパトカーが通りかかり、職務質問されて酒気帯びが発覚した。同日、古川容疑者は休みで、APEC警備には派遣されていなかったという。古川容疑者は「13日午後7時すぎから明け方までに、自宅で焼酎1本(720ミリリットル)を飲んだ。川崎駅に車で知人を迎えに行くところだった」と供述しているという。小山田高久・県警監察官室長は「APEC首脳会議の開催中にこのような事案が発生し、県民の信頼を損ね申し訳ない。おわび申し上げる」と謝罪した。」(産経新聞2010年11月14日)

まだある。

▼「APEC警備応援の道警警察官を盗撮未遂で現行犯逮捕」
「APEC=アジア太平洋経済協力会議の警備で横浜に派遣されていた北海道警察本部の警察官が、JR横浜駅で、高校の女子生徒のスカートのなかを盗撮しようとした疑いで現行犯逮捕されました。北海道警察本部機動隊の巡査長・中島裕二容疑者(24)は15日午後6時ごろ、JR横浜駅の階段で、県立高校1年の女子生徒(16)のスカートのなかにデジタルカメラを入れて動画を撮影しようとして警戒中の警察官に見つかり、神奈川県の迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕されました。警察の調べに中島容疑者は、「被害者に大変、申し訳ないことをした」と供述し、容疑を認めています。中島容疑者は、14日まで横浜で開かれていたAPECの警備を担当し、16 日に北海道に戻る予定でした。」(朝日テレビ 2010年11月15日)

「盗撮」も「警備」のつもりだったのだろうか。あるいは、警備するものがなくてヒマをもてあましていたのだろうか。なにはともあれ、必要のない「過剰な警備体勢」を敷くから、こういうことになるのだ。警視庁はこれを教訓にしっかり反省するように。
[PR]
by illcommonz | 2010-11-14 18:45
▼[APEC] みじたく
d0017381_435534.jpg「ファッショナブルなフード付きパーカーを着て、さあ出かけよう!表地は手触りの良いオーガニック・コットン、裏には軽くてソフトなフリースを使用しているので、着心地も抜群。フロントはフルジップ・オープンで、ちょっと羽織るのにも便利です。女性向けサイズをご用意しました。両サイドにポケット各1つ付き。」
天気予報によると、明日の横浜の天気は晴れですが、気温は12℃との予想なので、APECに対する抗議デモに参加される方は、防寒着の着用をおすすめします。たとえば上の写真のような「フードつきパーカー」などのカジュアルなスタイルがよいかと思います。ただし注意しなければならないのは、黒一色でコーディネートすると「反グローバリズムを掲げる過激な勢力」や「ブラックブロック」とまちがわれるおそれがありますので、このユニセフのパーカーのように、黒以外の明るい色やロゴマークがはいったものがよいと思います。イルコモンズは明日はこれを着て横浜へゆきます。これを着ていると、ユニセフのロゴマークとそこに描かれた大勢のこどもたちが自分の身をまもってくれそうな気がするからです。

d0017381_437421.jpg

次に、明日のデモ・コースには「会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律」が適応され、拡声器などの使用に一定の制限(その後の情報によれば「禁止」ではないとのこと)が課せられるため、肉声といえども、あまり大きな声を出すと、「警告」を受ける可能性があります。この「言論封殺」ともなりかねない規制の存在を常に意識するとともに、実際にはどんな巨大な拡声器をもってしても、とうてい音が届くはずもないAPEC会場の「静穏」を侵すことのないよう、外務省配給・APEC開催記念「言論封殺マスク」の着用をおすすめします。イルコモンズは、この一年間続けてきた「不作為のカウンターアクション」を貫徹するため、明日のデモにはあえて参加せず、NO!APEC TVのスタジオで、デモの中継の手伝いをしますが、デモ中はこのマスクを着用するつもりです。

d0017381_4373498.jpg

つづいて、明日の横浜には「最大で約2万1千人の警察官が警備にあたる最高レベルの警戒態勢」が敷かれているので、デモの行き帰りに、各所で警備にあたっている警察官から何度も何度も何度も何度も何度も何度も職務質問や所持品検査を受ける可能性があります。ただし職務質問への回答は「任意」なので、かならずこたえなればならないというわけではありありません。また所持品検査への「協力」を断ることもできます。ただそうすると話が長引き、余計に時間がかかる(長い時には3時間)というデメリットもあるので、なるべくてっとりばやく、スピーディーにすませるために、バッグはすぐに開けられるタイプのもので、なおかつ、爆弾や刃物などが隠されているなどと勘違いされないようなものだけをセレクトして持ち歩くのがよいでしょう。参考までに、イルコモンズのバッグの中身はこうです。ふざけているのではなく、それぞれにちゃんと用途があるので、こうなりました。

d0017381_4387100.jpg

最後に、想像したくもないことですが、デモにまぎれこんだ「にせブラックブロック」や「にせドラムブロック」がデモを攪乱するなどした場合、その混乱のまきぞえで身柄を拘束されることがあります。もちろんそんなことが起きれば、デモの主催者と弁護士がちゃんと救援活動を行ってくれます。また、明日のデモには「セーファースペース=安全地帯」が設けられる予定ですので、「なんだか様子が変だ」と思ったときは、セーファースペースの目印となるリボンをつけた人のそばへ移動することをおすすめします。デモで大勢の警察官に囲まれると、何もやましいことはしてないのに、不安や緊張を感じるものです。それはあたりまえのことで、これまで200回くらいデモに参加したことのあるイルコモンズでも、デモが終わって家に帰るとぐったりします。そうした過剰警備が与えるプレッシャーやストレスで気分がわるくなった方は、遠慮せず、セーファースペースへ移動することをおすすめします。そして、万が一、身柄を拘束された場合には、留守宅に「家宅捜索」が行われる場合があります。これまたひどい話ですが、そうした不測の事態に備えて、あらかじめ家のそうじと戸締りなどをしていれば、過剰警備に対する「みじたく」はパーフェクトです。ちなみにイルコモンズ宅では、突然の招かざる客への接待として、このような「客あしらい」の準備をしています。

d0017381_4384226.jpg

では、明日のデモが、なにごともなく最後まで安全に行われることを、おなかの底から願っています。
[PR]
by illcommonz | 2010-11-13 04:52
▼[APEC] そこね多き人生の回顧と展望
d0017381_2535862.jpg[写真]
「イルコモン?」の書きそこねた名札
(2010年9月1日 横浜にて)

よほど日ごろのおこないがよくないのか、あるいは、そういう星のもとに生まれついたのか、用意万端ととのえ、万全の準備をして何かにのぞむと、いつも決まって何か思わぬハプニングが起こり、やろうとしたことができない、やりたかったことができたためしがない。それはアフリカでも日本でもニューヨークでもそうだった。「なりそこね」と「やりそこね」の多い人生である。たとえば、ここ10年間の日本でのことでいえば、2001年の「横浜トリエンナーレ」がそうだった。展示のために集めた約2トンの資材を会場に持ち込み、3ヶ月かけて「ワーク・イン・プログレス」の現場制作をするはずだったのが、開幕して10日目に9・11の事件が起きたため、急遽、その予定と展示タイトルを変更して、9・11に対するリアクションの展示にきりかえざるを得なくなった。この計画は10年経った今もなお「未完のプロジェクト」のままであり、2トンの資材が家を埋めつくす結果になった。その次は2008年の「洞爺湖サミット」。これも2006年ごろからインフォツアー(イルコモンズ・アカデミー)をはじめ、ポスターをつくり、プロモーションヴィデオをつくり、テキストを書き、ドラムを集め、ワークショップをやって、用意万端ととのえ、本番の洞爺湖でのキャンプとデモには、ドラムブロックとクラウンアーミー、そして、メディア・アクティヴィストとして参加する予定だったのが、札幌のデモで身柄を拘束されたせいで、計画はすべてパーになった。そして、これから数時間後にせまったAPEC。一年がかりの「不作為のカウンターアクション」はなんとかやりきれたものの、外務省が出した「拡声器禁止令」のせいで、デモ用に制作した「音響装置」は出番がなくなってしまった。ほかにもあげればきりがない。展示にしても、出版にしても、就職にしても、不認可と不採択と不採用の多い人生である。人生とはだいたいそんなものだとも思うが、人生も折り返し地点を過ぎ、後半戦にはいって久しいので、そろそろそういうやりそこねたことを挽回したいと思いはじめるようになった。そうしないと死んだ後、化けてでてきそうな気がする。まずそのてはじめとして、明日のAPECに対する抗議行動には、洞爺湖サミットで果たせなかったメディア・アクティヴィストとして参加しようと思う。ビル・オライリーのことばを借りれば「くそっ、こうなったらライヴでやるぞ!(DO IT LIVE, FUCK IT!)」ということで、明日は「NO!APEC TV」の48時間ライヴ放送に出演し、デモ直前の番組と、深夜の3時間番組でAPECに対する異議申し立てのメディア・アクションを行いたいと思っているが、さて、今回はやりそこねずにすむだろうか。



そうそう、このビル・オライリーの放送禁止発言ではじまるビデオで思い出したが、近年、オリンピックやG20サミットなどに反対するデモで、覆面警察がブラックブロックにまぎれこんで、自作自演の暴動を扇動するという由々しき事案が横行している。それについては下のエントリーに書いたので、ここではくりかえさないが、

▼トロントの「暴動」は私服警察が仕組んだ芝居だった
http://illcomm.exblog.jp/11461292/

いま「過去最大規模の過剰警備体制」が敷かれている横浜で、そうしたことが起きないとも限らない。もっとも日本のデモでは「ブラックブロック戦術」(※警視庁が作成した「警備の回顧と展望」をよむと、あたかも「ブラックブロック」というグループが存在するかのような書き方がされているが、「ブラックブロック」はいわば抗議行動のフォーメーションやシフトのことなので、「ブラックブロック」という集団は存在しない)がとられたことはないし、明日のデモでも「ブラックブロック戦術」はとられないので、「にせブラックブロック」が登場する可能性はまずないが、ことによると公安警察(もしくは警察鼓笛隊員)扮する「にせドラムブロック」がデモにまぎれこんでドラムの演奏を煽り、外務省が出した「会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律」にふれるような演奏をするかもしれない。もし明日のデモで、一糸乱れぬ正確なバチさばきで、背筋がぴしっと伸びたドラマーがいたら、要注意である。それは「にせドラムブロック」かもしれない....と、まぁそんな感じで、明日のデモ直前の「NO!APEC TV」の放送をしたいと思ってます。

▼「APECいらないデモ直前番組~近年のデモンストレーション」
[日時] 2010年11月13日(土) 11:30-13:30
[内容] 国内外の「デモ事例」を紹介し、近年のデモを解説(予定)
[MC] 武田淳一
[ゲスト] イルコモンズ
「国内外の「デモ事例」を紹介し、近年のデモを全面的に肯定する立場で解説する。また11月5日に外務省が告示した「静穏の保持に関する法律」と過剰警備の中で行われるデモに関する「注意事項」等をイルコモンズが呼びかける」(※状況により番組内容を大幅に変更する場合があります)

▼「グローバル化するデモス(=民衆)~これがデモクラシーだ!」
[日時] 2010年11月14日(日)
[時間] 24:00-25:30/25:30-27:00 (二部構成)
[内容] 「シアトルの反乱」以後の世界のデモシーンを中心に、「海外(グローバル)編」、「国内(ローカル)編」に分けて紹介する真夜中のトーク番組
[MC] 武田淳一
[ゲスト] イルコモンズ、鶴見済(フリーライター)、園良太(アクティヴィスト)、その他(※状況により番組内容を大幅に変更する場合があります)
[PR]
by illcommonz | 2010-11-13 02:57
▼[APEC] 故意か、過失か? イルコモンズの非公開ブログがネットに流出
d0017381_1682791.jpg
▼「故意か?過失か?イルコモンズの非公開ブログがネットに流出」
 「本日、午後過ぎごろ、東京都在住の、自称「元・現代美術家」イルコモンズさん(44)が、自分のブログに「非公開」のエントリーとして書いてきた投稿記事が、突然ネットに大量に「流出」するという出来事がありました。流出した非公開の投稿のほとんどが、明日から開催される「APEC首脳会議」に関するものであったことから、当局は、APEC開催直前のこの時期をねらって、何者かが「故意」に流出させた可能性が高いとして、関係者から事情を聞くなどして、原因の解明に着手しました。」(APE-C NEWS 2010年11月12日)

(関連) 
今回、流出した20数件の「非公開」投稿のうちの主なものは以下のとおり。
(★は特に重要な情報をふくんでいるもの)

 ▼[APEC] APECとはなにか?
 http://illcomm.exblog.jp/12207280/
 ▼[APEC] TPPがニッポンの農業を殺す
 http://illcomm.exblog.jp/12215967/
 ▼[APEC] 警視庁に告ぐ、その男、アルカイダの友人につき
 http://illcomm.exblog.jp/12242764/
 ▼[APEC] 沈黙のみなとみらい、民主主義の墓場、ディストピア横浜★
 http://illcomm.exblog.jp/12244738/
 ▼[APEC] NO! APEC-TV 48時間ライヴ
 http://illcomm.exblog.jp/12243014/
 ▼[APEC] イルコモンズによる過剰警備の回顧と展望★
 http://illcomm.exblog.jp/12254747/

-------------------------------------------------------------------------
[追記]

▼「非公開ブログの流出は「過失」との説が浮上」
 「自称、元・現代美術家イルコモンズさんが書いたAPECに関する「非公開」の投稿記事がネットに流出した件で、今回、ネットに流出した記事にはすべて、「おことわり」として次の文章が添えられていたことが、その後の調べで判明しました。

 【おことわり】
  このエントリーは現在進行形の「戦術上の都合」※により、
 2010年11月13日午前零時まで「非公開」とします

 イルコモンズさんのことをよく知る、ある関係者の話によれば、「イルコモンズさんは数字に弱いので、もしかしたら、午前0時と午後0時をまちがえて、自分で「非公開」の投稿記事を「公開」にしたのでは?」とする説が浮上し、イルコモンズさん自身による「過失」との疑いがにわかに強まっています。(APE-C NEWS 2010年11月12日)
[PR]
by illcommonz | 2010-11-12 16:36
▼[APEC] イルコモンズによる過剰警備の回顧と展望
d0017381_14233655.jpg
さて、ところで、APEC開催があと十数時間後に迫ってきた。横浜では二年前の洞爺湖サミットなみの厳重な警備体制が敷かれているらしい。数字に滅法よわいので、まちがってるかもしれないが、たしか洞爺湖サミットでは、サミット警備のために全国から二万一〇〇〇人の警官が動員され、総費用として約四〇〇億円が使われたと記憶してる。一方、今回のAPEC警備の総費用額がいくらなのかは知らないが、今から一ヶ月くらい前のニュースでは、「11月7~14日の期間中、1日につき最大で約2万1千人の警察官が警備にあたり、「最高レベルの警戒態勢」で臨む」(産経新聞 2010年10月17日)とされていた。さらにその後のニュースによると、「過去最大だった北海道・洞爺湖サミットを1千人以上上回る4万3千人態勢で警戒に当たる」(朝日新聞 2010年11月2日)という。

 洞爺湖サミットの警官動員数はてっきり二万一〇〇〇人だと思ってたが、三万一〇〇〇人もいたらしい。ちいさな町の人口くらいの数である。しかし、結果としてサミットでは、警視庁が予想していたような「テロ」も「暴動」もなにも起こらなかったので、結果からすると、たいへんなむだづかいに終わった。このときの「過剰すぎた警備体勢」に対しては、当時から多くの批判があったので、さすがに今回は、その反省と回顧をふまえ、警備体勢のスリム化、警備のコンパクト化、警備のエコ化がはかられるだろう、と思っていたが、まるで逆だった。警備はさらに拡大され、より巨大化し、より肥大化し、より膨張した。「警備体勢のモンスター化」といっていいかもしれない。

d0017381_15524677.jpg もし、これでまた何もなければ、過去最大だった洞爺湖サミットの過剰警備をしのぐ、史上空前の過剰警備の記録更新である。右をむいても左をむいても、「エコだ」「省エネだ」「規模縮小」「コスト削減」「エネルギーの省力化」「むだをはぶこう」「むだづかいをやめよう」の大号令の時代に、警察の警備だけはこの時代の流れにまるで逆行するようなかたちで、膨大な予算と過剰なエネルギーを費やし、孤島の恐竜のように巨大化している。パトカーや警察車両が出すCO2の量も相当のものだろう。こうした過剰警備が「事業仕分け」の対象にならないのが不思議なくらいである。今回のAPEC開催を機に、日本の「TPP参加」を推し進めようとしている政治家と、それをうしろで後押ししている国内の過激な新自由主義勢力(たとえば経団連など)は、TPP参加が日本の経済の「成長と繁栄」につながるというが(一方でそれが日本の農業の「停滞と絶滅」とひきかえであることは誰もいわない)、たしかにAPEC開催が日本の警察の、過剰警備の「成長と繁栄」に寄与していることは確かである。

 この不景気の世の中を尻目に、ひとり成長と繁栄を続ける過剰警備は、主に「テロ対策」として行われるもので、テロ犯罪を防止するために、街のマンホールの中をひとつひとつ点検してまわるような地道な警備には別に文句はない。どんどんやればよい。どこの誰が何のためにしかけたのか分からない爆弾や毒ガスのまきぞえで、もうこれ以上、市民が死んだり傷つくのをみるのはご免だからだ。こうした無差別テロに対しては、反対どころか「猛反対」である。

 文句があるのは、「目的のためには手段を選ばない暴力による抗議」すなわち「テロリズム」とは本来まったく関係のない、むしろそれとはまったく反対の、「非暴力を大原則として掲げる多様な手段を使った抗議」すなわち「アクティヴィズム」に対する警視庁のハラスメントとネガティヴ・キャンペーンである。洞爺湖サミットのときもそうだったが、今回のAPECでも、APEC首脳たちが勝手にすすめようとしている「弱肉強食の新自由主義経済」や「軍事拡大路線」「TPPによる自由放任貿易」などに異議をとなえ、「まちがったグローバリズム」とそれが及ぼす弊害や問題に抗議する、さまざまな抗議行動やデモも警備の対象とされている。そのへんのことは、下記の警視庁作成の資料でよむことができる。

-------ここから------

d0017381_14401999.jpg
▼警視庁「平成21年 警備情勢を顧みて~回顧と展望」
「2010年APECの成功に向けて 
特集~反グローバリズムを掲げる過激な勢力の脅威」

▼「反グローバリズム運動とは」
 「近年、経済のグローバル化が貧富の差の拡大や環境破壊といった社会問題を発生させているなどとする反グローバリズムの考え方が広まり、サミットや APEC、WTO(世界貿易機関)等の国際会議において、大規模な抗議集会やデモ等を行う反グローバリズム運動が国際的に展開されています。」

▼「北海道洞爺湖サミットにおける抗議行動」
 「20年7月7~9日に、北海道洞爺湖地域において第34回主要国首脳会議(G8サミット)が開催されました。このサミットにおいても、反グローバリズムを掲げる過激な勢力等は、国内外から北海道に集結し、反G8等を掲げて抗議行動に取り組みました。サミット会議場周辺や札幌市内では、集会やデモ等の抗議行動が数多く行われ、そのうち最大規模となった7月5日の札幌市内のデモには、主催者発表で約 5,000人が参加しました。一部の者が違法な形態でデモを行うなどしたことから、公安条例違反、公務執行妨害等で4人を逮捕しましたが(※下線による強調は引用者によるもの)、警察部隊によるデモ規制等により、大規模な暴動や道路封鎖等の妨害行為に発展することはありませんでした。」

d0017381_14582820.jpg
(※写真は警視庁によるもの)

▼「2010年APECに向けた動向」
「国内の反グローバリズムを掲げる過激な勢力は、北海道洞爺湖サミットで築いたネットワークにより国内の関係団体と連携しているほか、国内外の国際会議への対抗行動に積極的に参加するなどして、海外の過激な勢力と交流を深めています。また、2010年APECに向けて、既に抗議行動への取組みを示唆している勢力もあり、ウェブサイト上でも「横浜APEC反対」等の主張が掲載されています。(※下線による強調は引用者によるもの)

  こうした勢力は、2010年APECに向け海外の過激な勢力とも連携して、集会やデモなどの活動を行い、その過程で道路封鎖や暴動等の過激な抗議行動に取り組むおそれがあります。特に、APEC首脳会議の直前の11月11、12日には、韓国ソウルにおいてG20サミットが開催されます。このサミットで抗議行動に参加した過激な活動家が、APEC首脳会議への抗議行動に参加するために、大挙して来日するおそれがあります。」

-------ここまで------


 念のために書いておくと、これは何者かの「故意」や「過失」によって、ネットに「流出」した内部資料ではなく、毎年、警視庁が年次報告書として作成し、警視庁の公式サイトで「公開」している「資料」からの抜き書きで、誰でもよめるものです。

※全文はここでよめます。
http://www.npa.go.jp/kouhousi/biki/text/p03-1.html


 問題はその書き方で、アクティヴィズムに対するネガティヴなイメージはこのようにしてつくられ、その過剰に表現された「脅威」が、こんなふうに過剰警備の根拠にすりかえられるのか、というその見本のような文書である。この作文については、そこで使われているいくつかのレトリックのほか、警視庁が「反グローバリズムの勢力」と呼んでいるシアトル以後のアクティヴィズムのスタイルとその最新の動向に照らしあわせて、添削したい部分や校正を申し出たい箇所は山ほどあるが(公安警察はいつもデモであんなにたくさん写真を撮ってるのに、こんな写真しかないのか、とちょっと呆れた)、それは別の機会に譲るとして、、たとえば、小倉利丸は「反グローバリズムの「犯罪化」は絶対に容認できない、警察APEC広報は明らかな自由と権利への侵害である」として、このように述べている。

 「この警察庁のウエッブでは、意図的にセンセーショナルな「過激」に見える写真を多用し、反グローバリズムの運動が暴動を扇動しているかのような過大な宣伝を意図的に行っている。反グローバリズムの社会運動に関わってきた者なら誰でも知っていることだが、日本の社会運動には警備公安警察が期待するような暴動を起こす力量もなければ、そのような街頭での抗議行動への大衆的な支持もない。」

※全文はここでよめます。
http://blog.livedoor.jp/noapeckanagawa/archives/cat_61912.html

 APECに抗議するデモや抗議行動に参加する人たちやアクティヴィストはもちろん、はなから暴動など望んでないので、「日本の社会運動には警備公安警察が期待するような暴動を起こす力量がない」のはいいとしても、「街頭での抗議行動への大衆的な支持もない」のはややさみしい。というか、こんなふうに書かざるを得ないくらい、社会運動が力を持たず、また、力を持とうとしない国に、どうしてあれほど巨大な公安組織と過剰警備が必要なのか、この国の社会運動に関わってきた者なら誰でも疑問に思っているはずだ。それはともかくも、こうした国内の社会運動の実情をほとんど反映していない資料をもとに、APECを警備する神奈川県警では、「テロ」ではなく、「デモ」を対象にした、こうした警備訓練がくりかえし行われてきたようである。

d0017381_15115576.jpg

○2009年11月27日 APEC首脳会議に向けた総合訓練
みなとみらい地区において、神奈川県警察と横浜市は、APEC首脳会議に向けた、総合訓練を実施しました。

○2009年11月6日 横浜港総合テロ対策訓練
横浜海上防災基地において、神奈川県警察、第三管区海上保安本部、横浜税関等による合同テロ対策訓練を実施しました。

○2009年6月23日 機動隊総合訓練
第一機動隊訓練場において、神奈川県機動隊及び関東管区機動隊430人を集め総合訓練を実施しました。

d0017381_15262116.jpg

○2010年9月6日 APEC首脳会議等警備に向けた総合合同訓練を実施
2010年日本APEC首脳会議等の警備に向け、神奈川県警察第一機動隊訓練場において、神奈川県警察機動隊・警視庁機動隊・関東管区機動隊等、約1,100人による総合合同訓練が実施されました。訓練は、警護訓練・重要施設に対する違法行為検挙訓練・検問部隊と爆発物処理部隊の連携訓練・デモ行進規制訓練・市街地暴徒制圧訓練・バスジャック事件対処訓練などが行われました。

 以上、神奈川県警「APEC対策に向けた県警察の取組み」より
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mese8003.htm

 いつもたいへんなのは現場である。これをみると、警視庁のエリート官僚が作成した資料に現場がふりまわされているようにしか見えないのは気のせいだろうか。それはともかくも、過去最大だった洞爺湖サミットの警備を超える、いま・そこにある「最高レベルの警戒態勢」を前に、いま・ここで自分たちが、最高レベルの市民意識をもって警戒しなければならないのは、「『反グローバリズムを掲げる過激な勢力の脅威』を掲げる過剰な警備の脅威」ではないだろうか。

 自分はエコロジストではないが、こうしたむだづかいは根本的にまちがっていると思うし、こういう警備や訓練こそ「事業仕分け」されなければならないと思う。そして、はたしてこういう計算があってるのかどうかわからないが、400億円をかけたとされる洞爺湖サミットの過剰警備で身柄を拘束された4人のうちのひとりとしては、自分のような人間への対応に100億円もかけるな!もったいない!といいたい。だが、それよりもなによりもやがてこうした過剰警備があたりまえの風景のものとなってしまう「警察国家化」の脅威を感じている。

 そんな思いから、今回のAPECに対しては、これまでとは大きく戦術を変えて、「不作為のカウンターアクション」で抵抗しようと考えた。これがその宣言文である。
d0017381_15204050.jpg
 「不作為のカウンターアクション」とは、「ある任意の状況に対して、あえて無関心をよそおい、何もアクションを示さないことや、故意に無視したり、コメントしたりしないことによって、当の状況に対する抗議や批判を行う対抗戦術」のことで、云いかえれば「積極的に何もしないことで行う反撃」のことである。

 思い起こせば、、、いや、回顧すれば、この戦術を思いついたのは、今から一年前の横浜だった、が、そのときの詳しい事情は全部はぶいて、結論だけ書くと、一年前のそのときに「APECを全力で無視すること」に決めたのだった。そのとき以来、今日まで一年間、一日も欠かさず、APECに対する「不作為のカウンターアクション」を続けてきた。なので、洞爺湖サミットの時のように、インフォツアーもせず、ポスターもつくらず、プロモーションビデオもつくらなかった。さらにAPECについて書いたブログも非公開にした。というのも、洞爺湖サミットで拘束されたこともあって、自分がなにか表現や行動をすれば、それは「反グローバリズムを掲げる勢力」の活発な活動とよみかえられるだろうし、ブログにAPECについての批判を書けば、それは先の警視庁の資料にあった、この主張にとりこまれるのは目にみえていたからである。

  「2010年APECに向けて、既に抗議行動への取組みを示唆している勢力もあり、ウェブサイト上でも「横浜APEC反対」等の主張が掲載されています」

 こうした状況ではあえて「なにもしないこと、なにもしてやらないこと、かまわないこと、相手をしないこと、無視すること」に意味があり、それが過剰警備の脅威に対抗し、それを是正する戦術になる。シアトル以降の「今日のアクティヴィズム」の特徴のひとつは「戦術の多様性」の肯定で、この「不作為のカウンターアクション」は、そうした「多様な戦術」のなかの「可能な戦術」のひとつだと思う。そもそも、この思いつきのもとになったのは、このことばだった。

 「この茶番劇に参加しないことが、私たちの力を最大限に示すことのできるアクションではないのか?」

 このことばは、スターホークが「アフィニティ・グループが合意形成に行き詰まったときは、一度立ちどまって、そう問い直してみるとよい」とアドバイスしたときのことばだとされるが、ほんとうにスターホークが云ったものなのかは分からない。もっともアクティヴィズムはアカデミズムとはちがうので、誰が云ったものかはそれほど重要ではない。むしろこうしたコピーライトのないことばを伝聞や口頭で互いに伝え合い、コピーライトの囲い込みから解放し、ひろく共有してゆこうとするのが今日のアクティヴィズムの姿勢である。

 やや話がそれたので話にもとにもどすと、いま横浜で展開されている最高レヴェルの警備体勢は、あきらかに過剰で、とりわけ非暴力のデモや抗議に対する警備や規制はそうである。もし万が一、洞爺湖サミットのときのように、過剰すぎる警備に妥当性を与えるための「しわよせ」あるいは「いけにえ」として、デモ参加者の拘束が行われたとしたら(※この点については後述の「資料」参照)、まさしくそれは、「警察の警察による警察のための過剰警備」のために行われる、とんでもない「茶番劇」だと思う。

 そうしたハイリスク・ハイリターンの状況のなかに、逮捕や拘束をかえりみず、それを承知で飛び込んでゆくのは、いわゆる冒険主義的であり、ヒロイズムであり、マッチョな闘いだと思う。今回のAPECの過剰警備に対して、そうした「強いアクティヴィズム」はむしろ過剰警備に妥当性を与えてしまうという点で逆効果だと思う。そしてなによりも、そうした「強いアクティヴィズム」は、セーファースペースの確保などに熱心にとりくむ「今日のアクティヴィズム」の流れとは異なるもので、自分にはなじめないスタイルのたたかいなので、自分は断固として「よわいたたかい」でよいと思うし、それがかつて過剰警備によって拘束された者の、警備に対抗する回顧と展望である。


「私たちのたたかいは「よわいたたかい」だと思います。私たちの目指す世界は「よわい世界」だと思います。そのよわくて、弱者で、弱虫で、臆病者である私たちの期待こそ、やはり、この世の中を変えていくんだということを、最後に宣言したいと思います。」

-----------------------------------------------------------
【資料】
▼「ひとりでいい、ひとりで」
「わずか八人の首脳が世界の将来を議論する。この究極のトップダウンに反対、異議を申し立てる「祭り」が札幌で、洞爺湖近くで盛り上がった。最大の行事は、サミット二日前の五日に行われた「一万人のピースウォーク」。参加者は色とりどりののぼりや横断幕などを手に札幌市中心部の大通り公園に集まった。デモ行進の参加者は主催者発表で約五〇〇〇人。真夏日のなか、反貧困などを訴えながら、約二キロ離れた中島公園までを約二時間かけて歩いた。これら祝祭的空間に暴力を加えたのは「国家」だった。もっとも露骨だったのは五日の「ピースウォーク」で、ロイター通信のカメラマンを含む四人を公務執行妨害などの容疑で逮捕した。車線をはみ出て広がるデモ参加者は確かにいたが、デモを先導しているサウンドカーや近くの参加者を執拗に挑発したのが機動隊・警官側だったことは明らかだった。しかも、車のサイドガラスを警棒で粉砕、運転手を引きずり出して逮捕する。「剥き出しの暴力」。私服警官らしき人物が「(逮捕は)一人でいい、一人で」と叫ぶなど、逮捕自体が目的だったことをうかがわせて。ジャーナリスト以外の三人は1、まだ釈放されていない(一五日現在)。警察は全国から約二万一〇〇〇人を動員して警備。サミット総費用約四〇〇億円(〇八年度予算。八〇〇億円との報道もあり)の半額が警備費とされる。ある政府関係者は「これだけカネを使って平和に終わりました、ではメンツがたたない。逮捕者が必要なんだろう」と話している。(伊田浩之「平等と自由、民主主義に彩られた祝祭空間」「週刊金曜日」2008年7月18日号)


▼「過剰な警備体制を必要としているのは誰なのか?」
「何故、警察は異常とも言える警備体制をとったのか。別の見方も可能だ。警備・公安警察は、戦前の特高警察の流れをくむ警察の一部門だが、特高警察が終戦とともにGHQの指令により、治安維持法と共に廃止されたように、ときの政治情勢に左右される警察の部門である。戦後も日本共産党等の左翼、反日共系の急進的・戦闘的な極左暴力集団、右翼、オウム真理教(現アーレフ)、新興宗教、朝鮮総連、労働運動、反戦運動などを監視し、ときには関連する犯罪を検挙してきた。しかし、警備・公安警察が対象にしてきた関係諸団体の活動は、東西冷戦の終焉等によって低迷の一途を辿り、このところ目立った警備事象はほとんど無い。長期間にわたって平穏に推移した警備情勢は、警備・公安警察の士気の低下を招き、エリート集団とも言われた警備・公安警察では、考えられないような幹部による不祥事も目立っている。警備・公安警察は、目標を失い迷走を始めていた。そこへ降って湧いたように起きたのが、平成13年9月に発生した「米国における同時多発テロ事件」である。警察庁では平成16年4月、警備局に外事情報部を設置するとともに、従前、外事課に置かれていた国際テロ対策室を国際テロリズム対策課に発展的に改組し、外国治安情報機関等との連携を緊密化するなど、「国際テロの未然防止」を警備・公安警察の最重要課題と位置づけた。しかし、長期間にわたる平穏な警備情勢と目標の喪失は、必然的に、機動隊の練度の低下をはじめ警備・公安警察官の士気と能力の低下を招く。 全世界から注目を浴びる北海道洞爺湖サミットの警備は、低迷を続ける警備・公安にとっては起死回生のチャンスである。そして、警察にとっては、主要国首脳などの身辺の安全確保し、サミットと関連行事の円滑な進行確保という結果は当たり前のことだ。それだけでは十分ではない。それ以外の結果も必要だ。つまり国際テログループや極左暴力集団を検挙するという実績が求められる。北海道警察としては、何としても事件を検挙する。そんな意気込みがあったに違いない。しかし、本格的な国際テログループをおいそれとは検挙出来ない。デモの小規模グループの跳ね上がりの検挙なら比較的容易だ。そんな思惑があったのではないか。逮捕者が4人というのも手頃な数字である。事前の広報対策を徹底したので、事後の警備体制に支障が出るような大規模な抗議活動の可能性もほとんど無い。そんな読みもあったはずだ。もう1つは、今回の警備には、全国警察の機動隊の士気の高揚と訓練の場の提供という意味もあったのではないか。過去の全国規模の警備というと、平成12年の九州・沖縄サミットの警備、平成14年のブッシュ米大統領の来日に伴う警備くらいだろう。全国の機動隊やその指揮官のほとんどは「荒れる現場」の体験がない、実戦経験が不足している。現場の機動隊員とその指揮官の動きを観察しているとその感を強くした。採証・検挙隊の警察官も今回の事件処理が初体験の警察官も多かったのではないか。逮捕者には申し訳ないが、今回の4人逮捕は手頃な訓練になったはずだ。北海道洞爺湖サミットは間もなく終わる。果たして、国際テログループや極左暴力集団によるテロ等が起きるのか。そして、今回の警備が、警備・公安警察の起死回生に繋がるのだろうか。」(原田宏二「参加者3,000人に1,000人以上の過剰警備?」「市民の目フォーラム北海道」2008年7月7日)


----------------------------------------------------------------------
【おことわり】 このエントリーは現在進行形の「戦術上の都合」※により、2010年11月13日午前零時まで「非公開」とします(※ある任意の状況に対し、あえて無関心をよそおい、何もアクションを示さないことや、故意に無視したり、コメントしたりしないことによって、当の状況に対する抗議や批判を行う対抗戦術のことを「不作為のカウンターアクション」と呼ぶ。別名「積極的に何もしないことで行う反撃」)[参考]「この茶番劇に参加しないことが、私たちの力を最大限に示すことのできるアクションではないのか?」(スターホーク)
[PR]
by illcommonz | 2010-11-12 15:31
▼[APEC] 沈黙のみなとみらい、民主主義の墓場、ディストピア横浜
d0017381_3433051.jpg
この国の外務大臣はどうやら、例の「尖閣ビデオ流出事件」が、相当アタマにキたらしく、APEC開催を前に、トンデモない法規措置を発令した。

「外務省告示 APEC期間中、みなとみらい一帯・周辺が「スピーカー禁止エリア」に」
「11月5日付で前原外務大臣は、みなとみらい一帯・周辺を「スピーカー禁止エリア」にする「国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律」を適用して指定した。」

【国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域の静穏の保持に関する法律】

(目的)
 第一条:この法律は、国会議事堂等周辺地域及び外国公館等周辺地域における拡声機の使用について必要な規制を行うことにより、これらの地域の静穏を保持し、もつて国会の審議権の確保と良好な国際関係の維持に資することを目的とする。


「期間中のデモなどでの拡声器の使用が規制されることになる。しかし一方で、この法律には、以下のような規定もある。」

 第八条:この法律の適用に当たつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意しなければならない。
 2 この法律の規定は、法令の規定に従つて行われる請願のための集団行進について何らの影響を及ぼすものではない。


「申請し、許可を得て、法を遵守して行うデモを規制するならば、それは国民の権利侵害にはならないのか。「法令の規定に従って行われる請願のための集団行進について何らの影響を及ぼすものではない」ならば、デモでの拡声器の使用規制は、認められるものではないだろう。本日開幕するAPECは、表現の自由や国民の権利まで問われるものとなった。」(NO!APEC-TV 2010年11月7日)

----------------------------------------------

d0017381_4232136.jpgこの「拡声器禁止令」は、「APECに物申すことは一切まかりならぬ」「民間人が国際関係に余計な口出しをするな、だまってろ」ということだろうか。拡声器なしの「アンプラグドなデモ」というのもなくはないが、拡声器を「使わない」のと「禁止される」のとでは話がまったく別で、この一方的な禁止の通達は、あきらかな「言論封殺」であり、民主主義の破壊だと思う。APEC会場に人びとの声を一切届かせたくないということだ。国民の基本的な権利よりも国際関係を優先させるということだ。こうした措置からも、いまさらながらAPECというものが、人びとの声には一切耳を貸さないハイパートップダウンの会議だということがよくわかる。同時に「勝手にものごとを決めるな」という抗議も腑に落ちる。

d0017381_428944.jpgところで、この通達にあるように、拡声器を禁止する理由が「地域の静穏を保持」するためなのだとすれば、禁止の対象となるのは、なにもトランジスタ・メガホンなどの「拡声器」だけとは限らない。たとえば、スポーツの応援などに使われるメガホン、ブブゼラ、カズー、ホイッスルなどもそれに該当するだろう。また、声を拡大するものではないが、音を増幅させるアンプ・スピーカーをはじめ、ドラム、管楽器、弦楽器、パーカッションなども「地域の静穏」を侵すものとみなされる可能性がある。この法の適用そのものが一方的なものなので、それに該当するもののの規定も一方的になされる可能性が高い。明確なガイドラインが示されてなく、「静穏」の規定もあいまいなので、事実上、音の出るもののほとんどが、禁止の対象とされかねない。下手をしたら、肉声すら規制の対象となり、大声を出すと舌をぬかれてしまうかもしれない。

ともかくも、デモを規制したくて仕方がない側にとっては、これほど都合のよい法律はなく、これさえあれば、ほとんどフリーハンドで拘束や逮捕ができる。よく日本のデモは「葬式行列のようだ」と云われるが、これではますます葬式行列のようなデモになりかねない。それもこれも、洞爺湖サミットのときのように「リトリート方式」をとらず、アクセスのよい首都圏の市街地に会場をもうけたりするから、こういう異常なことになるのだ。そもそもAPECを横浜に招致したのは前の横浜市長で、その市長は自分の政治活動のために任期途中で勝手に辞職したのだから、まったく無責任このうえない。APEC開催にともなう経済波及効果どころか、APEC期間中、営業休止を余儀なくされ、経済損失をこうむっている施設もあるという。

▼(参考)「APEC開催における経済損失」
http://blog.livedoor.jp/noapeckanagawa/archives/1281166.html
(いらない!APEC 神奈川の会 2010年11月2日)

それ以外にも、IDカードをもたされたりとか、職務質問を何度も受けたりとか、面倒な交通規制が敷かれたりとか、検問があったりと、まったくいいことなしで、APECに腹立たしい思いをしている神奈川県民や横浜市民の人たちも多いと思う。APECに対するデモでは、そうした地元の不満の声もあがるはずだが、今回の「拡声器禁止令」の前では、そうした声さえあげることができない。今回の拡声器禁止令は、治世者なら何度でも使ってみたいワイルドカードだと思う。

と、こんなふうに、くどくどと書いてきたのは、この禁止令のせいで予定をすっかり狂わせられたからである。、実は今回のAPECに対するデモのために、自作のあたらしい音響装置をこしらえていたのだが、それは下の写真のような、拡声器を改造したサウンド・システムなので、まさに今回の禁止令にもろに該当してしまうため、残念ながら、その使用を見送らざる得なくなったからである。

d0017381_3482068.jpg

もともとこれは、米国でデモの鎮圧用に使用された「LRAD=長距離音響装置」に対抗するものとして制作したものだった。



上の映像は、2009年9月のG20サミットの開催中、ピッツバーグでのデモを鎮圧するためにLRADがはじめて使用されたときの映像で、映像で聞いても、ものすごく耳障りな音である。よくねずみや害虫を駆除するのにこうした音響装置が使われるが、そのより強力なものを人間に対して向けているわけである(人間は害虫ではない)。こういうものをみると腹が立つので、やられたらやりかえす、そして毒には毒を、ということで、それとは「似て非なるもの」としてつくったのがこれである。まだ名前はない。

d0017381_3484585.jpg
d0017381_349135.jpg
当然、LRADのようなメガ・パワーはないが(LRADは人体に悪影響を及ぼす可能性があるとして、韓国では導入されはしたものの、実地には使用されてないことになった)、ドラム・ブロックの演奏にあわせて、「ビビビビビビビビビビ」とか「ガガガガガガガガガガガ」とか「ピコピコピコピコピコピコポン」とか「ビチビチビチビチビチビチビチ」とか「ワタシモ・ニンジャ・アナタモ・ニンジャ・メツブシナゲテ・ドロンドロン」とか、サイケデリックトランス系の電子音や、クリックハウス系のノイズや、さまざまなサンプリング音源が、二つの拡声器から流れるしかけになっている。いうなれば、DJカルチャーでいうところの「飛び道具」や「音のびっくり箱」のようなものである。もっとも「飛び道具」とはいっても、電源は単3のエネループ乾電池8個なので、音の届く範囲はせいぜい前方5mくらいで、しかも指向性の強い拡声器用スピーカーを使っているので、後方にはほとんど音が届かない。低音はほとんどでない。高音だけは出る。フルアップにすれば、ドラムの演奏にかき消されない程度の音はでる。LRADとの最大の違いは、デモを鎮圧するための装置ではなく、デモをもりあげるための装置だという点である...

...というか、いくらそんな説明をしてみても、現場で音が出せなければ、こんなものは、ジャンク・アートくらいにしか使いみちのない、ただのガラクタである。民主主義の破壊で腹が立つ上に、こういう装置があたまごなしに禁止されるのにも腹が立つ。でも腹を立てるだけでは何もはじまらないので、外務省配給「APEC開催記念グッズ」として、こういうものをつくってみた。

d0017381_3514041.jpg※クリックすると拡大します
▼外務省配給「APEC開催記念・言論封殺テープ&マスク・セット」

APECに対するデモでは、このマスクをつけ、ディストピアのようなみなとみらいの街を歩くか、あるいは「戒厳令シティ・ウォーク」でもしようかと思っているが、もしかしたら、参加自体をボイコットしようかとも考えている。

---------------------------------------------------------------------
[追記]
イルコモンズ作「追悼・民主主義」
d0017381_0155365.jpg


(参考)▼「韓国警察がデモ鎮圧に「音響大砲」を導入?国内で猛反発」
「韓国警察庁は28日、反テロなどに使われている指向性音響装置をデモの鎮圧装備に追加する予定だと明らかにした。これについて、韓国内では安全性を確保できないとして厳しい反発が巻き起こっている。韓国メディアによると、別名『音響大砲』という音響装置は人が耐えがたい152dbまでの高音を一定範囲の領域に出すことができる先端装置で、この音量はジェット機が離陸する時の騒音よりも大きい。指向性音響装置音量が160DBになると鼓膜が破裂するレベルだという。この装置は2005年11月にソマリア海域で、クルーズ船を拉致しようとした海賊の撃退に使用されたことがある。韓国の市民団体などでは、09年に米国で開かれたG20首脳会議で警察がデモ鎮圧のために音響大砲を使った際、デモに参加した人が鼓膜に損傷をうけたことを挙げ、安全性に問題があると訴えた。 また、韓国の与党と野党からも安全性が十分に検証されてない音響大砲の導入は危険すぎると、反発の声が続出。民主党政策委員会の議長を務めるチョン・ビョンホン議員は「警察が国民に銃と大砲を突きつけようとしている」と厳しく批判、政府に庶民と意思疎通をして公正な社会を作る姿勢が見られないと声を荒げた。このような反発について、警察の関係者は「安先生を確保するために、110~120DBの基準範囲内で使用する」と明かした。インターネット上では「デモ隊は海賊ということか」、「これからデモを行う前に耳栓は必須」、「デモの時に警察が興奮状態になると安全基準を守れると断言できるのか」などと、非難するコメントが多数みられた。」(「サーチナ」2010年9月30日)

...............................................................
【おことわり】 このエントリーは現在進行形の「戦術上の都合」※により、2010年11月13日午前零時まで「非公開」とします(※ある任意の状況に対し、あえて無関心をよそおい、何もアクションを示さないことや、故意に無視したり、コメントしたりしないことによって、当の状況に対する抗議や批判を行う対抗戦術のことを「不作為のカウンターアクション」と呼ぶ。別名「積極的に何もしないことで行う反撃」)[参考]「この茶番劇に参加しないことが、私たちの力を最大限に示すことのできるアクションではないのか?」(スターホーク)
[PR]
by illcommonz | 2010-11-11 04:14
▼[APEC] あと3日ねると
d0017381_324599.jpg
これこれ、ちびこもんず、やめなさい。そんな格好してたら、警視庁のおじさんに、
「反グローバリズムを掲げる過激なちびっこ」だと思われて、逮捕されちゃうよ。

...............................................................
【おことわり】 このエントリーは現在進行形の「戦術上の都合」※により、2010年11月13日午前零時まで「非公開」とします(※ある任意の状況に対し、あえて無関心をよそおい、何もアクションを示さないことや、故意に無視したり、コメントしたりしないことによって、当の状況に対する抗議や批判を行う対抗戦術のことを「不作為のカウンターアクション」と呼ぶ。別名「積極的に何もしないことで行う反撃」)[参考]「この茶番劇に参加しないことが、私たちの力を最大限に示すことのできるアクションではないのか?」(スターホーク)
[PR]
by illcommonz | 2010-11-11 03:04
▼[APEC] NO! APEC-TV 48時間ライヴ

▼「NO!APEC-TV 「放送事故」試験放送」

マスメディアが報じない事件や出来事を伝える、このインディペンデント・メディアの番組は、テレビが絶対に放映することができない「放送事故」と、ビル・オライリーのこの放送禁止発言からはじまる。「くそっ、こうなったらライヴでやるぞ!(DO IT LIVE, FUCK IT!)」

▼「NO! APEC TV 48時間ライヴ」
http://noapectv.blogspot.com/

 「NO!APEC TVは、横浜からAPECを批判する人々の声を伝える市民メディアです。横浜APEC開催について、横浜市や神奈川県は、まるで祝祭でもあるかのように歓迎し、記念イベントや警備などに多くの予算を使っています。また、警視庁は、反グローバリズムを掲げる過激な団体が暴徒化するなどとして、全国の警察を横浜市内中心部に集め、大規模な訓練を繰り返し、厳戒態勢をしいています。そのような中でマスメディアは、APECを歓迎し、厳戒態勢の警察を賞賛しているかのような報道をしているように見えます。それは一見、当然のように思えるかもしれません。しかし果たしてそうでしょうか。
 私たちは、多くの国の人が横浜を訪れることを、素晴らしいと思いますし、私たちの住むまちを大切に思っています。だからこそ、APECを口実とした莫大な予算編成や、過剰警備を容認することはできません。「反グローバリズム」を主張する人、「APEC反対」を叫ぶ人すべてが過激派で、その過激派が暴徒化すると広報している、警視庁のメディアを使ったプロパガンダを認めることもできません。APECを、まるですべての人が歓迎しているかのように報道する多くのマスメディアにも、大きな疑問をもっています。APECを批判する市民は世界中に存在します。それぞれにAPECを批判する確固たる理由があります。
 APEC批判や反対を唱えるだけで犯罪者のように扱う警察や、あたかも存在しないかのように、マスメディアから無視されてしまうことが多いAPECへの批判や疑問を、NO!APEC TVは伝えます。それは、どんな意見をもつことも、表現することも自由であり、いつでもどこでも誰にでも伝えることができるという当然の権利です。よりよい社会の実現に向けて、NO!APEC TVは発足しました。」

d0017381_2385576.jpg
▼「NO! APEC-TV」48時間ライヴ

▼「APECいらないデモ直前番組~近年のデモンストレーション」
[日時] 2010年11月13日(土) 11:30-13:30
[内容] 国内外の「デモ事例」を紹介し、近年のデモを解説(予定)
[MC] 武田淳一
[ゲスト] イルコモンズ
「国内外の「デモ事例」を紹介し、近年のデモを全面的に肯定する立場で解説する。また11月5日に外務省が告示した「静穏の保持に関する法律」と過剰警備の中で行われるデモに関する「注意事項」等をイルコモンズが呼びかける」(※状況により番組内容を大幅に変更する場合があります)

▼「グローバル化するデモス(=民衆)~これがデモクラシーだ!」
[日時] 2010年11月14日(日)
[時間] 24:00-25:30/25:30-27:00 (二部構成)
[内容] 「シアトルの反乱」以後の世界のデモシーンを中心に、「海外(グローバル)編」、「国内(ローカル)編」に分けて紹介する真夜中のトーク番組
[MC] 武田淳一
[ゲスト] イルコモンズ、鶴見済(フリーライター)、園良太(アクティヴィスト)、その他
(※状況により番組内容を大幅に変更する場合があります)

[関連]

▼「A3TV」


▼「A3TV」

...............................................................

【おことわり】 このエントリーは現在進行形の「戦術上の都合」※により、2010年11月13日午前零時まで「非公開」とします(※ある任意の状況に対し、あえて無関心をよそおい、何もアクションを示さないことや、故意に無視したり、コメントしたりしないことによって、当の状況に対する抗議や批判を行う対抗戦術のことを「不作為のカウンターアクション」と呼ぶ。別名「積極的に何もしないことで行う反撃」)[参考]「この茶番劇に参加しないことが、私たちの力を最大限に示すことのできるアクションではないのか?」(スターホーク)
[PR]
by illcommonz | 2010-11-10 22:02
▼[APEC] 警視庁に告ぐ、その男、アルカイダの友人につき


APEC開催を直前にひかえ、国内では微罪での不当逮捕と家宅捜索がはじまったようだが、もし本当にテロを防止したいのであれば、まっさきに予防拘禁しなければならない男がいるはずだ。警視庁はこの男をただちに拘束し、関係者宅をあらいざらい家宅捜索すべきだと思う。

d0017381_21293816.jpg
氏名:ハトヤマクニオ
国籍:日本
性別:男
年齢:62才(1948年9月13日生)
職業:政治活動家
思想:死刑容認派
通称:死に神
容疑:フィリピン自然保護区における蝶の違法採取
容疑:テロ組織アルカイダに所属する人物との交友
「友人の友人はみな友人だ」とするなら、この男は「アルカイダの友人」である。APECを直前という抜群のタイミングで、警視庁公安部外事三課が「故意」にあるいは「過失」で流出させた「内部資料」のなかにも、「アルカイダとつながりのある日本人の男」としてリストアップされていたはずだ。こんな男を野放しにしておいて、なにがテロ対策だ、はやくつかまえろ、さっさとつかまえろ、いますぐつかまえろ。福田もこういってたぞ。

「そういうこと(テロ)を防止する役目だからしっかりやるように」(元・総理大臣福田康夫)

-----------------------------------------------------------
【おことわり】 このエントリーは現在進行形の「戦術上の都合」※により、2010年11月13日午前零時まで「非公開」とします(※ある任意の状況に対し、あえて無関心をよそおい、何もアクションを示さないことや、故意に無視したり、コメントしたりしないことによって、当の状況に対する抗議や批判を行う対抗戦術のことを「不作為のカウンターアクション」と呼ぶ。別名「積極的に何もしないことで行う反撃」)[参考]「この茶番劇に参加しないことが、私たちの力を最大限に示すことのできるアクションではないのか?」(スターホーク)
[PR]
by illcommonz | 2010-11-10 21:37
▼ナイキ広場とナイキ公園:文化人類学解放講座
d0017381_212835.jpg
明日の「文化人類学解放講座」では、米国のグローバル企業ナイキ社(スポーツ用品製造販売会社)が、これまでの講義でとりあげてきた「スウェットショップ(別名、奴隷工場、搾取工場)による生産システム」以外に、世界のさまざまな場所でひきおこしている社会問題について考えます。まずはじめに、2003年の夏、オーストリアのウィーンで起きた「カールス広場」の「ナイキ広場化計画」を紹介します。

d0017381_231182.jpg
[概要] 2003年の9月「ナイキ社がウィーンの街路と広場を買収」というニュースが世界中にひろまった。この買収により、ウィーンの観光名所のひとつである「カールス・プラッツ(=カールス広場)」が「ナイキ・プラッツ(=ナイキ広場)」と改名され、カールス教会やウィーン国立オペラ劇場など、歴史的建造物が立ちならぶ広場の一角に、ナイキ社のロゴであるスウッシュをかたどった巨大なモニュメントがつくられるという計画が伝えられた。このニュースの直後、ウィーン市内にナイキ社の「インフォボックス」(案内所)が突然現れた。その内部では「ナイキ広場化計画」の概要と、その「完成予想図」のほか、「ナイキ広場化計画」を記念するプレミア・シューズやCDなどがディスプレイされ、連日、市民に対するアナウンスメントが行われた。この突然の通達にウィーンの市民は当惑し、こんな計画は「ばかげている」「まちがっている」と驚きや怒りを表明....ところが、実はこれは、世界のさまざまな場で起こっている公共空間の「企業による象徴的な占領」や「民営化」についてウィーン市民の再考を促すねらいで メディア・アート&アクティヴィスト集団 0100101110101101.ORG がしかけたニセのプロジェクト計画だった。ウィーン市民の怒りの声がうずまくなく、0100101110101101.ORGは「これはウィーンの街路を使った1ヶ月間におよぶ大がかりなカルチャー・ジャミング・パフォーマンスである」という最終声明を残し、ウィーンの街から風のごとく去っていった。

d0017381_245100.jpg
▼NIKE GROUND
http://www.nikeground.com/
[上]このプロジェクトのためにつくられたニセのナイキ・サイト。

講義では、この0100101110101101.ORGのプロジェクトの概要と、企業による広場の「民営化/私有化」に対するウィーン市民の反応を記録した、次のドキュメント・ビデオを見ます。


▼「ナイキ・グラウンド/公共空間を考えなおす」(Nike Ground - Rethinking Space)
(2003年 5分59秒 カラー)

[下] 声明をよみあげる0100101110101101.org とそれを聞く市民たち
d0017381_253210.jpg

次に、ナイキの日本支社であるナイキ・ジャパン社(スポーツ用品製造販売会社)が、渋谷区と10年間の「ネーミングライツ契約」を結び、東京・渋谷にある「区立宮下公園」を「宮下ナイキパーク」に改変する計画がもちあがった際、その計画に異議をとなえ、公共空間としての宮下公園を守るために立ち上がった「守る派」(マスコミ報道ではなぜか反対に「反対派」や「反対する団体」などと呼ばれる)の、いくつもの「アフィニティ・グループ」の集合体のアクション(2008年~現在も継続中)を、日本のインディペンデント・メディアが制作したドキュメント映画や、「守る派」のメンバーが制作したヴィデオクリップのほか、講師がフィールドワークを通して現場で体験したことや、「守る派」との協働作業で手にした知見をまじえながら、紹介します。

d0017381_235558.jpg
d0017381_2352812.jpg
[上] 「ナイキパーク完成予想図」

[下] 宮下公園を「守る派」のサイト

d0017381_2181375.jpg
▼「みんなの宮下公園を「ナイキ公園化計画」から守る会」
http://minnanokouenn.blogspot.com/
▼「アーティスト・イン・レジデンス宮下公園」
http://airmiyashitapark.info/wordpress/


OurPlanet-TV制作「宮下公園TOKYO/SHIBUYA」
(2010年 60分 カラー) ※短縮版
 「渋谷駅に一番近い公園・宮下公園。去年8月に渋谷区はスポーツメーカーのナイキ・ジャパンとネーミングライツ契約を結び、来年4月に「宮下ナイキパーク」と名前が変わる。また公園はナイキ側の負担で全面改修されスポーツ公園に変わる予定だ。これまで渋谷区は、議会の答弁の中で、宮下公園のスポーツ公園化は、区民の要望を受けたものと説明。要望書の提出を受けて、ネーミングライツの選定委員会を設置し、ナイキ・ジャパンを選んだとの説明してきた。しかし、OurPlanet-TVの取材によると、1,000筆集まったとされる署名はNIKEと関係の深いスケートボードメーカーT19が集めたことが判明。また、要望書もロッククライミングは区議会議員自身が作成し提出していたことが分かった。そして、この計画は既に2006年にナイキが渋谷区に寄贈したジョーダンコート設置にまでさかのぼることが判明・・・。宮下公園の改修計画の背景にどのような事情があったのか。日本の中で最も賑やかな街・渋谷の行政、議会とは。これまで、ほとんど明らかになってこなかった宮下公園ナイキ化計画のプロセスを取材した」


▼「ドラムサークラーの森 宮下公園」


▼「SET_BUSH_FIRE_pt.2」


▼「Drifter / MIYASHITA PARK」


▼「宮下NIKEパーク建設反対行動」


▼「JUST RUIN IT - Miyashita Nike Park 」


▼「OUR STRUGGLE - よわいたたかい」

講義では、この二つの事例を通文化的に比較してみることで、日本とヨーロッパの「公共空間」をめぐる文化の違いについて考えます。なかでも特に、Twitter 上などで宮下公園を「守る派」の活動に対して、日本の(ネット)市民から執拗に寄せられた「運動嫌悪症(=アクティヴィズム・フォビア)的」な言説や誹謗中傷に注目し、日本とヨーロッパでの「公共空間」や「社会運動」に対する市民意識の違いについて、文化人類学的に考察します。

[参考テキスト]
「ここで、非常に個人的なメッセージをお話しすることをお許しください。それは小説を書いているときにいつも心に留めていることなのです。紙に書いて壁に貼ろうとまで思ったことはないのですが、私の心の壁に刻まれているものなのです。それはこういうことです。「高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ」ということです。そうなんです。その壁がいくら正しく、卵が正しくないとしても、私は卵サイドに立ちます。他の誰かが、何が正しく、正しくないかを決めることになるでしょう。おそらく時や歴史というものが。しかし、もしどのような理由であれ、壁側に立って作品を書く小説家がいたら、その作品にいかなる価値を見い出せるのでしょうか?「私たちは皆、多かれ少なかれ、卵なのです。私たちはそれぞれ、壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持っているのです。わたしもそうですし、皆さんもそうなのです。そして、私たちは皆、程度の差こそあれ、高く、堅固な壁に直面しています。その壁の名前は「システム」です。「システム」は私たちを守る存在と思われていますが、時に自己増殖し、私たちを殺し、さらに私たちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させ始めるのです。私が小説を書く目的はただ一つです。個々の精神が持つ威厳さを表出し、それに光を当てることです。小説を書く目的は、「システム」の網の目に私たちの魂がからめ捕られ、傷つけられることを防ぐために、「システム」に対する警戒警報を鳴らし、注意を向けさせることです。」(村上春樹)

[社会学者の見解]
宮台真司「渋谷・宮下公園の未来」(TBSラジオ「デイキャッチャーズ・ボイス 金曜日」2010年9月17日) 視聴する(10分36秒 mp3)

[抵抗の科学としての文化人類学]
「私のやっている文化人類学の方からみても、単純で小規模な社会や文化の中に生きる人間ほど、個人が制度的なものの支配を受ける度合いが少ない。それが、農耕や牧畜をはじめ、多くの基本的な技術の発明によって、社会的な結合の範囲が拡大していくにしたがって、個人はますます大きな超個人的な力の支配を受けることになった。国家の支配、権威の支配、慣習の支配、神の支配、一言でいえば、最も広い意味での、文化の支配である。人間は自分の作りだした文化という怪物のために、朝から晩までキリキリ舞いさせられるばかりで、自分の力ではこの怪物をどうにもコントロールできないという、大変なことになってしまった。私のやっている学問も、人間をこのように金縛りにできる文化というものの全体を対象とした科学だと考えているのだが、最近、あちこちでとりあげられるようになったその応用論は、いずれも人間が人間を少しでもより巧妙に支配するための技術を考案しようという意図に出たものとしか思われないようなものばかりである。ところが不幸にして私は、どんな意味においても、支配されるということに我慢ができない。また人を支配することもいやである。帝国主義の支配、階級の支配、組織の支配、伝統の支配、コマーシャリズムの支配、流行の支配、およそいかなる支配でも、支配という事実が意識されると、もう堪えがたい自己嫌悪に陥ってしまう。こういうアマノジャクな頭のなかで、ひとりひそかに私の考えている新しい科学といえば、支配の学に抵抗する科学、いわば反支配の学ともいうべきものである。現代の社会科学や心理学や人類学にだって、文化の呪縛から少しでも人間を自由にするための方法が求められないわけはあるまい。だが、本当のことをいうと、やはり信じて支配されるというのが、いちばん幸福なのでなかろうか。ことに、天皇陛下でも、星条旗でも、ハーケンクロイツでも、スターリンでも、その万歳を叫んで死んでいけるような偶像のもてる人たち、もっと正確にいえば、偶像をもたされた人たちの方が、はるかに生きがいのあるの人生を送っているのかもしれない。ことごとに権威を疑い、異端をとなえて、反支配の学の樹立など企てているのは、さてさてシンドイことではある。(石田英一郎「抵抗の科学」)

[文化人類学の問い]
マスコミが「守る派」を「反対派」ととらえてしまう見方の背後には、行政や企業をまず「主体」として考え、市民や人びとをあとまわしに考える、文化・社会的に慣習化された(つまり無反省的で惰性的な)思考様式があるのではないだろうか?それは「民」を「主」とする「民主主義的」な思考様式とはいえず、体制隷属的な思考で様式はないのだろうか?(文化人類学解放講座)

[イルコモンズの問い]
日本では「なぜ反対するのか?」と質問されることはあっても、「なぜ反対しないのか?」と問いつめられることが少ない。外国の友人たちとの会話では、むしろ後者の問いの方が一般的だ。極端にいえば、これは「反対」という行為を「逸脱」や「異常」と考える文化と、反対を「当然」や「正常」なものと考える文化のちがいなのかもしれない。そこであえて外国人の視点に立って、問うならば、ナイキと渋谷区がどんな言いのがれをしようと、
宮下公園のナイキパーク化は「公共空間の環境破壊」であり、それを推進する議員は「破壊の推進者」なのに、なぜエコロジストや環境派のひとたちは反対しないのだろうか?

---------------------------------------------------------------------
[追記] 「ナイキジャパン社への通達」
「文化人類学解放講座」では、ナイキジャパン社が宮下公園を、名称はどうであれ、ナイキパークとして利用する限り、今後向こう10年間のあいだ、毎年、この講義をくりかえすつもりである。この講義の履修者数は、毎年200人から250人なので、ナイキジャパン社は今後10年間で2,000人から2,500人の顧客を失うことになるだろう。またそれ以外の公共の場での講演(たとえば「公共空間をめぐるたたかい」「うしなわれた公共空間」)などでも、この話をするつもりなので、ナイキジャパン社が失う顧客の数はもっと多くなるだろうが、それは公共空間を破壊するという「とりかえしのつかない社会貢献」をしたことの代償だと考えてもらいたい。
[PR]
by illcommonz | 2010-11-10 02:38