Top

いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
以前の記事
2017年 03月
2017年 02月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
記事ランキング
<   2011年 03月 ( 130 )   > この月の画像一覧
▼アート?×社会?=?
d0017381_533171.jpg
金沢アートグミ・レクチャーシリーズ「アート×社会」
[日時] 2011年3月5日(土) 19:00-
[場所] 石川県・金沢アートグミ
[講師] 小田マサノリ(イルコモンズ)
※入場無料・予約不要

 アートグミから提示された明日のレクチャーのテーマは「アート×社会」。とはいえ、アートにもいろいろある。ハイアート、ロウアート、アウトサイダーアート、パブリックアート、〈帝国〉のアートなどなど。社会にもいろいろある。資本主義社会、近未来社会、消費社会、無縁社会などなど。さらに、その関係にもいろいろある。/、+、×、=などなど。これらを組み合わせると、「アート×社会」というテーマで話すことは、ほとんど無限にある。たとえばこんなふうに。

d0017381_5485044.jpg
d0017381_5492820.jpg
d0017381_5495541.jpg
d0017381_5501730.jpg
 さて、そのなかから何をどう話すか、実はまだ決めてない、というか、決めない。決まったことを話すのはつまらないので、いつものとおり「原っぱ」方式でやろうと思う。

  「遊園地があらかじめそこで行われることがわかっている=決められている場であるのに対し、原っぱはそこで行われることによって、その中身がつくられていく場である。子供たちはいくらでも原っぱを使った新しい遊びをそこから引き出すことができた。原っぱの楽しみは、その場所での遊び方を発明する楽しみであり、そこで今日何が起きることになるかが、あらかじめわからないことの楽しみである」(青木淳)

 それはさておき、こんなツイートがあるが、ホントなのだろうか?
d0017381_5505486.jpg
[PR]
by illcommonz | 2011-03-05 05:53
▼ザ・カンニングで逮捕するエスプリ度ゼロの大学+追記



映画「ザ・カンニングIQ=0」(1980年 フランス)

「19歳予備校生を逮捕=偽計業務妨害容疑-入試問題投稿・京都府警」
 「京都大など4大学の入試問題が試験中にインターネットの掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、京都府警は3日、投稿に使われた携帯電話の契約者の息子で、仙台市の予備校に通う学生(19)を偽計業務妨害容疑で逮捕した。捜査関係者によると、予備校生は一時所在不明になっていたが、府警は同日午前、仙台市内で所在を確認し、事情を聴いていた。同日中に身柄を京都府に移送する。」(時事通信 2011年3月3日)

 カンニングで逮捕する偏差値は高いがエスプリ度ゼロの大学とサイバーフォビアの日本警察。大学に問う、教育はなんのためにある。それとも知恵くらべで負けた腹いせか?嗚呼、バカロレア、バカロレア、大バカロレア。

--------------------------------------------------------------------
[追記] いま届いたメールによれば、
「京都大学の雇い止めに抗議して大学構内にカフェを設置して抗議していたくびくびカフェ(一昨年の夏まつりで、出店していました)が、現在(1時間前より)大学側によって撤去されているそうです。」
[PR]
by illcommonz | 2011-03-03 17:34
▼万国万人の人権尊重の根拠
d0017381_10152491.jpg
第一、わたしが生まれたといふことは、わたしに使命のある証拠である。
第二、わたしが今生きているといふことは、わたしにまだ使命があるという証拠である。
万人に使命がある、之を信じてこそ、人格尊重の根拠ができる。
(後藤静香「使命と人生」大正13年)

どんなにふるくても、けしてほろびず、
いつのよでも、どのとちでも、つうようするもの、
それをこんきょにすれば、まようことはない。

にんげんのことについては。

かりそめにまず、わたしからはじめる、
すると、そこから、ばんにんにいたる。
かたくなに、りそうからはじめる、
すると、げんじつが、あとからついてくる。

ところで。

けさもまた、めがさめた、といふことは、
どういふしょうこであるのだろう。
それはまだ、できることがある、
といふしょうこだ。

おはよう、リビア、高江、上関、パレスチナ。
このよからきえてなくなれ、独裁、基地、原発、占領。
たちあがれ、ほんとうの民主主義。
かがやけ、人権。
[PR]
by illcommonz | 2011-03-03 10:19
▼「アート×社会」講演と「箱」展と「ANPO」トーク
d0017381_332348.jpg▼金沢アートグミ・レクチャーシリーズ
「アート×社会」
[日時] 2011年3月5日(土) 19:00-
[場所] 石川県・金沢アートグミ
[講師] 小田マサノリ(イルコモンズ)
※入場無料・予約不要
 「このたび金沢アートグミでは、東京でアクティヴィストとして活動されている元・現代美術家の小田マサノリ氏を招き、ヨーゼフ・ボイスの社会彫刻を基点に、「アート×社会」と題して講演会を開催します。」

詳しくは「アートグミ」のサイトをご覧ください。講演の内容は、当日までに考えます。ほかに、現在開催中のこの展示にも参加してますが、まだ見に行けてません。もうすぐいきます。

d0017381_334937.jpg「箱 しまう・はこぶ・おくる」展
[会期] 2011年2月11日-3月13日 9:00-20:00
[会場] キャロットタワー3Fギャラリー
[参加] イルコモンズ/井上文雄/潮田登久子/遠藤一郎/置田陽介/片山中藏/加藤笑平/川西万里/齋藤康一/齋藤裕之介/さわだみのる/島尾伸三/しまおまほ/清水玲/外林健太/タカコ/高田唯/たかはしよしこ/田中英行/田中文代/遠山昇司/中山晴奈/野口玲一/秦将之/服部貴康/原田さちこ/bik/Peitenium/ピメリコ/前田景/松井龍哉/松井貴/森下隆/山本薫子/祐源紘史/ユミソン/横山道雄
 「身近な段ボール製品から箱型の作品まで、さまざまな箱を約50作品、合計約200個を集めた本展では、多くの作品が手にとってご覧いただけます。」

d0017381_311249.jpg映画「ANPO」上映&ゲスト・トーク
ちょっと待ってヨ「日米同盟」だって?!
あなたも私も穏やかに暮らせる世界をつくるために
[日時] 2011年3月18日(金) 19:00上映/20:40-22:00トーク
[会場] 東京・渋谷 アップリンク・ファクトリー
[料金] 1,500円(1ドリンク付き)
[ゲスト] リンダ・ホーグランド/イルコモンズ/湯浅一郎
「去年、沖縄基地反対の声が大きくなると「日米同盟強化」と叫ばれるようになりました。地球上に暮らす私たちは平安に暮らしたいだけです。平穏な暮らしの為に物騒な方法でない私たちができる方法についてゲストと考えてみませんか?」

ゲストでトークに参加します。こちらもどうぞ。
[PR]
by illcommonz | 2011-03-03 03:05
▼公開ワークショップ 「アラブ大変動」を読む
d0017381_2392513.jpg明日、勤め先でワークショップが開かれます。
公開ワークショップなので、ぜひどうぞ。

▼「公開ワークショップ 「アラブ大変動」を読む」
[日時] 2011年3月3日 13:00-16:00
[場所] 東京外国語大学研究講義棟115号室
[基調説明](※日本語) 酒井啓子
[基調報告](※英語) ダルウィッシュ・ホサム
[パネル・ディスカッション](※日本語)
「新しいアラブ民衆運動をどう考えるか」
酒井啓子/飯塚正人/黒木英充/松永泰行/青山弘之/錦田愛子

[主催] 中東とアジアを繋ぐ新たな地域概念・
共生関係の模索
[共催] アジア・アフリカ言語文化研究所
[PR]
by illcommonz | 2011-03-03 02:41
▼いつか私があなたの家をおとずれ、隣人として握手を求めてくる、そんな日がくることだってあるのだから
d0017381_127114.jpg▼ムハマド・ミン・リビア
「民衆革命でリビアはひとつになっているのだから、
介入しないでほしい」
(「ガーディアン」2011年3月1日)
私たちは飛行禁止空域を歓迎するが、
私たちの蜂起に西側諸国がまちがった介入をすれば、
死んでいったリビアの人たちの血が
無駄になってしまう。

......................................................................................

 「僕のかわりに、母さんにさよならのキスをしてあげて、そして、母さんに伝えほしいんだ、あなたの息子は英雄として死んだんだよって」。僕の友人アフメト(26)がトリポリの路上で撃たれたとき、彼のもとに駆け寄った人にそう言ったという。

 その二日後、僕の友人アフメトは病院で亡くなった。まさに彼が言ったように。背が高くてハンサムで、おもしろくて機知と知性に富んだこの若者は、もういない。もう二度と僕の電話に応えることもない。彼のフェィスブックのアカウントの上で時間は永遠に静止したままだ。

 彼が撃たれる一時間ほど前、僕は彼に電話をした。彼は意気盛んだった。トリポリ中心部のグリーン・スクエアにいること、そして今、自分たちは自由なんだ、と彼は語っていた。それからすぐ電話回線の調子が悪くなり、それから二日間、連絡が途絶えた。

 アフメトの親友が、悲報を僕に伝えてくれたのは、彼に電話をかけた時だった。「いまからみんなでアフメトを埋葬するんだ」と彼は言った。僕は墓地に駆けつけたが、着いたのは埋葬が終わった直後だった。そこで何人かの友人たちに会った。彼らは地面のある場所を指差して、そこにアフメトが眠っていると言った。僕らはたがいに抱き合って、胸が張り裂けんばかりに泣いた。

 ここ数日のトリポリで聞くことのできる話は、ほとんどがこのような話で、あなたが今いる場所では、とても想像できないような話だと思う。

 たとえば、生後6ヶ月の子どもが殺されたという話を聞いたら、きっとあなたは、サイーフ・アルイスラム・カダフィが主張する「暴力行為など少しも起こっておらず、すべてアルジャジーラの作り話だ」という話が本当だったらどんなにいいだろうと思うはずだ、そして、いま、この子が母の腕に抱かれ、すやすやと眠っていてくれることを心の底から願うはずだ。また、タジュラ出身の男性が撃たれて、頭に弾丸が入ったまま二日間生きながらえ、妻と子供を残して死んだという話を聞いたら、どうかこの父親が無事で、子どもと遊んでいる様子を願い、神に祈り続けるはずだ。しかし写真とビデオ映像が冷酷な事実を突きつけてくる。愛する者たちが死によって連れ去られることを嘆き悲しむ声に翻訳はいらない。人間なら誰でもその叫び声の意味を知っているからだ。

 これがトリポリの今の生活だ。そしてこれが、催涙ガスから逃れる抗議者たちを目のあたりにして絶望感を感じている住民たちが、トリポリを「シティ・オブ・ゴースト」と呼んでいる理由でもある。街の機能は停止したままで、ほとんどの商店が開いておらず、学校や大学も閉まっている。生活必需品を売る店がいくつか営業しているが、それも二日おきに数時間だけというありさまだ。しかし、このような荒涼とした環境の中であってさえも、トリポリの人びとは、いま、自分たちはカダフィの支配体制の最後の瞬間を目撃しつつあるのだという希望と信念を持ち続けている。あの男はもはやリビアを統治などしていない、彼は人びとに銃を向けるだけの者に過ぎない。

 カダフィの二回の演説とその前の彼の息子の演説は脅迫以外のなにものでもなかった。そしてそのような脅迫は、リビア革命を支持する者に対して、全部裏目に出ただけだった。西部や東部のリビアの部族の人びとは、国民的団結を訴えるために出てきたのだ。イスラム主義による統治という脅しをかけることでカダフィは、西欧諸国を脅迫することを目論んだが、それに対して国際社会は、前例のない国際的合意のもとで、海外渡航の禁止、資産の凍結、彼の体制が犯した犯罪を、国際司法裁判所へ付託することを発表した。

 すべてのリビア人たち、そしていまや少数派であるカダフィ支持者たちでさえも、リビアが再び自由を手にするのは、もはや時間の問題だと考えている。とはいえ、ぞっとするような問いが依然として残っている。すなわち、カダフィが倒れる前に、あとどれだけの数の殉教者たちが命を落とすことになるのだろうか?この災いの元凶が崩れ去る前に、どれだけの数の魂をカダフィは奪っていくのか?というのがそれだ。

 そして、すべてのリビア人たちが共に抱いているひとつの懸念がある。それは西欧諸国の軍隊がこの危機を終息させるために介入してくることで、体制の崩壊という幸福な結末が台無しにされてしまうという懸念である。

 でも、どうか誤解しないでほしい、多くのリビア人たちと同様に私も、飛行禁止空域を課すことは、あらゆるレベルで体制に打撃を与える有効な手段だと思っている。それはアフリカから召集された傭兵たちを運ぶルートを遮断し、カダフィが金や資産をこっそり持ち出す事を防いでくれる。そして最も重要な点として、彼の体制が兵器庫に火をつけることを阻止する。そこにはさまざまな化学兵器があり、そのなかには想像を絶するほどの破壊を引き起こす兵器も保管されているという多くの目撃者たちの証言もある。カダフィの爆撃機にそうした兵器が実装されてる可能性があることは云うまでもない。

 とはいえ、どの地域のリビア人たちのなかにも、ひとつのまとまった見解があるように思える。それは元・司法大臣で、ベンガジ暫定政府の長であるムスタファ・アブドゥ・アル・ジェレルが述べたように、外国の部隊による軍事介入が地上に展開された場合、それはカダフィの傭兵たちが引き起こしているものよりもさらに悲惨な争いをもたらすだろうということだ。

 特定の標的に対する限定的な空爆もあり得るということにも私は賛同できない。これはどこをどうとってみても、民衆の革命であり、その力の源はリビアの人びとの血からきている。西欧諸国がリビアにおける権益の損失をおそれ、無視し続けてきた、この革命のはじまりの時からずっと、リビアの人びとは自力で戦ってきた。この革命が、それをはじめた人たち、すなわちリビアの民衆によって最後までなしとげられるべきだという理由はそれである。

 諸外国の介入を求める声が高まりつつあるいま、西欧諸国のリーダーである、オバマ、キャメロン、サルコジたちにメッセージを送ろうと思う。

 これは、あなたたちの足もとに転がりこんできた、貴重すぎて値段がつけられないくらいのチャンスなのだ。これはあなたたちにとって、あなたの目に映っているアラブ人やイスラム教徒へのイメージを改めるまととないチャンスなのだ。そのチャンスを台無しにしないでほしい。あなたたちがこれまで行ってきた東側の世界と西側の世界を結びつけようとする計画はすべて失敗し、そのいくつかは事態をより悪化させている。ちゃんと始末をつけることができないことに、手をだしてはいけない。この純潔なる民衆たちの革命を、あらゆる者たちの身にふりかかる災いに変えてはいけない。そして、私の友人アフメトが流してくれた血をどうか無駄にさせないでほしい。

 この同じ惑星に生きる隣人として、どうか生きさせてほしい。いつか私があなたの家の玄関にやってきて、あなたの隣人として、嬉しそうに握手を求めてくる、そんな日がくることだってあるだから。

簡訳=PROS (江上賢一郎+イルコモンズ)

-----------------------------------------------------------------------------------------
[追記]
「リビア反体制派、拠点空爆を国連などに要請へ」
「リビア東部を制圧した反体制派は2日、国連などに対して、同国の最高指導者カダフィ氏に仕える外国人雇い兵の拠点への空爆を要請する方針を明らかにした。AFP通信によると、「国家評議会」副代表に就任予定のアブデル・ゴカ氏は2日、ベンガジ市内で記者団に対し「特定の拠点への攻撃を要請する」と語った。雇い兵は数千人規模とされ、反体制派との戦闘の最前線にいる。反体制派はまた、トリポリのカダフィ氏邸宅などへの空爆も求めると見られる。一方、東部の産油都市ブレガでは2日、奪還を目指した政府軍と反体制派が激しく衝突、10人が死亡した。またリビア軍の戦闘機はブレガから東方70キロにあるアジュダービヤ近郊を空爆、カダフィ氏が東部への反転攻勢を本格化させた可能性がある。」(2011年3月3日 読売新聞)

 危機的な状況のなかにあっては、事態は時々刻々と変化する。たとえ事態が変わっても、ここで訳したような隣人の意見や想いがある/あったことを知っておくことは大切だと思う。
[PR]
by illcommonz | 2011-03-03 01:58
▼民意
d0017381_761445.jpg
 ベンガジ市街に掲げられた、このバナーには「自分たちのことは自分たちでなんとかするので、たのむから外国は手をださないでくれ」とはっきりそう書いてある。もちろんこれがリビアの満場一致の考えや総意だとはいえないにしても、やはりギリギリまで尊重されるべき「民意」だと思う。自分たちのことを自分たちでなんとかしようとすることは、決してぜいたくな願いではなく、自らの尊厳と誇りに関わる重たい覚悟だと思う。

「リビアにNATO部隊派遣検討 英政府など、カダフィ大佐追放へ」
「英メディアは1日、反体制派への武力弾圧を続けるリビアの最高指導者カダフィ大佐を追放するため、英政府などが米英主体の北大西洋条約機構(NATO)部隊をリビアに派遣する検討に入ったと一斉に報じた。反体制派を空から攻撃させないため、リビア上空の飛行禁止区域設定や、周辺海域への艦船展開を想定しているとみられる。カダフィ体制打倒に向けた国際圧力は軍事行動を見据えた新たな段階に入ったが、フランスのジュペ外相は同日、軍事行動を明確に容認する国連安全保障理事会決議なしに軍事介入することはないと述べ、NATO内の温度差も表面化。米政府も軍事行動は「時期尚早」(ライス国連大使)との立場で、具体策をめぐり曲折も見込まれる。英スカイニューズ・テレビは、英政府が戦闘機ユーロファイターの派遣準備に入ったと報じた。」(共同通信 2011年3月2日)
[PR]
by illcommonz | 2011-03-02 07:09
▼議事堂のうるさい家主たち、あるいは、民主主義のポルターガイスト


「今日が決戦」:反組合法への投票を前に数千人がウィスコンシン州議事堂を占拠」
「ウィスコンシン州州議会は2月22日、共和党のスコット・ウォーカー州知事が提案している公務員の賃金カットと団体交渉権の排除について討論を始める予定です。組合は、医療保険の12%と年金経費の半額を自分で払うことになる、ウォーカーの提案する賃金カットをすべて受け入れることには合意しましたが、団体交渉権を放棄することは拒否しています。「人々はこれが基本的な労働者の権利に対する根本的な攻撃であると理解しています」と、ウィスコンシン大学マディソン校の教員助手連盟の活動家で、法案に抗議するための一週間の州議事堂占拠を手助けしたピーター・リックマンは言います。「これがすべての労働者のためだからこそ、消防隊員や鉄鋼労働者、看護師、在宅介護労働者らの人々がわれわれと共に闘ってくれるのです。」(デモクラシーナウ!2011年2月22日)

「米ウィスコンシン州 反組合法案可決で10万人の州都抗議デモへ」
「共和党が多数を占めるウィスコンシン州議会下院がスコット・ウォーカー州知事の予算修正法案を可決しました。この法案では大半の公務員の団体交渉権が失われることになります。この法案は州都マディソンおよび州全土で前例のない11日間という抗議デモを引き起こしました。」(デモクラシーナウ!2011年2月25日)

 民主主義の社会における議事堂は、議員たちのための場所ではない。議事堂の「家主」は、あくまで市民であり、議員たちは単なる「間借り人」にすぎない。市民全員が集まれる議事堂がないので、仕方なく、市民全員の代わりに議員たちに使わせてやっているだけである。したがって、これは違法な占拠でも何でもなく、人びとがそうコールするように、「見よ、これが民主主義、これこそが民主主義」なのである。そして今回のウィスコンシン州のように議員が勝手なマネをした時には、家主である市民は議事堂にどなりこんでいって、「議員の代わりならいくらでもいる、勝手なことをするなら、出て行け」と大騒ぎして、思い違いをしている議員に、議事堂の家主が誰であるかをとっくり思い知らせ、ほんとうの民主主義をしっかり思い出させてやるのが、民主主義の社会における主人たる市民のつとめである。民主主義社会の市民は、こんなふうに「うるさい家主」でなければならない。そしてその必要があるときは、「やかましい亡霊」のような存在として議事堂に回帰し、「民主主義のポルターガイスト現象」をひきおこして、議員たちをとことん怖がらせてやらなければならない。そういう意味でいえば、日本の国会議事堂のように、間借り人に過ぎない政治家たちの銅像を議事堂に置くなどもってのほかで、思い違いもはなはだしい。あんなものは残らず議事堂の外に放りだして、代わりにこういう映像を流すべきだと思う。



 この映像で、議事堂に集まった市民たちに、警告ではなく、連帯のスピーチをしているのは警察官である。

「ウィスコンシン州の警察官 議事堂警備と同時に抗議デモにも参加」
「ウィスコンシン州の警察官たちもマディソンの労働者抗議活動に参加しています。治安維持業務だけでなく、抗議デモの参加者としてもです。「警察官も州のあちこちから結集して同僚である熱心な公務員たちと誇り高く連帯している」とウィスコンシン州警察官連合の幹部ジム・パーマーは言います。「実に平和的なデモで、感心している」」(デモクラシーナウ!2011年2月25日)

この件についてはIRAのブログに詳しい。
http://irregularrhythmasylum.blogspot.com/2011/02/blog-post_27.html

d0017381_633151.jpg どことなく物騒な感じのする「議事堂(キャピタル)」を描いたこのポスターをみて、デリダのこの文章を思い出した。

 「キャップという語は、周知のように、頭もしくは突端の突端性、目的と末端、最後のものなどを意味する。「他のキャップ」という表現は、他の方向が告げられること、すなわち、目的地をかえることを示唆する。方向をかえること、それは目的をかえること、他のキャップにすること、キャプテンをかえること、さらには、他のキャップもありうることを想いだすことでもある。」(ジャック・デリダ「他の岬」)
[PR]
by illcommonz | 2011-03-02 06:10
▼緒言と謝辞
d0017381_3323239.jpg「現代思想 臨時増刊
アラブ革命/チュニジア・エジプトから世界へ」

(3月中旬刊行予定)

 「チュニス郊外で若者が焼身自殺したことに始まった体制への抗議運動は、瞬く間にチュニジア・エジプトの権威主義的独裁を崩壊させるまで高揚した。この革命はカリスマ的リーダーの不在、新しいITメディアを活用した情報の共有、政治・宗教の対立を乗り越えた国民的運動、そして市場至上主義への断固とした抗議であるといった点で現代的・世界的なインパクトをも持つだろう。」

[座談会](予定) 臼杵陽+鵜飼哲+長沢栄治+栗田貞子
[論考](予定) 板垣雄三/青山弘之/池田美佐子/岩崎えり奈/臼杵陽/岡真理/小田マサノリ/小沢弘明/加藤博/私市正年/栗田貞子/黒木英充/酒井啓子/清水学/新城郁夫/鈴木恵美/H・ダルウッシュ/長沢栄治/西谷修/保坂修司/松本弘/宮治美江/横田貴之/来たるべき蜂起翻訳委員会/A・ネグリ/T・アリ/H・ディートリッヒ/V・プラシャッドほか

 二月はおそろしい。一週間くらい前に「現代思想」から頼まれたエジプト革命についての原稿の〆切が月末だったので、まだまだ大丈夫と思って、リビアのことに傾注していたら、今月は28日が月末だということに27日の夜中に気づいた。うぁ、と思い、あわてて、カチャカチャカチャカチャカチャカチャバンバンバン!カチャカチャカチャカチャカチャカチャバンバンバキッ!かちかちゃかちちゃかちょぺしぺしぺし(以下省略)と原稿を書いて、〆切には3時間ほど遅れたものの、なんとか1日の未明に脱稿した。昼ごろ、編集者から届いたメールによると、25,000字あったという。また、やってしまった。。。頼まれたのは8,000字だから、トリプル・オーバーフローである。2009年に著作家を廃業する直前に書いた原稿(この時もやはり8,000字で頼まれて56,000字書いてしまった)に比べるとずいぶんましだが、んんん、こまった、やっぱり著作家には向いてないようだ。いや、それはさておき、どうにか半分の12,000字に収まらないか、ということなので、カチャカチャカチャカチャカチャカチャバンバンバン!カチャカチャカチャカチャカチャカチャバンバキバキッ!かちゃかちゃかちゃかちゃぺしぺしぺし(以下省略)と原稿を消した。おそらくまだ12,000字に達してないと思うが(自分が使ってるテキストエディタにはワードカウント機能がない)、3分の2くらいにはなったと思う。こんなふうに書く量よりも消す量の方が多い人間はものを書く仕事には向いてない。著作家を廃業したのは賢明だった。というか、著作家を廃業したことをすっかり忘れてた。もっとも今回は原稿を書いたのではなく、ブログから抜粋して編集しただけなので、まぁいいか。ちなみにブログの抜粋以外に新たに書き足したのは「緒言」と「謝辞」だけ。場合によっては、これも短くしなければならなくなるかもしれないので、消す前にここに転載しておこう。

[緒言] 以下は、二〇一一年一月二十六日から二月十八日までの二十四日間のあいだ、エジプト革命について書いた八十八本のブログ記事の中から、主に映像に関する記事を抜粋し編集したものである。記事はすべてエジプト革命のさなかにブログとして書きとめたもので、内容の正確さよりも、リアルタイムのログであることを重視し、加筆修正は最小限にとどめた。「メディアをうらむな、メディアになれ」という考えで行った、このブログアクティヴィズムの記録が「革命のミーム」としてより広く拡散・共有されることを願い、「クリエイティヴ・コモンズ 表示-非営利 3.0 Unported ライセンス」を付して、ここに転載する。

[謝辞] このブログはTwitterの#Egypt及び#Egyjpに寄せられた無数のツイートとアルジャジーラのライヴブログなしでは書けなかった。特に記して感謝と連帯の意を表したい。

ということで、アルジャジーラのつづきを見よう。

-------------------------------------------------------------
[追記] 予想どおり、枚数の関係で「緒言」を短くしければならなくなった。そして今もひたすら原稿を消し続けている。おそらく自分は「著作家」ではなく、根っからの「消作家」なのだと思う。というのも、書いたものを消すのも、それなりにたのしいからである。そして多くのものを消し去った後、最後に残ったものをみると、ちいさなよろこびを感じる。なぜなら、それをみると、自分がほんとうに云いたかっことが何なのかがよくわかるからである。それはド・マンがいうような書き手の「盲点」であり、書いているときには決してみえてなかったものである。そしてそれを知ることができることが、書き手の「分け前」であり、あとは「コモン」として手放していいと思う。
[PR]
by illcommonz | 2011-03-02 03:46
▼「報道という職業をつくった人たちが定義した通りを貫いています」
d0017381_91469.jpg
d0017381_921260.jpg
d0017381_923895.jpg
d0017381_93162.jpg
d0017381_933113.jpg
d0017381_935545.jpg
d0017381_942919.jpg
d0017381_9447100.jpg
d0017381_95675.jpg
d0017381_952865.jpg
d0017381_955488.jpg
d0017381_961563.jpg
―アルジャジーラとは?

「声なき人のための声、異なった意見を伝える独立報道機関です。アルジャジーラは多面的です。様々な国や文化や文明の心を報道に反映し、対話のかけ橋となる。それが我々の使命です。報道という職業をつくった人たちが定義した通りを貫いています。国民がメディアを信頼するように、我々も視聴者に対して忠実です。商業的にも政治的にも権力に関与せず、距離を置き、独立した声を伝えます。たとえ大変な困難と代償を伴っても、視聴者に愛されているのは大きな喜びです。

アルジャジーラは、アラブ世界の多様性の象徴で、あらゆる国籍や思想の人材が編集室に集まっています。でも 放送倫理はただ1つです。視聴者に尽くし、決して裏切らないこと。私たちは内側から報道します。中心よりも周縁を尊重しているのです。注目される人たちばかり追うことに興味はありません。有名人や大物政治家ではなく、普通の人たちのためのテレビ局です。アラブの大衆にとって、アルジャジーラは自分たちの声なのです。自分たちが所有者だと考えてくれています。視聴者が局の主人なのです。これはとても重要なことです。社長である私は、旅先や日常生活の中で、多くの人たち意見をいただきます。どこをどう改善しなさいとか。自分たちの局だと思われていて、嬉しいです。私たちの関心は人間であって権力ではないのです。」

d0017381_972115.jpg
d0017381_98832.jpg
d0017381_982875.jpg
「現在、アラブ世界は世代交代を迎え、とても微妙な転換期にあります。旧世代は退場を拒み、新世代はまだ登場をためらっています。」(ワダーフ・ハンファル)

声なき人々の声、異なる見方を伝え、対話の架け橋をめざす独立報道機関アルジャジーラ」(デモクラシー・ナウ!」2010年3月31日)

------------------------------------------------------------------
[追記]
▼「カダフィ大佐の別荘、JNNカメラが潜入」
「エジプトとの国境から300キロ。リビア・アルベイダ郊外。丘の上の白い建物はカダフィ大佐の別荘です。JNNのカメラは別荘の単独取材に成功しました。敷地内に入ると、中は荒れていました。窓ガラスが割れています。この地域を反体制派が掌握(以下省略)」 (TBS 2011年2月28日)
[PR]
by illcommonz | 2011-03-01 09:16