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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「亡き安全神話のためのレクイエム/アトミックサイトは告発する」

▼「ある原発作業員/亡き安全神話のためのレクイエム:アトミックサイトは告発する」
 (※「アトミックサイト」未公開ヴィデオ集より)

*Liquidators (clean-up workers) 原発の除染作業員

「急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表」
「東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。外部被ばく量が0.5ミリシーベルト、内部被ばく量は0ミリシーベルトで、松本純一原子力・立地本部長代理は「医師の診断で、福島での作業との因果関係はない」と説明した。東電によると、男性は関連会社の作業員で8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。東電は16日に元請け企業から報告を受けた。事前の健康診断で白血球数の異常はなく、今回以外の原発での作業歴は不明という。」(毎日新聞 2011年8月29日)

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[追記] ところで、いつからこの国では、白血病の因果関係が断定できるようになったのだろうか?突然、医学が進んだのか?

 「他のがんと同様に、白血病の原因と発生機序はハッキリ判っている訳ではありません」(「わかりやすい白血病の話 2 白血病の原因」より)
 「抗がん薬や放射線などの治療のあとで起こる「二次性白血病」もありますが、大部分の白血病の原因は不明です。」(「Gooヘルスケア 急性白血病 原因は何か」より)

 なにが本当なのか分からなくなってしまったとき、判断材料になるものがひとつだけある。「東電と政府が云ってることの反対のことが本当のことだ」というのがそれである。
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by illcommonz | 2011-08-31 01:57
▼イルコモンズ×横山芙美 「バンクシー・ザ・プランクスター」
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▼「イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ」公開記念トーク
イルコモンズ×横山芙美 「バンクシー・ザ・プランクスター」
[日時] 2011年9月4日(日) 20:10回上映後
[場所] 横浜・シネマ ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3-51)
[出演] イルコモンズ(元・現代美術家)×横山芙美(「ユリイカ」編集部

 「イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ」の横浜での公開を記念し、浅井隆(アップリンク)が「翻訳すれば世界一のバンクシー解説本になる」と絶賛した雑誌「ユリイカ」のバンクシー特集号の担当編集者・横山芙美と、東京都から「ヘルアーティスト」に指定されたイルコモンズがトークをおこないます。

 ・イルコモンズ 「実存主義的ステンシル主義者の報復とファンタジー」
 ・小田マサノリ 「バンクシー作品解説」
  「ユリイカ」2011年8月号 特集=バンクシーとは誰か?路上のエピグラム

 特集号の刊行に至るまでの経緯のほか、イルコモンズが上記の評論で紹介した事柄や、実存主義的ステンシル主義者バンクシーのもうひとつの素性である「プランクスター」性などについて詳しくお話します。
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by illcommonz | 2011-08-30 21:10
▼[原発和歌] 来勿(なこそ)の関と思へども
d0017381_5212822.jpg福島県いわき市勿来にて

「吹く風を、来勿(なこそ)の関と思へども、
道もせに積るセシウムかな」
(イルコモンズ)

【元歌】
「吹く風を来勿(なこそ)の関と思へども、
道もせに散る山桜かな」
(源義家)

【通釈】
「来る勿(なか)れ」という名の「勿来(なこそ)」の関なのだから、吹く風も来ないでくれと思うのだが、道を塞ぐほどに、山桜の花が散って/セシウムが積もっている。
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by illcommonz | 2011-08-30 05:23
▼斉藤美智子 「原発のはなし」(「アトミックサイト」より)


 「アトミックサイト」で一日に何度も何度もくりかえし上映していた反/脱原発PRヴィデオ。アトミックサイトの精神的支柱。「アトミックサイト」が閉館したので、紹介記事を添えて、YouTubeに公開しました。

 「1928年、斉藤さんは千葉県に生まれた。祖父は米屋を営んでいた。結婚して国立に住んでいたころ、東京電力の電気料金値上げに対抗して消費者の運動「旧料金で電気代を払う会」へ参加した。当初はたった二人だけの運動だったという。東電本社へのデモ、地域での自転車デモ。運動をすすめていくうちに仲間が増えていく。反面、弾圧が厳しくなるにつれ、戦列を離れていったメンバーもいた。しかし誰かに命令されてやっている運動ではない。自分が自分の判断で生き方を決め、すこやかな命を子や孫へ残そうとしている運動である。微力かもしれないが、自分の意思で行動する人間の強さがある。エネルギー問題に関わったことで、地域の切り捨て、人間への差別という、原子力社会の本質が見えてきたという。「本当に安全であるためには戦争も核もないことが大前提ですけど、そこに行く前の段階で、毎日の暮らしの中でわたしたちにできることはいっぱいあると思うんです」。斉藤さんのお宅には電気炊飯器はない。お米はガスで、クーラーは長い間スイッチを入れたことがない。灯りに最低限にしているという。「電気やたべものなど、身の回りの生活の成り立ちを「知る」ことが第一歩ですよ。斉藤さんにとって82回目の夏がやってくる。」(三多摩たべもの研究会「たべ研新聞」2010年8月7日より)

 反原発のデモでよく会う、斉藤のおばあちゃんは、1928年生まれの83歳。チョムスキーと同じ齢である。

[関連] ▼5.07 NO NUKES TV「藤波心+斉藤美智子」
http://www.youtube.com/watch?v=j-aicoslfuE

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[追記]
▼「急性白血病:福島第1原発作業員が死亡 東電が発表」
「東京電力は30日、福島第1原発で作業に携わっていた40代の男性作業員が急性白血病で死亡したと発表した。外部被ばく量が0.5ミリシーベルト、内部被ばく量は0ミリシーベルトで、松本純一原子力・立地本部長代理は「医師の診断で、福島での作業との因果関係はない」と説明した。東電によると、男性は関連会社の作業員で8月上旬に約1週間、休憩所でドアの開閉や放射線管理に携わった。体調を崩して医師の診察を受け急性白血病と診断され、入院先で亡くなったという。東電は16日に元請け企業から報告を受けた。事前の健康診断で白血球数の異常はなく、今回以外の原発での作業歴は不明という。」(毎日新聞 2011年8月29日)
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by illcommonz | 2011-08-30 02:30
▼マッシヴアタック+マッドプロフェッサー「放射線が国民/国家を支配する」

▼マッシヴアタック+マッドプロフェッサー「放射線が国民/国家を支配する」(1993年)
(Massive Attack & Mad Professor "Radiation Ruling The Nation")
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by illcommonz | 2011-08-28 03:07
▼ODZ 「台所は放射能と闘う最前線になった~消えろ放射能」

▼ODZ 「台所は放射能と闘う最前線になった(DUBヴァージョン)」(2011年)

 名作「大図解 社会のしくみ」をふくむ「原子力のない暮しの手帖」をつくった3人のオカン(ODZ)たちが、今度は、うまれてはじめてラップとダブをつくりました。

d0017381_224160.jpg 「何かもうこの歳でアレですが、音楽活動も始めました。放射能から子供を守りたい気持ちを綴ったラップとそのダブ・ヴァージョンです。オノ・ヨーコさんもおっしゃっていますが、PCとネットの普及で、本来なら世間に何か発表できるはずもなかった層の人が、こうやって何か発表できるのは幸いです。しかし原発問題が(ホントにひっそりと漬け物を漬ける日々でも送りたかった主婦を)、これだけ創造に駆り立てるとは、何とも皮肉なものです...」(okan do-zine

d0017381_2242443.jpg 僕はちいさいころからダブが大好きだったので(←どんな子どもだ?)、オカンたちの曲をきいて、なにかお手伝いをしたくなったので、PVをつくりいました。今日のデモに遅刻したのは、夜なべして、これをつくっていたからです。ラップ・ヴァージョンもとても好いので(80年代ニューウェイヴ好きにはたまならいです)、オカンたち、次は映像活動をはじめて、PVをつくってくださいな。

d0017381_2233577.jpg 「あれをやめてもらおう、三人の女たちは、そうきめて、腰をあげた。男は物ごとを〈アタマ〉で考えるが、女は〈性器〉で考える、という。これを言い出したのは、たぶん男だろう。そして、だから女は度しがたい、始末に負えないのだ、と言いたかったのだろう。たしかに男はいつでもアマタで考えて、リクツをこねまわしている。インテリさんは、ひどい時代になるぞ、とぼやきながら、わかり切ったことをむずかしい言葉で言いまわして、ぼけっとしているだけである。度しがたく始末に負えないものよ、のこされた望みは、もう君たちにしかないのか」(花森安治「内閣を倒した無学文盲の三人の女たち」より)

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d0017381_22153711.jpg[追記] 
「オカン、PVまだ~」
(ちびこもんづ)

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by illcommonz | 2011-08-27 22:19
▼「あなたには楽しんだり、のんびりする権利があります」
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 「あなたを最も消耗させる状況はどのようなものですか?そうした状況に対処する方法を編み出すことができますか?すべての行動に顔を出さなくてはいけない、と感じる必要はありません。いいと思えないならば、しなければいいのです。
 ものごとを流す方法を学び、実践しよう。ためこんだものごとを流し、そこから先に進むことの出来る地点に到達するまで、自分に対する共感を持ちながら、みずからの痛みやストレス、おそれに向きあい、受けとめ、それらと共に仕事をすることが、そうしたやり方となります。
 人としての自分を認めよう。あなたには楽しんだり、のんびりする権利があります。自分の弱さを受けとめて外に示そう。わたしたちは機械ではありません。わたしたちがあわせ持つ傷つきやすい側面を認めない場合、そうした部分はさらに大きな問題となって回帰するものです。TAKE CARE OF EACH OTHER」(「息の長い運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」より抜粋)
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by illcommonz | 2011-08-26 17:26
▼やだ、原発、さよなら、原発、やめろ、原発
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8・27脱原発デモ@渋谷・原宿 Twitter 脱原発デモ第4弾!!!
[日時] 2011年8月27日(土) 12時30分集合、13時出発予定
[場所] 東京・渋谷 みやしたこうえん北側(渋谷区神宮前6-20-10)
[主催] TwitNoNukes 脱原発デモを実行するTwitter有志 
公式Twitterアカウント:@twitnonukes

[呼びかけ文]
 「8月27日、渋谷・原宿で、すべての原子力発電のできる限り早期の停止と「原発のない社会」の実現を求めるデモを行います。このデモは、ツイッターでの個人の呼びかけから始まった脱原発デモの第4弾です。福島第一原子力発電所の事故以降、さまざまな一般の個人や有名人、企業や自治体、さらには菅直人首相までもが、原発のない暮らしの実現に向けて声を上げています。しかし、泊原発の営業運転再開問題や、たびたび脱原発について言及してきた菅総理の退陣問題など、原発利権を握る経産省・政治家・財界・メディアといった原発推進勢力からの圧力は未だに根強く、日本の原発をめぐる現状は予断を許しません。すでに多くの市民の思いとなっている反原発/脱原発の声は、果たして今、その勢力にしっかりと抗うことができているでしょうか? どれだけ多くの人々が日本は脱原発していくべきと考えていても、声を上げるべきときに上げないのであれば、その思いがこの国の未来を良い方向に変えることはできないでしょう。子どもたちに残すべき未来を、利権を握る一部の人間たちの都合の良いようにされたまま、不安や恐怖に曝され続けることに少しでも疑問を感じる方は、ぜひこのデモに参加して下さい。どうか、よろしくお願いします。」

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「さよなら原発 子供たちと私たちの未来を守るパレード!」
[日時] 2011年8月28日(日)15:00-
[場所] 福島県いわき市・平中央公園
[共催] いわきアクション!ママの会/NO NUKES MORE HEARTS

 「東京電力福島第一原子力発電所の事故から5ヶ月、原発の状況はいまだに収束の道筋が見えません。隠されていた情報が漏れ公開されるたび、驚愕の事実に恐怖と驚きと怒りの連続です。季節が変わり風向きが変わり、潮の流れが変わる中、原発から放出される放射能が空や海や大地を汚染し続け、私たちの心身や生活にも影響を及ぼしています。この状況下でそれぞれ思いが募る毎日でしょう。事故の収束を願う気持ちと共に、これからの未来のために、私たち一人一人の心の声を発信しましょう!それぞれの、一人一人の思いが重なるとき、大きな何かが動きます。大切な子供の未来と健康を守りたいお母さん、お父さん、子供たち、すべての老若男女、日本の美しい山、川、海、畑、田んぼを守りたいみなさん、「原発もういらない!」と願うみなさん、私たちの心をとりもどすパレードにご参加ください。未来をつくるのは私たちです!」


▼BYE BYE NUKES TV 「FUKUSHIMA/復興の律動」 (前回のいわきデモ)

★注意事項★
・集会・パレード中は熱中症に気をつけてください!
・帽子や日傘の使用、水分補給のご用意をお勧めします。
・また空中の放射能を吸い込まないようにマスクの着用もお勧めします。
・雨天の時は傘やレインコートなど、雨具のご用意をお願いします。

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 「アトミックサイト」の展示活動が終了したので、また、デモ活動にもどります。今週は渋谷といわき、そして、9.11は新宿で「原発やめろデモ」です。

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▼9.11 新宿 原発やめろデモ
http://911shinjuku.tumblr.com/
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by illcommonz | 2011-08-26 06:00
▼「息の長い反/脱原発運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」
 3.11からもうすぐ半年が経過します。この半年のあいだに日本中で数多くのデモが行われました。これまでデモにまったく縁のなかった大勢の人たちが、反/脱原発の運動に参加しましたが、ここにきてそろそろ、慣れないことやはじめてのことからくるストレスや疲れが出はじめてきたように思います。でも、ここでやめてしまっては、元の木阿弥(もとのもくあみ)です。これからも持続的にデモと運動を続けてゆかなければ、いまの状況は変わらないでしょう。一方、この期に及んでもなお原発を存続させようとする電力会社や政治家たちは、人びとが疲れるのを待っています。消耗するのを待っています。生身(なまみ)の人間である私たちは、それにどうやって対抗すればよいでしょう。

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 以下に紹介するのは「息の長い運動のために/バーンアウトを回避するためのヒント集」というマニュアルです。これは「アクティヴィスト・トラウマ・サポート」というアクティヴィストのグループが作成し、「フェミニスト&クィア・ユニット」というグループが日本語に翻訳しました(紹介するにあたって、オリジナル版にない画像を加え、字句を一部変えたところがあります)。どうか、このマニュアルをひろく共有し、これからの「息の長い反/脱原発運動」のために役立ててください。

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d0017381_18184374.jpg息の長い運動のために/
運動によるバーンアウトを
回避するためのヒント集

(Sustainable Activism &
Avoiding Burnout)

[制作]アクティヴィスト・トラウマ・サポート
[翻訳]フェミニスト&クィア・ユニット

英語PDF版日本語訳版

 「バーンアウト」(*訳注:日本語に言い換えると「燃え尽き」「極度の身体的・情緒的疲労」、運動の文脈で意訳すると「運動疲れ」)は、政治的かつ運動の問題です。真面目な活動家が運動によって生じたバーンアウトでつらい思いをしたり、運動の界隈から去っていくという事態がこれまでずっと起きてきました。
 バーンアウトについて、運動に関わっていれば派生的に起こるものだ、という単純な理解が広範にみられます。しかし、わたしたちは集団的な取り組みを行っているのだから、もしバーンアウトで苦しんでいる人がいるなら、それは全体にも良くない影響をもたらすことになります。

d0017381_20502047.jpg 自分たちのための振る舞いであれ、周りの人への振る舞いであれ、行為のあり様は大きな影響を持ちます。楽しむことができて効果的な行動や過程が、そうではない行動や過程に容易に転じてしまうことがあります。このチラシは、バーンアウトに苦しむ人を責めたり批難するものでは全くなく、よりしっかりとお互いを助け合う必要があるという事実を強調するためのものです。バーンアウトは活動家の生活のひとつの現実だ、と考える必要はないのです。わたしたちは大事な活動の仲間を失ってきたけれども、そんなことを続ける必要はありません。
 このワークショップ/チラシは、社会変革の最も効果的な方法と、わたしたちの社会が地球を破壊するのを食い止める方法は、自己変革と人々の相互的関与や自然との関わり方を通じてなされる、という前提から始めます。
 ものごとを別のやり方で、より効果的に行うこと、そして非常に大事なのは、破壊的なやり方を少しでも取り除いて行うこと。ある意味では、これこそがわたしたちの運動がどのようなものなのかを示しています。自らの精神的・感情的・身体的健康への向き合い方を見直すことは、次のような大きな役割を果たすでしょう。わたしたちのアクティヴィズムがさらにしっかりと継続され、わたしたちがバーンアウトを回避することを助けることによってはじめて、わたしたちの抵抗は継続されてゆくのです。

d0017381_2053229.jpg■バーンアウトとは何か?
 「バーンアウトは、感情的な負荷を伴う状況(たいへんだと感じる状況)にある程度の長い期間関わったことによって引き起こされる身体的、感情的、精神的な疲労状態として定義され、あるいは主観的に経験されます。感情的負荷が生じるのは、多くの場合、極度に高い期待や継続的ストレス状況の組みあわせによってです。バーンアウトは身体的消耗、無力感や絶望、幻滅、否定的自己評価、自分のしていることやまわりの人や人生そのものへの否定的態度といったもの含む、一連の徴候があります。極端な場合には、バーンアウトは状況に対処することが手に負えなくなる限界点を示すことになります。」(パインズ&アノンソン「キャリア・バーンアウト:原因と対処」1998年)
 人生のきびしい局面にさしかかると、一般的に言って、ひとは活気を失くし、楽しむことができなくなって、一緒にいるのが愉快な人ではなくなってしまいます。バーンアウトは、危険信号として見ることが出来るかもしれないけれど、だからこそこの状況はより息の長い、健康的な仕事のやり方を改めて検証し、そうしたやり方を優先し発展させる機会でもあるのです。
 R・D・レイン(1960年代の悪名高き精神科医)を引用するならば、「なにもかもダメにする(ブレイクダウン)必要はない。それは突破口(ブレイクスルー)でもあるのだから。」

d0017381_18343984.jpg バーンアウトは、多くの場合、働き過ぎや過剰なストレス、たくさんのストレス状態を経験することで引き起こされます。バーンアウトが起こりうるのは、あまりに多くのことを自分に要求していたり、高すぎる理想や非現実的な基準を自らに課している場合、そして、息抜きをするわけにはいかないと思ったり、他の人に任せることができない、と思ってしまう場合です。別の言い方をすれば、自分たちのことをいたわることが出来ない場合、自分たちの最も基本的なニーズを大事に出来ない場合にバーンアウトが起こるのです。

■気をつけること
 バーンアウトは、時間をかけてすこしづつ起こります。それは身体的あるいは精神的に現われてきます。バーンアウトの徴候にはこういったものがあります。

 ○自分の生活が運動に乗っ取られてるような気分がかすめる。
 ○判断を下すのが難しい
 ○集中できない
 ○不眠症、寝つきが悪い
 ○悪い方に考えがちな傾向
 ○目的意識ややる気の喪失
 ○身体的なバーンアウトの目印には、筋肉の緊張、血のめぐりの悪化、アドレナリンの増加が含まれる。こうした身体の状態は、頭痛、肩こり、疲労につながる。
 ○これまで楽しかったり興味を持っていた事柄―食事や友人との時間、その他の活動によろこびを見出せなくなる。

 そのほかのバーンアウトの警告サインには、ささいなことへのいらだち、布団から出られない気分、事故にあいやすくなるなど。

■何がバーンアウトを引き起こすのか?

(1) 直接行動
 直接行動は極度に激しい感情を掻き立てることがあります。わずかの時間に特異な事柄を経験することもあるでしょう。直接行動の運動を、これまでの人生で最も重大な、生き方を変えるような勇気づけられる出来事として見出す人が多くいます。しかし、仮に運動が敗北し、守ろうとしていたものが破壊された場合、「これはかつてない最悪の経験だ、こんなつらい経験はもう二度とご免だ」と言う人が出てきます。

d0017381_21223939.jpg 要約すると、直接行動は時として多くの人にとって相当なトラウマとなりかねません。すべてのストレスに対処するための最善の方法は、おたがいを助けあい、支えあうことです。ストレス反応はアドレナリンの放出から始まり、それは一時的なエネルギーの発散をもたらします。
 自分たちを常に焚きつけて意気高揚な状態を維持しようとしても、そうしたことは長続きしません。意気高揚な状態を続けるには、息抜きをして、困難な状況ではうずくまり、そして復帰する、という営みがなくてはなりません。何かがまちがっている、というメッセージを無視して[バーンアウトから]回復しない場合、わたしたちの心と体は注意を喚起するために何らかの苦痛や劇的なことに訴えることになるでしょう。これがバーンアウトなのです。

d0017381_19111938.jpg わたしたちは、絶えず酷使されることに耐えることのできる、すりへらない機械でもなければ兵士でもありません。こうしたことに怒るのは、まったくもって前向きで、健康的なことです。
 [こうした状況に]侵されない人がいるとしたら、むしろ憂慮すべきことです。みんなで話をして、不安やストレスをたがいに聞きあう時間をつくることが大切です。わたしたちはしっかりとたがいにケアする必要があります。さらには、いつも大丈夫なようにふるまっているだけかもしれない「強い」人のことを忘れてはいけません。自分の感情を伝えることを怖がらないで。
 気がかりな人が「大丈夫」と言いはる場合、バーンアウトに対処するのは難しいかもしれません。限界に近づいているような人が周囲にいたら、その人を問い詰めたりせず、ストレスを軽減させることに努めよう。自分がバーンアウト気味かもしれないと思ったら、躊躇せずに助けを求めよう。

d0017381_20552996.jpg(2) 内輪もめ
 バーンアウトの大きな原因のひとつは、グループ/人のあいだでもめごとが起こり、内輪もめで精力を消耗する状況です。内紛は批難したり責任をなすりつける相手を狙っている、ストレス状況下にいる人が出処になっていることが多くあります。それは、不信、いじめ、脅かし、虐待、ゴシップとなって現われることがあります。グループの力学に注意を払おう。悪意のある噂や悪感情を広めている人がいたら気をつけよう。
 そういった人は極度のストレスを抱えているかもしれません。あるいは、要注意人物なのかもしれない。なぜなら、こういうことはグループを弱体化させるために潜入したスパイが用いるよくある手口だからです。
 疑心暗鬼になる前に、批難の根拠の有無を確かめるために当人と話してみよう。猜疑心に憑かれた魔女狩りは誰のためにもならない。なによりもまずおたがいをいたわり、そして自分もいたわろう。たがいに尊重しあおう。

(3) アクティヴィスト文化
 ある研究は、アクティヴィストのバーンアウトについて、次のことを強調しています。アクティヴィストのバーンアウトは、どれだけ自分たちを駆り立てたとしても到達することがまずあり得ない、非現実的な高い基準に自分たちを設定することから引き起こされる場合が多くあります。世界の重みを背負い、世界の問題が解決されるまでは休むことを自分に許さない。こういったやり方は確実に自分を疲弊させます。(参照 http://www.parkc.org/activist.htm

d0017381_19122915.jpg このような多くの人に共通する態度はどういった類の文化を作り出すことになるのだろうか? 運動として、充電のために休む必要があると表明している人を尊重する、と同時に、運動の停滞期を受け入れることができるだろうか? 仲間内で得られる敬意や賞賛は際限のない自己犠牲が要請される大義への献身といったものに対してなのだろうか?
 運動の仕事は差し迫った緊急性の高いものであることが多い。この仕事上の性質は、要求度の高い労働倫理を育てる危険があるのではないか? 個人的犠牲を重んじる文化は、究極的に持続可能で効果的でありうるだろうか?
 大義への献身というアクティヴィスト文化の負の側面には、わたしたちのコミュニティが最もやる気のある参加者を継続的に喪失するのと同時に、新たな参加者を運動に関わることから遠のかせるという傾向があります。

d0017381_533396.jpg わたしたちが全般的な社会の変革を見たいと切望し、その変化になりたいのならば、今こそしっかりと次のことを認めなくてはなりません。絶え間なく自分たちやまわりを駆り立てても、それは長続きもしないし、望ましくない、ということを。世界を変えることは短距離を全力疾走することではなく、長距離マラソンなのだと覚えておく必要があります。ゆっくりと歩いていかなくてはならないのです。

「あなたが見たいと思う世界の変化があるなら、
あなた自身がその変化になりなさい」(ガンジー)

■バーンアウトを回避するための戦略:わたしたちの運動をさらに継続させるために

 わたしたちのコミュニティは仕事の抱え過ぎを防ぐために、定期的な見直しと余分な部分の除去が必要です。何かを引き受けたけれどできないのならば、できないとはっきりと伝えよう。やっていないのにあなたがやっていると思われるよりはいい。いろいろ異なる活動を取り混ぜながら、定期的に休みを取るようにしよう。あなたの権利でありニーズでもあるバランスを取るために。大きな行動や仕事がはじまる前に、その合間に、そして、終わった後に休みをとる計画を立てよう。
 あなたを最も消耗させる状況はどのようなものですか? そうした状況に対処する方法を編み出すことができますか?すべての行動に顔を出さなくてはいけないと感じる必要はありません。いいと思えないならば、しなければいいのです。

d0017381_19222157.jpg「誰もがテロをやめさせたいと思っています。
では、どうすればいいか。簡単なことです。
参加するのをやめればいいのです。」
(ノーム・チョムスキー)

 自分の動機を知ることも助けになります。実のところ、より個人的な背景―幼児期の虐待や厳しい人生経験―から出てきている怒りと痛みを表現する方法として運動に関わる人がいます。ふたつの動機を持つことはできないとか、家庭内暴力に政治的側面がないなどと言っているのではありません。それでも、しかし、継続性の観点からは、何がどこから現われているのかを知っておくことは有益です。
 感情的負荷の高い状況に長期にわたって関与しても、そうした状況が生み出している感情を吐き出す方法を持っていれば、対処がしやすくなります。サポート・ネットワーク、共同カウンセリング、スポーツ、セックス、自然の中にいること、基本的に仕事を忘れさせてくれること全般、こうしたことを通じて定期的に感情を吐き出すことが、あなたやまわりの人の最も良い面を引き出すのを助けるでしょう。
 ものごとを流す方法を学び実践しよう。[ためこんだ]ものごとを流し、そこから先に進むことの出来る地点に到達するまで、自分に対する共感を持ちながら、みずからの痛みやストレス、おそれに向きあい、受けとめ、それらと共に仕事をすることが、そうしたやり方となります。
 人としての自分を認めよう。あなたには楽しんだり、のんびりする権利があります。
 自分の弱さを受けとめて外に示そう。わたしたちは機械ではありません。わたしたちがあわせ持つ傷つきやすい側面を認めない場合、そうした部分はさらに大きな問題となって回帰するものです。

■出来る限り健康的ライフスタイルを送ろう (抄訳)

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 ○やる気を維持するために十分な睡眠と休息を取る
 ○健康でバランスの取れた食事、新鮮な果物と野菜を食べ、ジャンクフードを減らし、食事を抜かさない。
 ○定期的な有酸素運動をする。(水泳やサイクリングなど)
 ○刺激物の摂取や娯楽的薬物が自分の仕事に役に立っているのか、あるいは妨げになっているのか、よく考える。

■その他のヒント
 ○身体的/感情的エネルギーを管理するための簡単な心身技術、呼吸法。
 ○生理学的には深い呼吸はストレスや不安を防ぐ。
 ○太極拳、気孔、瞑想、ヨガ。どれも深い呼吸を会得するのによい。
 ○マッサージ
 ○子どもと遊んだり一緒に過ごす
 ○個人やグループの成し遂げたことを祝う
 ○肯定的なスペース、イベント、オルタナティブ(気候温暖化に反対するキャンプなど)を創ってみる。

d0017381_19333784.jpg ある種のスピリチュアルな実践を一切持たないアクティヴィストは、遅かれ早かれバーンアウトに達するが、何らかのスピリチュアルな実践がある人は、再び活気を取りもどし、情熱を燃やし続けるためのやり方にいつでも戻ってくる、というスターホークによる知見もあります。スピリチュアルな実践とは瞑想、自然の中を歩くこと、パーマカルチャー農法や庭の手入まで含まれるでしょう。[音楽や文学も含まれるのでは]基本的には、良いもの、美しいものを感受し、地球のすべての生きものを肯定する感覚を育てることなら何でも含まれます。
 自分の創造性を引き出そう。アクティヴィストは創造的集団だとしばしば形容されます。警察を出し抜いたり、企業の詐欺を頓挫させるのとは別の領域で創造性を試してみるのはどうだろうか。
 突き詰めてみれば、結局のところ、万能な処方箋があるわけではありません。バーンアウトを回避し対処することを含めた回復の過程は、わたしたちひとりひとりがそうであるのと同じように、ただひとつの独自のものになるでしょう。単にこの文章を読んだから試してみる、というのなら意味はありません。自分の情熱に従って活動や実践をすることが、バーンアウトからの回復に肝心なことなのです。
 
 TAKE CARE OF EACH OTHER
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by illcommonz | 2011-08-26 05:51
▼新東京土人ノ為ノ電気音楽
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▼伊東篤宏「Midnight Pharmacist」(2011年)
 「ブラックスモーカー・エクスペリメンタル・シリーズ第三弾。蛍光灯の放電ノイズを拾い、自在に音を操る伊東篤宏のフルアルバムが登場。これは蛍光灯を音源とする自作音具「OPTRON」の、伊東篤宏による「新・東京土人の為の電子音楽」である。」

[視聴] http://soundcloud.com/blacksmokerrecords/atsuhiro-ito-blackpharmacy

 「伊東篤宏の活動はこれまで、どちらかというとアーティー且つノイズ・アヴァンギャルド的な見られ方、聴き方をされてきた様に思う。それは彼自身がそもそも現代美術の領域から、自作音具「OPTRON」を使った音のアプローチを開始した事や、即興音楽家との共演が多い事からも決して間違ったイメージとは言えない。しかしこのアルバムは多くのそういった固定されたイメージを払拭し、新たな聞き手を獲得するであろう。そう、このアルバムが「BLACK SMOKER RECORDS」からのリリースである事は必然である。ここから今日のダンスミュージックの影響、そして世界各国の所謂「民族音楽」や「辺境ポップス」的サウンドを聴きとる事は容易い。付け加えれば、ここには前世紀末に日本が世界に発信して来た「ジャパニーズ・ノイズ」的なアプローチや、理屈っぽいアーティーなコンセプトなどは存在しない。ここで鳴っている音楽は、今日の東京の確実に変わっていかざるを得ない日常を生きる、タフな新・東京土人の為の電子音楽なのである。」(プレスリリースより)

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 「アトミックサイト」展と同時平行で制作されていた伊東篤宏の新作が完成。全編あまりにスモーキー過ぎて、ほとんど視界ゼロの闇のなかを、発光しないオプトロンの、これまでになくポップでリリカルな放電音が、怪しく蠢(うごめ)きまわる。電気に罪はない。節電に意味はない。計画的に漏電されたこの電気音をオーバードーズ(過剰摂取)しても、感電こそしないだろうが、確実に中毒になるだろう。これは伊東篤宏(a.k.a. バール伊東)による「電気念仏(=エレクトリック・ヴゥードゥー)」であり、「真夜中の薬剤師」による電気の「ファルマコン(=劇薬)的な処方箋」である。(イルコモンズ)

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[追記] 「アトミックサイト」に参加した伊東篤宏と山川冬樹が出演します。PVはロカペニス。


▼BLACK SMOKER PRESENTS 「BLACK XXX」
[日時] 2011年8月27日19:00-
[場所] 東京・SUPER DELUXE
[出演] Damo Suzuki, 中原昌也, 山川冬樹, 伊東篤宏, L?K?O, KILLER-BONG, BABA, JUBE, VIZZACASHMONEY, ROKAPENIS, KLEPTOMANIAC
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by illcommonz | 2011-08-26 03:29