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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼あなたのこと想うとすごく胸が、


「シーナ&ロケッツ」のシーナさん死去 61歳 鮎川誠の妻
「夫でギタリストの鮎川誠(66)と結成したロックバンド「シーナ&ロケッツ」のボーカル、シーナ(本名鮎川悦子=あゆかわ・えつこ)さんが14日、子宮頸がんのため、東京都内の病院で亡くなった。61歳。福岡県出身。2014年8月、体調不良のため、バンドの北海道公演への出演を取りやめた。前月7月中旬ごろからラジオ出演を見送るなどしていた。医師による検査を受けており、病状について関係者は「深刻なものとは受け止めていない」としていたが、がんを患い、闘病していた。1971年、鮎川と出会い、意気投合。4年間の同棲を経て、結婚。バンドは夫妻が福岡から上京して結成。1978年「涙のハイウェイ」でデビュー。「レモンティー」「ユー・メイ・ドリーム」「ピンナップ・ベイビー・ブルース」「ロックの好きなベイビー抱いて」など数々の曲で知られ、2013年には結成35周年を迎えた。シーナさんは08年、ポリープが声帯全部に広がる喉の大病を患った。09年にはライブ直後に呼吸困難で窒息死寸前という状態に陥り、緊急手術を行った。」(2015年2月14日)

 1960年代に福岡に生まれ、1980年代に福岡のライヴハウスや大学祭で、ほんとに数えきれんくらい、何度も何度も何度も何度も何度も何度も、この曲を聞いて胸を躍らせてきた自分にとっては、すごく胸が痛くなる報せ。しかもそれを福岡で聞くと、なおさらのこと胸が痛くなる報せ。

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 特に、自分と同じ世代の九州もんにとっては、まこっちゃんのことば想うと、ほんなごつ、たまらんね、胸のつぶれる想いがするね。
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by illcommonz | 2015-02-14 21:41
▼[集中講義] 小田マサノリ「メディアと芸術」
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▼講義「メディアと芸術」
[日時] 2015年2月9日-13日(90分×15回)
[場所] 大分・立命館アジア太平洋大学
[講師] 小田マサノリ

 今回の「メディアと芸術」では、前回と同じく、「テトラッド」を使って、「拡張」「衰退」「回復」「反転」という4つの側面からメディアを測定することを到達目標としますが、もうひとつのテーマとして、「なにがヒトを人間にしているのか」という問題を、紀元前25万年から2045年までのさまざまなメディア(お金、人工知能、インターネットなど)を通して考えます。講義をよりインタラクティヴなものにするため、講義の具体的な内容は、下記の「メディア・リテラシーテスト」の結果をみて、考えます。

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▼講義のための【メディア・リテラシーテスト】
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①下記のリストをみて、自分が知っているものに、黒のペンか鉛筆などで○をつけてださい。

[項目] 技術的特異点/ネチケット/TEDトーク/ウブントゥ/AR/ムーアの法則/ランサムウェア/ブローバル・ヴィレッジ/パブリック・ドメイン/紛争鉱物/GUI/タイムラプス/シネマトグラフ/デジタルデトックス/テクノストレス/Tor/クリエイティヴコモンズ/技術的特異点大学/スノーノイズ/VR/ワトソン/スペクタクル社会/アウラ/ビッグデータ/ROM/グーグルグラス/テルミン/SMS/ビットコイン/リキッドモダン社会/E-Waste/2045年問題/スニペット/EVP/ダイアルアップ/iesys.exe/レッドハット/サッドマック/iFixit/ダンバー定数/ENIAC/ウェイバックマシン/Arduino/ノモフォビア/WIRED/ノリウッド/フラッシュモブ/文化庁メディア芸術祭/フライングトースター/LTO
[人名] マーシャル・マクルーハン/トーマス・アルヴァ・エディソン/リヴィタル・コーエン/ポール・ヴィリリオ/チャールズ・チャップリン/ヨゼフ・ボイス/オノ・ヨーコ/クリスチャン・マークレー/池田亮司/マルセル・デュシャン/ジャン=リュック・ゴダール/クリス・アンダーソン/飴屋法水/ナム・ジュン・パイク/アルビン・トフラー/ミヒャエル・エンデ/マーク・ザッカーバーグ/ラリー・ペイジ/セルゲイ・ブリン/ジグムント・バウマン/イルコモンズ/ニコ・メレ/津田大介/ジミー・ウェールズ/ジャレド・ダイアモンド/マーヴィン・ミンスキー/スティーヴ・ジョブス/マーク・シャトルワース/エーリッヒ・フロム/岡本太郎/レイ・カーツワイル

②下記の動画をみて、自分がきいたことやみたことのあるものに、黒のペンか鉛筆などで○をつけ、知っていることを書いてください。


▼講義「メディアと芸術」メディアリテラシーテスト(サウンド篇)


▼講義「メディアと芸術」メディアリテラシーテスト(ヴィジュアル篇)

③下記の画像をみて、自分が知っているものに、黒のペンか鉛筆などで○をつけ、知っていることを書いてください。

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④下記のリストをみて、自分が見たことのある映画や動画、番組に、黒のペンか鉛筆などで○をつけてください。

「ラ・シオタ駅への列車の到着」/「月世界旅行」/「モダンタイムズ」/「ファンタジア」/「パワー・オブ・テン」/「コヤニスカッティ」/「グレイ・ヴィデオ」/「サイド・バイ・サイド」/「2001年宇宙の旅」/「地球爆破作戦」/「ブレードランナー」/「A.I.」/「事故の博物館」/「アイロボット」/「HER」/「バッドデイ」/「ディス・イズ・スパルタ」/「AKG」/「LIFE IN A DAY」/「スティーヴ・ジョブズ 1995」/「ソーシャルネットワーク」/「ディス/コネクト」/「サバイビング・プログレス」/「ガタカ」/「映像の世紀」/「レヴォリューションOS」/「マネー資本主義」/「ニューシネマパラダイス」/「ネクストワールド」/「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」

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[関連]

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▼講義「2014年度 メディアと芸術」
http://illcomm.exblog.jp/20335467/

 この講義では「岩波文庫」におさめられるような古典的なメディア論をはじめ、最近の「新書」におさめられるような比較的あたらしいテクノロジー・メディア論までをとりあげ、人類最古のメディアである石器から、近未来のメディアであるグーグルグラスのようなAR(拡張現実)デバイスまで、「テトラッド」というメソッドをとおして、「強化」「衰退」「反転」「復活」という4つの視点から、メディアを考えます。

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▼「メディアと芸術」講義用シラバス+インデックス
http://illcomm.exblog.jp/20329044/
▼「メディアと芸術」講義用オンライン・テキスト1
http://illcomm.exblog.jp/20335352/
▼「メディアと芸術」講義用オンライン・テキスト2
http://illcomm.exblog.jp/20335388/
▼「メディアと芸術」講義用オンライン・テキスト3
http://illcomm.exblog.jp/20335398/

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▼[自由記述]「どのような工夫があればこの授業がさらによくなると考えますか?」

・「先生の現代美術作品をもっと紹介していただきたかったです。」 ※下記に掲載しました。
・「インタラクティヴな講義に新しい講義スタイルを感じました。」
・「授業を受けることで心の底からハッとすることが多くあった。」
・「重要なことだけでいいので黒板を使ってほしいです。」
・「メディアの授業なので先生のブログの指定記事にコメントするというのもよいかもしれません。」
・「APUには「文化・社会・メディアクラスタ」という専門分野があるので、現代美術に関する授業をとりたい学生はいるはずです。」
・「たいへんよい経験となった。」

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[追記]
講義期間限定でブログにコメントができるように設定しました。
(※講義期間が終わったのでコメントの受付を終了しました。では、また来年。)
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by illcommonz | 2015-02-08 23:51
▼そして、どうか考えてみてください。
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▼イルコモンズ@illcommonz
「公開(こうかい)された画像(がぞう)をみてはいけません。とくにこどもはみてはいけません。ぜったいいけません。みるとショックをうけます。そのショックは不安(ふあん)と恐怖(きょうふ)と憎(にく)しみをうみます。それがテロのねらいです。その不安と恐怖と憎しみはかならずりようされます。」(Twitter 2015年2月4日)

「(つづき)そして、どうか考えてみてください。もし自分がおなじめにあったとしたら、どうですか。そういうめにあわされてる自分のすがたを、だれかにみられたいと思いますか。おおぜいの人に、そういう自分のすがたをみられたら、どんな気持ちがしますか。(つづく)」(Twitter 2015年2月5日)

「(つづき)自分のそういうすがたをみられたくないと思う気持ちのことを尊厳(そんげん)といいます。尊厳はとてもたいせつなものです。自分の尊厳がたいせつなのとおなじように、他人(たにん)の尊厳もたいせつにしなければいけません。どうかこの尊厳のことを考えてみてください。」(Twitter 2015年2月5日)

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「小5授業で「イスラム国」遺体画像 名古屋市教委、謝罪」
 「名古屋市東区の市立小学校で5年生の社会科の授業中、過激派組織「イスラム国」に殺害された日本人男性とみられる遺体が映った画像を、20代の女性担任教諭が児童らに見せていたことがわかった。市教育委員会は5日、「不適切だった」と謝罪した。
 市教委によると、教諭は3日午後の授業で静止画像2枚を教室のテレビに映した。人質となった湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられる遺体と、後藤健二さん(47)とみられる男性が覆面姿の男の隣でひざまずいたもの。「イスラム国」がネット上に公開したとみられる映像の一部を切り取り、ぼかすなどの修整はなかった。
 校長によると、授業のテーマは「情報化が進むことによる利点と問題点」。東日本大震災後、見る人の心的苦痛を考え津波の映像を流さない放送局もあったが、報道で支援が広がったなどと教諭は説明し、「どこまで真実を報道することがよいか」を議論させた。
 議論に入る前に後藤さんらの画像を示す際、「見たくない人は見なくていい」と話すと、児童35人のうち5人ほどが顔を伏せた。今のところ、体調を崩した児童はいないという。
 校長は「残酷な写真を教員が見せるのは不適切だった」と指導。教諭は「報道のあり方を考えさせるとともに、命の大切さに目を向けさせたかった。迷った末に見せたが、軽率だった」と話しているという。
 市教委は「テーマ設定はいいが、国内のメディアも報じない残虐な画像を発達段階の子どもたちに見せたのは大きな問題。厳正に対処したい」としている。市内の小中高校などに対し、注意するよう5日に通知。今後、同校の保護者に説明するとともに、同校に臨床心理士を派遣し児童の心のケアに努めるという。」(朝日新聞 2015年2月5日)
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▼イルコモンズ ‏@illcommonz
「公開された画像をみてはいけない。特にこどもたちにはみせてはいけない。絶対にいけない。みれば、かならず強いショックをうけ、そのショックは、不安と恐怖と憎しみをうえつける。それこそテロリストの思うつぼで、その不安と恐怖と憎しみはかならず利用される。」(Twitter 2015年1月24日)
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by illcommonz | 2015-02-05 23:47
▼人間を人間らしくしているもの


 チンパンジーにも思いやることができることを、人間が思いやれないはずはない。もし思いやることができないのだとしたら、それはもう人ではないし、チンバンジーですらない、それ以下だ。

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後藤健二さん人質事件 BBCが「自己責任論」や「日本人らしさ」報じる
 「2月1日、過激派組織「イスラム国」が、ジャーナリスト・後藤健二さんを殺害したと見られる動画を公開した。イギリス国営放送のBBCが、「後藤健二さんについての悪いニュースで、日本は目を覚ました」という見出しで、国内外の反応をまとめている。まずBBCが取り上げたのが、後藤さんの兄、純一さんのコメントだ。

 「今まで日本政府や日本中、それに世界中で応援していただき、ありがとうという思いです。兄としては、健二に無事に帰ってきて、皆さんに感謝を述べてもらいたいと思っていただけに非常に残念です。健二のこれまでの仕事については誇りに思いますが、兄としては今回のことは軽率な行動だったと思います。覚悟は決めていましたが、交渉になったとき、何とか助かるのではないか、もしかしたら帰ってくるかなと思いました。イスラム国は弟の命やいろいろな人の命を奪いながら、自分たちの力を誇示し、勢力を拡大していて、反社会的で許されないと思います」(後藤さんの兄「非常に残念です」 NHKニュース 2015/02/01 07:43)

 このコメントについて、BBCは「健二さん本人の話からでなく、まず日本政府や世界に対して謝意を表した。彼の言葉はまさに、こういう状況において日本人が毅然として品位がある、と感じる対応そのものだった。まさに“日本人らしさ”なのだ」と論評している。

 さらに記事では、「不謹慎ではありますが、後藤さんに話すことが出来たらいっそ自決してほしいと言いたい」とする、タレントのデヴィ夫人のブログを引用。批判も受けた一方、11000のFacebookいいね!が付いた事実を指摘し、日本の「自己責任論」の根強さについて触れている。」(ハフィントンポスト日本版 2015年2月1日)

酒井啓子「人質殺害事件に寄せて」

「日本人人質事件は、残念な結果になった。

 昨年六月に登場して以来、その残虐さで国際社会を震撼させてきた「イスラーム国」が、いかに深刻な問題かを、日本は遅ればせながら実感したことになる。

 この問題について、筆者はあまり語ってこなかった。少ない情報で、しかも人命がかかっていることで、あれこれ語ることがいいとは思えなかったからだ。この事件に関する日本の報道を見ていると、解決に逆効果をもたらしたのではないかと懸念する。

 そもそも、国内の普通の誘拐事件だったら、ここまで情報や憶測を垂れ流しにしただろうか。こうすればよい、ああすればよい、といったコメントが、いちいち日本側の手の内、対応を犯人に晒しているとの自覚はなかったのだろうか。

 犯人が海外だから、日本国内で交わされる議論は聞こえないとでも思っているのかもしれない。だが、ネットに掲載される情報は日本語でも簡単に自動翻訳にかけられるし、テレビ画像でもYouTubeなどに乗れば、世界各地で見られる。日本語で行われる議論は日本国内でしか消費されない、と思い込んでいるとすれば、大きな間違いだ。日本のメディアの間で、その発言が英語やアラビア語に翻訳されたら犯人にどのように伝わるか、自覚した上でなされた報道は、はたしてどれだけあっただろうか。

 それは、ヨルダンを巻き込んでから顕著だ。「イスラーム国」対策では微妙な立ち位置にあるヨルダンは、自国民の人質事件について、水面下で慎重に進めてきた。それが、日本が絡んできたことで、大量のメディアがヨルダンに押し掛け、ヨルダン側の出方を詮索し追求し、話せないことまでも話せと強要する。「イスラーム国」にしてみれば、ヨルダンにスパイを送り込まなくても日本のメディアを見ていれば、いろいろな情報が入ってきて都合がよかったのではないか、と皮肉に考えてしまう。

 なによりも悲しいのは、メディアが真っ先に、日本に住むムスリムがこの事件をどう思うか、聞いて回っていることだ。犯人がイスラーム教徒全体を代表しているわけではないとは、明々白々。だが、メディアのコメントの端々には、「この事件を契機に、イスラームとどう付き合っていくかを考えなければ」といった発言が聞かれる。

 だが、「イスラーム国」の被害に最も苦しんでいるのは、たまたまそこを訪れた外国人や攻撃を行っている周辺国の兵士よりもなにより、現地のイスラーム教徒自身なのだ。「イスラーム国」が制圧している地域の住民こそが、集団で人質にあっているようなものなのだ。

 そのような立場にあるイスラーム教徒に対する共感が、メディアからは感じられない。9.11事件のときに、テロの被害にあった米国民に対して多くのイスラーム圏の人々が、「これでアメリカも日々テロや暴力の危険にさらされている私たちの悲しみをわかってくれるかもしれない」と感じた。だが、その結果行われたことは、イスラーム教全体がテロの源泉であるかのように行われた「テロとの戦い」だった。

 人質事件の一週間前に起きたパリのシャルリー・エブド誌襲撃事件では、テロの犠牲者であることは中東のイスラーム教徒も同じ、として中東諸国からも多くの連帯が呼びかけられた。だが、事件後ヨーロッパでは、極右の移民排斥の主張が高まり、イスラーム教徒に対する嫌がらせが頻発した。イギリスのラジオ番組では、テロ犯がやったことをイスラーム教徒に謝らせろ、といったコメントが寄せられた。(このときのキャスターの対応が秀逸だったと、英メディアで注目された。キャスター曰く「じゃあ、犯人がリチャードっていう名前だったら、リチャードっていう名前の君も謝らなきゃならないのか?」)

 「イスラーム国」登場以降、MuslimApologiesというハッシュタグが立ち上がっている。そのこと自体が、一介のテロリストが行った行為がイスラーム教徒全体の責任だと見なされることへの、イスラーム社会の憤懣を示している。後藤さんが命を懸けて伝えたかったことが、「イスラーム国を含めたさまざまな暴力の被害者である現地のイスラーム教徒の苦しみ」だったとすれば、その遺志を正確に伝えることこそがメディアの使命なのではないかと思う。ご冥福をお祈りします。」(ニューズウィーク日本版 2015年2月1日))
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 ほんとうに「日本が目を覚まして」、人間を人間らしくしているものをとりもどすことを祈るばかりだ。
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by illcommonz | 2015-02-01 19:12