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ネットをながめながら、こう考えた。
(C)に働けば角が立つ。
エコに棹させば流される。
アートを通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、
安い所へ引き越したくなる。
どこへ越してもネットがあり、
ネットでシェアできると悟った時、
ギフトエコノミーとコモンズの工作がはじまる。
イルコモンズ版「工作者2.0宣言(β版)」
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【名称】 「工作者2.0宣言(β版)」 ver.9.09
【分類】 オープンソース・コンテンツ
【仕様】
青空文庫版「夏目漱石「草枕」」をソースにコンテンツを改変。
【帰属】 排他的・独占的コピーライトなし
「クリエイティヴコモンズ・ライセンス 表示-非営利 2.1 日本」対応
この
作品は、
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
【備考】 文章の改変・翻訳・リミックス推奨
[警告] この記事の無断転載の禁止を禁じる。
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[追記] 漱石のオリジナルはさらにこう続く。
「人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りに、ちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は、人の世よりもなお住みにくかろう。越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。」
これにはまったく異論がない。アートって本来そういうものだったはずだ。ひとにぎりの金持ちやコレクター、クライアントや投機家たちのあいだで売り買いされてよいものではない。いつも「ただの人たち」のあいだにじっとあって、人の世をのどかで、くつろいだものにし、人の心を解放し、ゆたかにしてゆくものだ。アートをビジネスにするな、とはいわないが、村上隆のように、新自由主義的なビジネスモデルやブランド化戦略をアートに持ち込むことで失われてしまうのは、この尊さだ。