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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼石原帝国滅亡の日へのカウントダウンはじまる

▼TOKYO MOB 「聖火は来た、東京に来た」(2009年9月30日)

「東京オリンピック2016」回避・祝賀プレイベント「もくもくモブ」の「公式記録映画」です。
「オリンピックの聖火が東京に来なくて残念...」という方はぜひ、こちらの映像をどうぞ。
そう、聖火はすでに来ていた、とっくに東京に来ていた、都知事の知らないところで、
「もうひとつの聖火」が高円寺に来ていた、かつて「高円寺一揆」が起きたあの駅前に。

 ところで、一説によると、今回のオリンピック東京開催に関して、国際オリンピック委員会(IOC)は、「開催地の住民に支持されてない」という印象を持っていたそうです。IOCの現地視察にあわせて、あわてて「東京都安全・安心まちづくり改正条例」などをつくったことが、かえっておおきな反発をまねき(たとえば、(「ディストピアTOKYOプロジェクト」)、結果としてそれが裏目にでたということか?もし、そうだとしたら、また「私たちが勝ってしまった」ということ?いや、仮にそうでなかったとしても、こういうときは、いちいち、おおげさに「勝った!やった!」と騒いでみせた方がいい。「あはは!うはは!」と笑って喜んでみせた方がいい。

▼石原帝国滅亡の日へのカウントダウンはじまる_d0017381_652814.jpg
あはは!

うはは!

あはは!

うはは!

あはは!

うはは!

あはは!

うはは!

あははのは!

(以下省略)

 ホロウェイがいうように、もともと、この時代のアクティヴィズムは、かつてのアクティヴィズムのように「権力をとる」つもりがまったくない。おっさん政治家やゴリゴリの党のように「権力を手にいれたい」などとは1ミリも思ってない。ほしいのは「手柄」ではないし、「成果」ですらない。むしろ、そういうものをきらってさえいる。「やる」といわれても「そんなものはいらない」というだろう。だから、自分たちがやったことでなくても、たとえ、なりゆきでそうなったことであっても、そんなのはどうでもよくて、自分たちが望むシチュエーションや傾向が現われれば、それでOKである。自民党政権崩壊、G8体制終了、東京五輪滅亡、いずれも自分たちが望んだシチュエーションだが、それが現実になれば、もうそれでOK。わざわざそこにとどまって、勢力や権力を保守したり拡大するようなみっともないことはせず、すぐに次のことを考えて動きだす。映像で表現するのは、自分たちの力や功績を誇示するためではなく、自分たちのやったことやアイデアをオープンに表現し、コモンなものとして共有するためである。しかも、その映像ができるころには、「さて、ところで、次はなにをしようか」と、もう次のことを考えはじめている。そんなふうに、自分たちが望むシチュエーションを先取りして表現したり、そのためのアイデアやサンプルを共有しあうのが、いま現われつつある、あたらしいシチュアシオニストたちの、予示的で表現的なポリティクスであり、フラッシュモブはそのツールである。こういうスタイルのポリティクスは、かつてあまりみられなかったタイプの、あたらしい政治である。あたらしいもののこまるところは、その当事者たちも、そのあたらしいスタイルや発想にまだ慣れてないので、どう対応してよいかわかってないシチュエーションがたくさんあるということである。そこがおもしろいところでもあるのだが、とりあえず、望ましいシチュエーションが現われたときは、いちいち、おおげさに、よろこんでみせるというのが、表現的なポリティクスにふさわしい対応かなと思っているのですが、どうでしょう?なんなら、今年の年末あたりに一年分まとめて祝賀するというのもありかなと思ってます。

 なにはともあれ、西暦二〇〇九年十月、五輪危機は去った。
 オリンピックのまぼろしは、東京五輪滅亡前夜におこなわれたモブの、
 夜空にたなびく、たばこのけむりのように、消えた。
 やがて、後の歴史は、こう語るだろう。

 「石原帝国滅亡の日へのカウントダウンがはじまったのは、あの時からだった...」と。

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[追記] この映像を制作した「TOKYO MOB」のマニフェストです。

▼石原帝国滅亡の日へのカウントダウンはじまる_d0017381_721091.jpg【警告】「多くのSF小説家が予告したように、行政主導の都市デザインは『治安対策』を強化するあまり、人が人を信頼する能力を奪う。監視社会の強化というこの世界的な潮流は、東京都において住民警察化という形でさらに先へ向かおうとしている。新しく施行されようとしている条例は、外国人に対しての人権侵害が予想され、生命と生活を守るため声なき声を路上であげる表現者たちを路上から排除する方向で進められている。オスピタリティー能力が著しく低下した東京は、全てのベンチが取り外され、計算可能の経済活動と交通のみが許され、計算不可能性を孕む人々の文化的営み全てが「テロリズム」と判断されうる危険性がある。監視社会への批評のジェスチャーをやめる理由はない。」

 「OSAKA MOB」 「KYOTO MOB」 「FUKUOKA MOB」 「SAPPORO MOB」 「OKINAWA MOB」「YOKOHAMA MOB」「NAGOYA MOB」「SENDAI MOB」「NAGANO MOB」...そのほか無数の、計算不可能な「なんとかMOB」が現われてくることは、もはや時間の問題だと思う。願わくば、この「もくもくMOB」の聖火の炎が、やがてはじまる無数のMOBたちによる「MOB!MOB!MOBオリンピック」の発火点にならんことを願い、ドゥボールのことばを引用します。

 「わたしたちは、夜にさまよい歩こう、そして、すべてが炎に焼きつくされんことを」

 想像力の炎で、焼きつくしたいのは、まさに、こうしたことばですら、「テロリズム」と判断されうる危険性がある、監視社会のみえない風潮だ。
by illcommonz | 2009-10-03 03:53
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