▼D・W・グリフィス「イントレランス」(1916年 177分)
「イントレランス」(Intolerance)は、1916年作のモノクロ・サイレント・アメリカ映画。いつの時代も
イントレランス(不寛容)が世を覆っていたことを描き、人間の心の狭さを糾弾した。「映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス監督による、『國民の創生』と並び称される代表作にして映画史に残る大作。社会の不寛容のため、青年が無実の罪で死刑宣告を受ける製作当時のアメリカ、不寛容なファリサイ派のために起こったキリストの受難、イシュタル信仰興隆に不寛容なベル教神官の裏切りでペルシャに滅ぼされるバビロン、ユグノーに対し不寛容な宗教政策によるフランスのサン・バルテルミの虐殺の四時代を並列的に描いており、最後に四時代は結集し、
寛容を説く構成となっている。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より)
▼「
リクレイム・ザ・トレランス/社会彫刻としてのADG」(2009年 240分)
アサヒ・アートスクエアAAF学校・第6回:アクティビズムと芸術+ワークショップ
[日時] 2009年10月12日(祝) 14:00-18:30 (270分)
[場所] アサヒ・スーパードライ・ホール5階(東京都墨田区吾妻橋1-23-1)
「人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りに、ちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は、人の世よりもなお住みにくかろう。越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。」(夏目漱石「草枕」)