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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼原点にもどる
▼原点にもどる_d0017381_13512636.jpg「生まれてはじめて参加した社会運動は何ですか?」とよく聞かれる。たぶん「ベルマーク運動」が最初だと思う。今から30年以上も前のことだが、当時は「ベルマーク運動」が活発で、ノートやチョコレートなんかについてるベルマークをこまめに切りぬいては、小学校に持っていってた。特にバングラデシュで大飢饉が起きた時(1974年、イルコモンズ8才の頃)は、「みんなで、ばんぐらでしゅのおともだちを、たすけよう!」と募金やベルマーク集めをせっせとやっていたのを憶えている。「世界のこどもたちのためのユニセフ」というのがあるのを教えてもらったのは、たぶんその頃だと思う。もっとも小学生には、組織や団体の区別などつかないので、「ベルマーク」も「ユニセフ」も同じものだと思ってた(そのせいで、いまでも「ユニセフ」と聞くと、国連カラーのあのロゴマークではなく、「ベルマーク」のロゴがまず浮かんでしまう)。

▼原点にもどる_d0017381_1419111.jpgしかも、何をどう勘違いしたのか、「世界のこどもたちのためのユニセフ」は、世界のこどもたちがやってるものだと思いこんでいた。後に「国連」のことを社会科の授業で勉強したとき、ようやくそのまちがいに気がつくのだが、ともあれ大事なのは、自分と同じこどもを助けるための手段や方法があり、それが自分にもできるということだった。そして、いつか自分がこまったときはユニセフが助けにきてくれるという信頼だった。世界は信じてもよいものだった。

それから時が経ち、「国際児童年」の年には、すでに児童とは呼べない年齢になっていて、当時はもうロックやパンクを聞きはじめていたのだが、「国際児童年」のためにゴダイゴがつくった「ビューティフル・ネーム」は「いい曲だな」と思って聞いてた(今でも「いい曲だ」と思う)。


▼ゴダイゴ「ビューティフル・ネーム」(ネパール語ヴァージョン)

 ▼ゴダイゴ「ビューティフル・ネーム」(日本語ヴァージョン)

それからさらに時が経ち、フィールドワーク先のケニアでユニセフの現地活動を目にする機会があった。今から20年前のことだ。その当時のユニセフの現地での支援活動はパッとやってきてパッを去ってゆくという投下型で、現地の文化やコミュニティから浮いてるような印象を受けた(ただし、現在では方針転換が行われ、現地のコミュニティとの連携や継続性が重視されている)。それから20年が経ち、次にユニセフの活動にふれたのは、映画「それでも生きる子供たちへ」を見たときだった。


▼映画「それでも生きる子供たちへ」予告篇

スパイク・リーやカティア・ルンド、ジョン・ウーなどが参加したこのオムニバス映画にはうちのめされた。ユニセフとWFPが関わって制作した映画(ドキュメント映画でもなく、実話にもとづくフィクションでもなく、劇作映画)だからといって、黒柳徹子とかパンダをイメージして見ると痛い目にあう。この映画が伝えようとする、世界の子どもたちが置かれている状況は、大人たちの想像や知識をはるかに超えた過酷なもので、ユニセフにこんな映画をつくらせるくらい、21世紀の子どもたちは過酷な状況におかれていることがわかる。でも、それでも子どもたちは生きている。どの作品も救いようのないくらい過酷な世界を描きながらも、しかし、それでもまだそこに残る小さな希望の光をみせてくれる。そして、

 「大人は誰でも昔は子どもだった。 でも、そのことを忘れずにいる大人はほとんどいない」

というサンテグ・ジュペリのことばでこの映画は終わる。

この映画を見たのをきっかけに、かつて自分が子どもだった時にそうしたように、自分でできることをしたいと思ったが、2008年は反G8の活動に明け暮れ、なにもできずに終わった。そして2009年も、もうすぐ終わろうとしている。「アクティヴィズム3.0」の展示を、未来の子どもたちに向けたものとして組み立てること以外、結局、今年も何もできなかった。そう思いながら、「アクティヴィズム3.0」が終わった日の翌日、国連カラーの毛布にくるまって眠ってるちびこもんずをみて、「そうか、自分でやれないなら、ユニセフに託せばいいんだ。」と気がついた。「アクティヴィズム3.0」の後、次はどこに進もうかと迷っていたが、原点にもどればいいのだと気がついた。

▼原点にもどる_d0017381_1443479.jpg
世の中には「国連ユニセフ」と「日本ユニセフ協会」が別の組織だということをことさらにとりあげる「排外主義」的な団体もあるようだが、その団体の活動や言動をYouTubeで見て、かえってユニセフの活動を応援したくなったので、募金だけでなく、「マンスリー・サポート・プログラム」にも登録することにした。

[参考] 山形浩生「今月の喝!募金の経費が理解できない人たち。」
「募金のお金が、募金募集団体の各種経費に使われることを指して「ピンハネ」などと難癖をつけるバカがいるけれど、金集めには経費がかかるくらい常識ではないか。自分の金がすべて被災者に行くと思う発想がそもそも変。黒柳徹子に渡したところで、事情は何も変わらない。」←同感、映画もただではできない。

この「マンスリー・サポート・プログラム」に登録すると、自分で決めた額を毎月ユニセフに送ることができる。現地での支援活動には「安定性」と「継続性」が必要なことを理解してるので、そうした。いまの仕事は非正規雇用なので、安定性も継続性もないが、そんなことを云っていたら、なにもはじまらない。とりあえず任期はまだ2年あるし、そんなにたいした額でもないので、そうした。これから先、定職が見つかるとか、本を出版するとかしたら、もっと額を増やしたいが、いまはとりあえずこれだけ。

あと、こないだ「ワールド・エンド・ガールフレンド」が、クリスマスにあわせてCD音源を無料で配信してくれたのを思い出したので、ユニセフのサイトから、そのギフトに見合う分のユニセフ・ギフトを購入することにした。人間には「なにかを(して)もらったら、そのかわりに、なにかしないといけない」と思いこむ、ふしぎな精神のはたらきと生態(エコロジー)がある。それは「ゆきのひのおくりもの」とか「どうぞのいす」などの絵本に描かれているとおりで、そうした絵本は「どうぶつたちのものがたり」になっているが、本当は「にんげんのものがたり」である。

▼原点にもどる_d0017381_1532879.jpgみんなが「所有の断念を共有する」ことによって物語が展開し、市場経済のそれとは異なる、長くゆるやかな交換の世界が動きはじめる。手放せば手放すほどゆたかになるもうひとつの世界がある。たとえば、「ある日のこと、ある音楽家が自分たちのつくった音楽をほしい人たちにただであげることにしました。それをもらった人はとてもうれしくなったので、雨の日でも青空がみえるユニセフの傘を買いました。やがてそのお金が地球の反対側に届けられ、子どもたちの病気をふせぐクスリになりました。そのクスリのおかげで病気にならずにすんだ子どもたちのひとりがやがて音楽家になり、自分がつくった音楽を...」みたいな物語をリアルに想像する精神がエコロジーなんじゃないだろうか。

「ユニセフ=国連国際児童緊急基金」(United Nations International Children’s Emergency Fund)は、第二次世界大戦の被害を受けた国々の子どもたちを支援する機関として、1946年の第一回国連総会で創設された。今日、12月11日は、ユニセフが創設された、ユニセフの誕生日です。

▼原点にもどる_d0017381_14323519.jpg
HAPPY BIRTHDAY DOWNLOAD for children
「世界中でおよそ600万人の子どもたちが、毎年、1歳の誕生日さえ迎えられずに亡くなっています。そんな切ない現実を少しでも変え、子どもたちの命を守るために。HAPPY BIRTHDAY DOWNLOAD for children は生まれました。毎日1組のアーティストが歌う、ハッピー・バースデイ。その歌声をケータイ電話の音楽配信サイトからダウンロードすると、寄付ができる仕組みです。生まれてきてくれて、ありがとう。“ハッピー・バースデイ”という言葉に込められた、命を祝福する気持ち。それを目の前の人だけでなく、世界にも向けられないか。想いに賛同するアーティストたちが、今、続々と集まってきています。恋人に、友人に、家族に。大切な人にどうぞ贈ってください。そのメロディが奏でられるとき、守られる命があります。」日本ユニセフ協会(国連ユニセフ国内委員会)
by illcommonz | 2009-12-11 15:00
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