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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼64人のデモスたちの喜びと苦難に満ちた挑戦
▼64人のデモスたちの喜びと苦難に満ちた挑戦_d0017381_352065.jpg
30日はこの実験に参加します。

▼第10回「透視的情動 未知の地平へ」
(PERSPECTIVE EMOTION #10
collective improvisation with chance meeting)

「東京都中野区新井にある ウエストエンドスタジオ にて、コラボレーションによる即興表現のイベント『Perspective Emotion#10 ・第十回透視的情動』を行います。1998年より、透視的情動実行委員会は、即興表現を、まさに即興でしか対処できない方法で舞台上に提示することに全力を尽くして参りました。その目的を達成する手段として、「くじ」により舞台上にたつ人間を限定し決定する「シャッフル方式」を考案し、2000年度より実践しております。それは、15~20分のコラボレーションの時間枠の直前に「くじ」により出演者と人数を決定することで、いつ・誰とともに出演するか分からない状況を作り出します。ギャンブルにも似たこの方式とともに、異なった様々なカラーを持つアーティストが、持参したモチベーションを開示し、互いの創造力を刺激し引き出しあうことにより、予想外の展開を生みだします。それは舞台をまるで新しい表現の生まれてくる〈現場〉へと変容させます。その感動を全ての目撃者とともに分かち合いましょう。そして、これは我々とあなたの、芸術家としての可能性への喜びと苦難に満ちた挑戦です。」

[日時] 2009年12月29日(木)~30日(金)
[場所] 東京・中野 WEST END STUDIO
(東京都中野区新井5-1-1 スタジオライフ)
[料金] 一日券 ¥2,500 二日券 ¥3,500 高校生以下 ¥1,000
[予約] 然々堂(045-543-9521) sa-egusa@ba2.so-net.ne.jp
[主催] パースペクティブ・エモーション実行委員会
(向井千惠・石川雷太・サエグサユキオ・万城目純)

[参加アーティスト]
▼64人のデモスたちの喜びと苦難に満ちた挑戦_d0017381_375725.jpg
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【一日目】2009年12月29日(木)
[第一部] シャッフル 17:00-20:00
[第二部] 生まれくる集合による即興 20:00-21:00

■SOUND 音楽
・a qui avec gabriel アキ・アベック・ガブリエル 
・今井尋也 IMAI Jinya
・小川類 OGAWA Rui
・小笠原幸介  OGASAWARA Kousuke
・武司 Takeshi
・Joshua Hume ジョシア・ヒューム 
・鈴木美紀子 SUZUKI Mikiko
・永田健太郎 NAGATA Kentaro
・富士栄秀也 HUJIE Hideya
・吉本裕美子 YOSHIMOTO Yumiko
・石川雷太 ISHIKAWA Raita
・向井千惠 MUKAI Chie
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■DANCE / BUTOH ダンス / 舞踏
・Abe"M"ARIA  アベ エム アリア
・新城尚之 ARAKI Naoyuki
・小川水素 SUISO Ogawa
・神林和雄 KANBAYASHI Kazuo
・小松享 KOMATSU Toru
・相良ゆみ SAGARA Yumi
・潤湖 Junko
・田辺知美 TANABE Tomomi
・点滅 temmetsu
・道化娼年 DOUKE-SYOUNEN
・七感弥広彰 NANAMI kohshou
・野口祥子 NOGUCHI Sachiko
・秦真紀子 HATA Makiko
・平野晶広 HIRANO Akihiro
・南阿豆 MINAMI Azu
・武藤容子 MUTO Yoko
・ヤスキチ YASUKICHI
・若尾伊佐子 WAKAO Isako
・万城目純 MAKIME/MANJOME Jun
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■PERFORMANCE パフォーマンス
・今井蒼泉 IMAI So-sen
・さのとも SANOTOMO
・中西レモン NAKANISI Remon
・花上直人 HANAUE Naoto
・星野修三 HOSINO Syuzo
・サエグサユキオ SAEGUSA Yukio
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■THEATER 演劇
・リュウセイオー龍 RYUSEIOHRYU
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■POETRY READING 朗読
・伊藤洋子 ITO Yoko

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【二日目】2009年12月30日(金)
[第一部] シャッフル 17:00-20:00
[第二部] 生まれくる集合による即興 20:00-21:00

■SOUND 音楽
・小池野豚(QUICKY) KOIKE NOBTA (QUICKY)
・志賀信夫 SHIGA Nobuo
・Joshua Hume ジョシア・ヒューム
・鈴木美紀子 SUZUKI Mikiko
・冨岡千幸 TOMIOKA Kazuyuki
・永田健太郎 NAGATA Kentaro
・長谷川健治朗 HASEGAWA Kenjiro
・昼間光城 HIRUMA Mitsushiro
・富士栄秀也 HUJIE Hideya
・石川雷太 ISHIKAWA Raita
・向井千惠 MUKAI Chie
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■DANCE / BUTOH ダンス / 舞踏
・亞弥 Aya
・入江淳子 IRIE Junko
・岩瀬明日香 IWASE Asuka
・榎木ふく ENOKI Huku
・遠藤寿彦 ENDO Toshihiko
・小林嵯峨 KOBAYASHI Saga
・相良ゆみ SAGARA Yumi
・貞森裕児 SADAMORI Yuko
・潤湖 Junko
・正朔 Seisaku
・曽田明宏 SODA Akihiro
・高野チカコ TAKANO Chikako
・武智圭佑 TAKECHI Keisuke
・田村のん TAMURA Non
・たらこBchu TARAKO Bchu
・道化娼年 DOUKE-SYOUNEN
・長岡ゆり NAGAOKA Yuri
・博美 Hiromi
・森祐介 MORI Yusuke
・ワタル WATARU
・万城目純 MAKIME/MANJOME Jun
---------------------------------------------------
■PERFORMANCE パフォーマンス
・さのとも SANOTOMO
・花上直人 HANAUE Naoto
・ひんでん高橋秀樹 HINDEN TAKAHASHI Hideki
・福島佳奈 HUKUSIMA Kana
・星野修三 HOSHINO Syuuzou
・サエグサユキオ SAEGUSA Yukio
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■THEATER 演劇
・リュウセイオー龍 RYUSEIOHRYU
・小田マサノリ/イルコモンズ ODA Masanori / illcommonz
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ランシエールのデモクラシー論について柄谷行人が書いていたように、「一般に民主主義というと、代表制(=議会制)と同義だと考えられている。しかしモンテスキューは代表制と民主主義を峻別した。代表制とは貴族政あるいは寡頭政の一種であり、選挙によって選ばれた有能なエリートが支配する体制である。一方、民主主義の本質は、アテネにおいてそうであったように、くじ引きにある。デモクラシーとは、デモス=民衆が、すなわち、「とるにたらない=誰でもよい者」が統治する体制なのである」。その意味で、この「くじ引き」を使った即興はなかなかおもしろそうだ。一方、遊園地と原っぱの違いについて青木淳が書いていたように、「遊園地」があらかじめそこで行われることがわかっている=決められている場であるのに対し、「原っぱ」はそこで行われることによってその中身がつくられていく場である。そして、「子供たちはいくらでも原っぱを使った新しい遊びをそこから引き出すことができた。原っぱの楽しみは、その場所での遊び方を発明する楽しみであり、そこで今日何が起きることになるかが、あらかじめわからないことの楽しみ」である。その意味で、この実験はとてもたのしみである。今から5年前、ジョン・ゾーンが考案した即興メソッド「コブラ」に参加することになったとき、「最もラディカルな即興演奏とは何だろう?」と考えた。そのとき思いついたのは、これまで自分が一度も音を出したことのない楽器や、生まれてはじめて手にする楽器、さらには、改造してどんな音が出るのか(出ないのか)予想のつかない楽器を、ぶっつけ本番で演奏するということだった。そこで「コブラ」では、29種類のジャンクな楽器を用意して即興にのぞんだ。そのことを思い出したので、今回は、これまで自分が一度もやったことのないジャンルである「演劇」を選ぶことにした。(T.C.D.C.やアナーキスト・ドラム・ギャザリングは毎回即興なので、「音楽」だと、ほんとうの即興になりにくい)。「演劇」という表現形態ではたして自分がなにをするのか(なにをしてしまうのか)は、やったことがないので、もちろんわからない、わからないからこそ楽しみであるし、興味もある。ところで、そもそも「演劇」とは何をすることなのだろう?。思うに、「演劇」というのは、何かの「ふりをする」ことなのではないのかと思う。なので当日は、「演劇のひと」(演出家?照明係?エンジニア?観客?)の「ふり」をして、何かしてみようと思う。

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[参考]向井千恵「即興表現の可能性~なぜ我々はそれを選ぶのか」
「即興表現を体験したことのない人に、そのおもしろさを伝えたいと思い、約30年間の即興演奏やパフォーマンスの体験と、2001年から始めた即興表現によるワークショップを通し、感じ確認したことを記してみる。即興表現の一番のおもしろさは予想のつかない展開 -新たな表現の可能性ということにつきる。このイベントでは、初めにカードを引いて組み合わせを決めるのであるが、それ自体も即興であり、どういうジャンルの誰と組み合わさるかさえもわからない。決まっているのはくじ引きというシステムと参加アーティストだけである。いきなり知らないもの同士、異なるジャンルの者が数人でパフォーマンスをすることになるのである。しかし、いかなる組み合わせであっても、アーティストの表現しようとする意志さえあればコラボレーションは可能だ。そればかりか誰も予想し得ない新たな表現領域に踏み込んでいく。いかに即興表現といえども最初からメンバーの決まっているグループの組み合わせはだいたいどのような展開になるか予測はつくのである。普通ダンサーが音楽家とコラボレーションする場合、どのような音を出す音楽家かわかって選ぶし、たいがい知り合い同士で行う。しかしこのイベントの場合、組み合わせそのものも即興的にきめられるのだ。プロのアーティストでなくても表現しようという意志とその場の波動を感じる感受性があれば十分表現者たりうるのだ。
 即興表現は、今その時間、空間そのもののダイレクトな表現である。普通の演劇のように筋書きがあり、演出家の指図のもとに役者が演じるというシステムの対極にあるものである。その時間、空間を共有する個々人が即自己表現を行うことによりコラボレーションを作り出していくのである。しかし、それは表現者の意図とは関係なく筋書き=ストーリーのようなものができたり、今迄見たことの無いような感動的で美しい空間を現出させたりできるのである。それは演出家が意図してやることとは別の次元で生まれてくる。演じる者同士のお互いの波動、それを見るものの波動、その場の波動をすべて即表現、昇華し、演じる者、見るものを解放させる力を持ちえるのだ。特別に訓練されたテクニックをもたずとも、その場に身を任すことによって力を得、それを増幅させ解き放つエネルギーを誰もが持っているということをワークショップを通し私は学ぶことが出来た。この「PERSPECTIVE EMOTION 透視的情動」は、このぐらい力強い表現の可能性を追求し、実践する唯一のイベントである。」
by illcommonz | 2009-12-29 05:36
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