はじめに、ふた、ありき
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▼「文化人類学解放講座エンディング」(B&W 6分4秒 日本語字幕つき 2009年) [映像] ジャミー・ユイス [出演] ニカウとそのなかまたち [音楽] 椎名林檎 [編集] イルコモンズ 「私は、どんな意味においても、支配されるということに我慢ができない。また人を支配することもいやである。帝国主義の支配、階級の支配、組織の支配、伝統の支配、コマーシャリズムの支配、流行の支配、およそいかなる支配でも、支配という事実が意識されると、もう堪えがたい自己嫌悪に陥ってしまう。私の考えている新しい科学といえば、支配の学に抵抗する科学、いわば、反支配の学ともいうべきものである。現代の社会科学や心理学や人類学にだって、文化の呪縛から少しでも人間を自由にするための方法が求められないわけはあるまい」(石田英一郎) という石田英一郎のことばに共感してはじめた「文化人類学解放講座」も、明日が最後の授業になります。資本主義市場経済のグローバル化で破壊されてしまった世界、見失われてしまった人間社会への信頼とその理想、なにものからも支配されずに人間として自由に生きるよろこび、人間の生の尊厳と夢、それらを少しでもとりもどし、リーマンショック後の世界を、少しでもましなものに変え、少しでも人間らしく生きはじめるためのヒントや希望を与えてくれる映像や文章を、もっともっとたくさん紹介したかったのですが、これでおしまいです。まだまだ話しきれなかったことがたくさんあるので、そのぶん教材を用意しました。後はどうか自分で考え、自分で行動しはじめてください。 ▼さよなら、新自由主義 ▼いま、豚は太っていない ▼資本主義をどう超えるか? ▼そんな言葉もあったんだねと、これからいつも思い出すことになる ▼ひとがつながっているということ 「あなたが見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい」(ムハトマ・ガンジー) すべてのサンデー・ブッシュマンたちへ 文化人類学解放講座より --------------------------------------------------------------- [追記] 「文化人類学解放講座」をはじめて、5年になります。5年間の受講者数は延べ1,000人を超え、教材資料と映像データは500ギガを超えました。こんなふうにやっていれば、いつか、もうひとつくらい授業を受け持つことができる日もくるだろう、と思ってましたが、そうはなりませんでした。あるいは、いつか誰かが「文化人類学解放講座」のブログをみて、別の学校で非常勤の講義を受け持たせてくれる日がくるかもしれないと思ってましたが、そうはなりませんでした。なかなか願うようにはいきません。講義をすることは好きだし、もしかしたらこれが天職かもしれない(でも定職はない)と思っているので、やめるつもりはありませんが、一度、区切りをつけてみたくなったので、終わりの映像をつくりました。はじまりの映像がこれで、終りの映像がこれです。「文化人類学解放講座」はそういう授業です。
by illcommonz
| 2009-12-18 15:12
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