はじめに、ふた、ありき
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▼「季節性情動障害」 「季節性情動障害(きせつせいじょうどうしょうがい)とは、ある季節にのみ、体のだるさや疲れやすさ、気分の落ち込みなど、うつ病に似た症状が出る、脳機能障害の一種である。 季節性気分障害、季節性感情障害などともいう。英語ではSeasonal Affective Disorderと呼ばれ、この頭文字を取ってSADと呼ぶのが一般的である。10~11月ごろに憂うつな気分が始まり、2~3月ごろに治まるというサイクルを繰り返す冬型のSADがもっとも一般的で、別名「冬季うつ病(Winter Depression)」とも呼ばれる。 倦怠感、気力の低下、過眠、過食(体重増加、炭水化物や甘い物を欲する傾向が強まる)などの症状が見られるのが特徴。患者の大部分は、冬以外の季節では健康な状態であることが多い。」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) こういうのをよむと、つくづくメンタル・サイエンスというのは「陰気な科学」だと思う。人を解放的でゆたかな気持ちにしない科学や学問はきらいである。特に、なんでもかんでも「うつ病」だといわれると、気分がわるい(抗うつ剤産業やカウンセリング・ビジネスのせいだ)。ひとが冬に、メランコリー、ノスタルジー、ロマンチック、寂寞感、無常感、虚無感を感じるのは病気ではないし、障害でもない。冬のこのさみしく重たくとざされた気分がいいのだ。よく眠り・よく食べて、なにがわるい。寒さから身をまもるために、よく眠り・よく食べる、ただそれだけのことだ。自然のことだ。ということで、今夜もまた寒いので、ごはんがすんだら、家中の電気を全部消して、テントで寝袋にくるまって寝る。寝袋のなかで、じっと目をつぶって冬の音楽をきく。世の中には冬の音楽が山ほどある。それらはどれも、さみしく、重たく、物憂げで、切なく、きびしく、孤独で、しかし、ぬくもりや透明感がある。何時間も何時間もなにもせず、ただ静かにそういう音楽だけをきいてると(たとえば、ワールドエンド・ガールフレンドとか、ケティル・ビヨルンスタとか、アルヴォ・ペルトとか、ロバート・ワイアットとか、ヴィルセル・ガーランドとか、ふちがみとふなととか)、忘れていたあれやこれやの記憶や過ぎ去ったあれやこれやのことがランダムに頭に浮かんできては去ってゆき、だんだん身も心もあたたまってきて、やがて深い深い眠りがやってくる。これが冬眠生活のたのしみであり、冬の情動である。地球の失われゆく自然や環境も大切かもしれないが、まずは、いま・ここにある自分の生身のカラダという自然と、いま・ここにある冬の寒さという生活環境をマッチさせた季節にあわせた暮し方や情動をたしなむ方が自分に合ってるような気がする。ともかく冬は早く寝るに限る。九州で生まれ育ったが、九州でも「冬の暮し」といいうのはそういうものだった。いや、そんなこと書いてるよりも、さっさと寝よう。 (参考) ▼「うつ百万人」陰に新薬?販売高と患者数比例 「うつ病患者が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増している。不況などの影響はもちろんだが、新規抗うつ薬の登場との関係を指摘する声も強い。安易な診断や処方を見直す動きも出つつある。東京の大手事務機器メーカーでは、約1万2000人いる従業員中、心の病による年間の休職者が70人(0・6%)を超える。2か月以上の長期休職者も30人を超えた。多くがうつ病との診断で、10年前までは年間数人だったのが、2000年を境に急増した。この会社の産業医は、「『うつ病は無理に励まさず、休ませるのが良い』との啓発キャンペーンの影響が大きい」と話す。うつ病への対処としては正しいが、「以前なら上司や同僚が励まして復職させたタイプにも、何も言えなくなった。性格的な問題で適応できない場合でも、うつ病と診断されてしまう」と、嘆く。国の調査では、うつ病など気分障害の患者は、2000年代に入り急激に増えており、一概に不況だけの影響とは言えそうにない。患者急増との関係が指摘されているのが、新規抗うつ薬「SSRI」だ。年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。2007年には900億円を超えた。パナソニック健康保険組合予防医療部の冨高辰一郎部長(精神科医)によると、欧米でも、この薬が発売された80年代後半から90年代初めにかけ、患者の増加がみられた。冨高部長は「SSRIが発売されたのに伴い、製薬企業による医師向けの講演会やインターネット、テレビCMなどのうつ病啓発キャンペーンが盛んになった。精神科受診の抵抗感が減った一方、一時的な気分の落ち込みまで、『病気ではないか』と思う人が増えた」と話す。(2010年1月6日 読売新聞)
by illcommonz
| 2010-02-15 20:46
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