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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼冬の夜の降りもの
▼冬の夜の降りもの_d0017381_8402280.jpg
朝の四時ごろ目をさますと、外が妙にシンとしてるので、「ふむ、さては、」と思い、テントから出て、外をみると、雪が降ってた。「ふむ、それでは、」と思い、お湯をわかし、厚着をし、コーヒーをいれた水筒とiPod をもって、散歩にでかけた。雪の降る夜道を音楽を聞きながら歩くのはたのしい。寝る前にいつもテントの中で聞いてる「冬の音楽」を、雪の降る夜道を歩きながら聞くのは、また格別である。特に雪のなかで聞くワールドエンド・ガールフレンドは絶品だと思う。ケティル・ビヨルンスタとデヴィッド・ダーリンのピアノとチェロのデュオもすごくよい。コーヒーで手をあっためながら雪のなかを歩く歩く歩く。風がないので、雪のふりかたもおだやかで、街灯の光に照らされて舞い散ってくる粉雪はきれいだ。吉田美和もそうらしいが、なにかが空から降ってくる「降りもの」によわいのだ。「生きてるうちに、あと何回くらいこういうことができるだろう」などと考えたりしながら、小一時間くらい歩いて、家にかえる。家に着くころには夜も明けはじめ、雪が積もりはじめていた。「ふむ、それでは、」、また、眠るとしよう。朝にみる雪景色もいいけど、夜中に人知れず降る雪の方をみるのがすきだ。そして冬に休眠するのは、つまりは、冬が好きだからなのだ。

▼冬の夜の降りもの_d0017381_8405525.jpg
畑の向こうはJR南武線の線路

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[聞いた曲]
・アルヴォ・ペルト「鏡のなかの鏡」
・ワールドエンド・ガールフレンド「水の線路」
・ワールドエンド・ガールフレンド「スリーピング・アンダー・ザ・レインボウ」
・ワールドエンド・ガールフレンド「アンスポイルド・モンスター」
・ケティル・ビヨルンスタ+デヴィッド・ダーリン「サイレント・ドリーム」
・ケティル・ビヨルンスタ+デヴィッド・ダーリン「ザ・シー8番」
・ジョルジー・クルターク「「神の時こそ、いと良き時」
・スフィアン・スティーヴンス「ヴィトズ・オーディネーション・ソング」
・ペンギン・カフェ・オーケストラ「オルガヌム」
・アンドリュー・バード「オン・ホー」
・ふちがみとふなと「静かな夜」
・ふちがみとふなと「ナ・ララ」
by illcommonz | 2010-02-18 08:42
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