はじめに、ふた、ありき
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今から二年ほど前、EXIT ARTギャラリーの「SIGNS OF CHANGE」展に出展するため、リーマン・ショック直後のニューヨークを訪れた。ニューヨーク滞在の最後の日曜日、『ニューヨーク烈伝―闘う世界民衆の都市空間』の著者である高祖岩三郎さんの案内で、ハーレムからブルックリンまで、ニューヨークの公園でのドラムサークルをみてまわった。
最初に行った「マーカス・ガーヴェイ・パーク」ではちょうどこの公園でのドラムサークル10周年を祝うセッションがひらかれていた。ハーレムにある公園なので、アフロ・アメリカン系の住民やこどもたちが多く、ものおじをしない、ちびこもんずは、すぐにサークルのなかにはいって、アフロなドラムセッションをたのしんだ。 ▼マーカス・ガーヴェイ公園のドラムサークル ▼ちびこもんず 次に訪れたブルックリンの「プロスペクト・パーク」は、1968年から30年以上もドラムサークルが続いているドラムサークルの聖地のような公園で、この公園には「ドラマーの森 (DRUMMER'S GROVE)」と名づけられたドラムサークルのためのスペースがあり、そこにはこんな標識が立っている。 ▼「ドラマーの森」 ここの公園のドラムサークルには、ジャマイカ系、キューバ系、ブラジル系、アフリカ系の住民たちが多く集まるようで、夕方になると、改造した自転車に山のようにドラムを積みあげたラスタのおっさんたちがやってきて、煙突のようなでっかいパイプからモクモクと煙をあげながら、ズ・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・!とものすごいドラミングをはじめた。アフリカでシャーマンの弟子をしていた時に参加してたセッションみたいだったので、ものおじせず、ぬらりひょんと、サークルのなかに加わり、トランス・アトランティックなドラムをたのしんだ。 ▼プロスペクト公園のドラムサークル プロスペクト・パークの「ドラマーの森」は、ニューヨークで目にしたものの中でも特に印象深く、東京の公園にもこういうスペースがあったらいいなと思ったし、今もそう思っているので、明日の宮下公園でのドラムサークルのために、こんな標識をつくってみた。「こうなったらいいな」とただ願うだけでなく、それを目にみえるかたちで示して先に体験してしまう「予示的政治」の実践として、やってみた。 ※クリックすると拡大します 名称を「ドラマーの森」ではなく、「ドラムサークラーの森」にしたのは、「ドラマーの森」にすると、自分をギタリストやピアニストやベーシストだと思っている人たちが参加しにくいような気がしたからで、ドラムサークルのよいところは、ドラマーやドラムのプロでなくても、ドラムサークラーとして気軽に誰でも参加できるところである。そんな「ドラムサークラーの森」を、明日の午後(たぶん1時ごろから)、宮下公園でひらこうと思う。ルールがないのがドラムサークルのルールだが、ドラムサークルをよりたのしく過ごすためのコツがあるので、それもパネルにしてみた。 ※クリックすると拡大します リズムがあわない人をとがめてはいけない。 その人は、あなたが忘れてしまっている もっとおおらかで、のびやかなにリズムに テンポをあわせているかもしれないからだ。 これは鶴見俊輔がヘンリー・デイヴィッド・ソローの「森の生活」から引用した次のことばを、ドラムサークル用にリミックスしたもの。 足なみの合わぬ人をとがめるな。 かれは、あなたのきいているのとは別の もっと見事な太鼓に足なみを あわせているかもしれないのだ。 (鶴見俊輔) ソローはこうも書いている。 人によってそれぞれ歩むペースが違うのは、 みんな違った太鼓のリズムを聞いているからだ。 自分の耳に響く行進のリズムに合わせて歩もう。 それがどんな拍子であっても、どんなに遠くても。 (ヘンリー・ソロー) 急いでつくったので、一箇所、ミスタイプがあるけど、ドラムのミスと同様、おおらかな気持ちで受けとめ、気にしないことにした。 では、明日、宮下公園の「ドラムサークラーの森」で。 [関連] 「あ、そうだ、ドラムサークルやろう。」 http://illcomm.exblog.jp/11093576/
by illcommonz
| 2010-05-16 00:41
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