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映画「アザー・ファイナル」
「2002FIFAワールドカップの決勝戦が横浜市の横浜国際総合競技場で行われた6月30日に、ブータンの首都ティンプーのチャンリミタン競技場で、当時、FIFAランキング最下位のモントセラトと、その一つ上のブータンの間で「もう一つの決勝戦」と題して最下位決定戦となるFIFAインターナショナルAマッチが行われた。」
「文化」とは長期にわたって持続した「流行」であり、「流行」とは長期にわたって持続しなかった「文化」である。そして「流行」も「文化」も決して不変ではない。今回の「文化人類学開放講座」では、映画「アザーファイナル」を見ることをとおして、いまわたしたちの目の前にある「ワールドカップ・セントリズムの流行/文化」を相対化します。文化人類学は、世の中を異なる視点や角度からみて考える学問で、ものごとをその反対の側や逆の側からみて考える姿勢や態度が身につきます。キャリアアップにはつながらないかもしれませんが、ものの見方はゆたかになります。また、この映画をとおして、日本の社会や政治をみていると、想像すらできなかったような、こんなものの考えかたに出会うこともできます。
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「国民総幸福量」(出典: フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」)
「国民総幸福量(こくみんそうこうふくりょう、英: Gross National Happiness, GNH)または国民総幸福感(こくみんそうこうふくかん)とは、1972年に、ブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが提唱した「国民全体の幸福度」を示す”尺度”である。国民総生産(Gross National Product GNP)で示されるような、金銭的・物質的豊かさを目指すのではなく、精神的な豊かさ、つまり幸福を目指すべきだとする考えから生まれたものである。現在、ブータン政府は国民総幸福量の増加を政策の中心としている。 2007年に初めて行われたブータン政府による国政調査では「あなたは今幸せか」という問いに対し9割が「幸福」と回答した。」