
選挙のたびに
いつも書くことだが、たとえば、独裁政党が過半数をとって強権政治を発動しそうな場合には、いやいやながらも「鼻をつまんで対抗勢力に投票する」のがアナーキストの作法である。基本的には、民主も自民も「たちあがれ日本」も「日本創新党」も、党はすべて全滅すればいいと思っているが、とりわけ今回は、沖縄の基地問題を反故にした民主党を懲らしめておかないと、腹の虫がおさまらないので、思いっきり鼻をつまんで、それこそ鼻がもげるくらい鼻をつまんで、あした、期日前投票することにした。
[追記] 投票するにあたって、いろんなサイトをみてまわったが、「デモス(支配される者たち)が支配するパラドクス」というフレーズがよかったので、これを参考にすることにした。
「政治に絶望しそうなとき、心が折れそうになるとき、政治の不条理の前に胸が潰れそうになったとき、卑劣な裏切りに歯噛みして奥歯が割れそうになったときは、小泉時代に孤高に頑張っていた筑紫哲也を思い出そう。がんの苦痛を顔に出さず、立命館で鶴見俊輔の講義をノートしていた姿を思い浮かべよう。余命わずか数か月の身なのに、書生のように夢中にメモを録っていた姿を思い返そう。その遺言を思い出そう。「少数派になることを恐れてはいけない」と説いた言葉を噛み締めよう。投票日までは4日もある。絶望する必要はない。共同の予想記事では、まだ投票先を決めてない有権者が3割もいる。この3割の有権者が、比例の票を国新・共産・社民の3党に流せば、民主・自民の現有議席超えを阻止することができる。迷っている有権者には、消費税増税に反対している少数政党に投票することを呼びかけよう。少数派になることを恐れるな、と、そう自分に言い、そう他の人にも言おう。最後の最後まで、この戦いに勝利できると信じよう。星に祈ろう。もし、民主と自民が選挙後に政策大連立に動き、岸井成格・与良正男・星浩・一色清の一団が猛然とテレビ言論を制圧してきたら、そのときは、国民の世論は消費税増税に反対であり、国民は投票で消費税増税に反対の民意を示したと言って反撃しよう。ネットを拠点にして言論戦を戦い、マスコミを包囲しよう。国民の審判は菅直人の公約(社会契約)を拒否したと言おう。官僚の思うようにはさせない。日本は民主主義の国で、有権者の投票で政治を決せられる。デモスが支配するパラドックスは、2年に一度、3年に一度の七夕的な瞬間機会という特殊条件の下で真理化される。」(世に倦む日日
「星に願いを、消費税増税阻止の民意を、民主・自民の現有割れを」2010年7月7日)