
「民主主義は、くさった少数の権力者を任命するかわりに、
無能な多数派が無能な者を選挙で選びだすことである。」
(バーナード・ショー)
バーナード・ショーがここでいう「民主主義」とは、いうまでもなく「代議制民主主義」のことだが、ショーはこう付けくわえることを忘れていた、すなわち「第一党争いに終始する政党政治は、くさった代議制民主主義である」と。
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「谷垣自民総裁「審判に感謝、衆院解散を」」
「谷垣禎一自民党総裁は与党の過半数割れが決定的になった12日未明、党本部で記者会見。紺のスーツにスカイブルーのネクタイ姿。演壇を握る両手に力を込め、勝利宣言に胸を張った。谷垣総裁は今回の選挙の意義を「与党に過半数を許さないということを達成できた」と強調したうえで「菅総理は一刻も早く衆院を解散し国民の信を問うべきだ」と指摘した。会見に先立ち、谷垣総裁は自民党の優勢が濃厚になった11日午後10時前、党本部4階の開票速報所で笑顔をみせた。「順調に票が伸び、喜んでいる」。職員らの拍手に迎えられると遊説で日焼けした顔をほころばせ、大島理森幹事長と握手。候補者名のボードに自らの手で当選確実を示すバラを飾り、選挙戦で繰り返してきた人さし指を突き上げる“1番”のポーズで勝利をアピールした。この日の自民党本部は投票終了直後の午後8時過ぎから勝利ムードに沸いた。自民勝利の速報が一斉に報道されると、党本部の各部屋から「おお、すごい」「やったあ」という歓声。大きな拍手とどよめきは廊下まで響いた。」(「日経新聞」2010年7月12日)