
「選挙の結果は最悪で、消費税増税反対派の勢力は惨敗を喫した。国共社3党は改選前10議席から半減の5議席へ。増税賛成派の民自2党は改選前92議席から95議席に伸ばし、たち日と改革を合わせれば97議席を獲得。消費税増税に反対の民意は、消費税反対の政党への投票行動にはならなかった。(...) 格差はまた拡大する。貧困層はより窮乏化を深め、貧困層の人口が膨れ上がる。年を追って非正規労働者の比率が増え、低年収の「働く貧困層」が増えているのに、選挙では低所得者の税負担を増やす話ばかり一生懸命にやっている。(...) 格差拡大に反対している政党が惨敗して、国会で議席を持つ必要はないという審判が下される結果となった。国民の多くがそうした選択をする理由が私には理解できず、大衆不信の気分が募るが、一方で、格差拡大に反対したり、消費税増税に反対する政党の態様を見ても、本気で国民の支持を受けようとしているようには見えず、大衆と政党の両方に苛立つ感情を抑えられない。正直なところ、この選挙結果は私の心には打撃だ。弱者の抵抗があまりに小さすぎる。政治に対して無抵抗に過ぎ、怒りが少なすぎる。関心は高いはずなのに、正面から見つめず傍観をしている。何で黙っているのだろうと、何で代弁者を探さないのだろうと、私は不審に思う。(...) 新自由主義のイデオロギーで飼い馴らされて家畜になっている。憤懣の言葉しか喉から出ないが、結局、そうして自分も、諦め、政局劇場を見る玄人気取りな観客の一人になることだけしかできないのだ。言葉は、なぜ多くの人の心に届かないのだろう。」(
世に倦む日日「5年前に戻った選挙結果 - 国民は小泉改革路線の復活を選択した」)
梅雨のような時代のはじまり。とはいえ、明けない梅雨はない。