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いる・こもんず 【普通名詞】 01| ありふれて変なもの 02| 扱いにこまる共有物 03| 分けても減らぬもの 04| 存在とは常に複数で他と共にあり、狂えば狂うほど調子がよくなる
はじめに、ふた、ありき

イルコモンズ編
見よ ぼくら
四人称複数
イルコモンズの旗
(Amazon.comで
大絶版廃刊中)
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▼「すきま」と「論調。」
▼「すきま」と「論調。」_d0017381_119186.jpg
▼宮台真司「渋谷・宮下公園の未来」
 「東京・渋谷区の宮下公園。ナイキの改装計画に合意した区側と、それに反対する団体・ホームレス側との対立が続いています。公園とは、また土地とは一体誰のものなのか?「公園の未来」についてミヤダイさんの解説をどうぞ。」(TBSラジオ「デイキャッチャーズ・ボイス 金曜日」2010年9月17日) 視聴する(10分36秒 mp3)

 先週ラジオで放送された宮下公園をめぐる宮台真司の談話。この話に即していえば、いままさに渋谷区がやっているのは「だめな政策」の見本ということになるだろう。「公園のような公の土地を行政が勝手にしていいのか」という指摘もそのとおりだが、後半の「やっぱりね、みなさんにね、考えていただきたいのは」という問題の投げかけ(7分13秒あたり)からはじまる「社会に「すきま」がなくなった」という話はおおいにうなづける話だと思った。その次に問われなければならないのは、そもそも「社会から「すきま」をなくそうとしてきたのは、いったい誰のどんな欲望で、その「すきま」を埋めつぶして何に変えようとしてきたのか、ということであって、それを問わなければ、同じようなことがまた別の場所でくりかえされるだろう。この失われた「すきま」をとりもどしてゆくには、「公共=パブリック」という観点からだけではなく、「コモンズ」という観点から考えなければならないと思うが、それは今は措くとして、とりあえず宮下公園に限っていえば、「すきま」をなくしたがっているのは、たとえば、こういう男だったりする。

▼「すきま」と「論調。」_d0017381_1201278.jpg
伊藤たけし「論調。」
「伊藤たけしの活動日記です。赤裸々な日常からたけしの本音に触れ、政治家という職業を垣間見てください。日々のトレーニング・食事内容も掲載しています。」

 「昨日ついに渋谷区により区立宮下公園が一部閉鎖されました。ここはスポーツ用品メーカー「ナイキジャパン」が10年間のネーミングライツを取得し、現在あるフットサルコートに加えスケートボード場、クライミングウォール、エレベーターなどを設置しスポーツ公園化しようとする計画で、本来であれば、昨年9月改修工事着工今年5月からは区民が利用できるはずでした。しかし、計画に反対する団体(区民ではありません)が公園を我が物の顔で不法に占拠・占有、公園内にテントを張り、へんてこなオブジェや看板などを掲げ、お祭り騒ぎを繰り返すありさま、地域の住民や商店会、またサッカー・フットサル愛好者からは私のもとに「いい加減にしてほしい、区民やスポーツ愛好者が普通に利用できるようになるのはいつになるのか?」と問い合わせや、苦情も相次いでいました。
 園内にはゴミがあふれスラム化し、あわせて周辺環境も著しく悪化している状況を憂慮し、さる6月の区議会定例会の本会議でも私は「早急に工事に入るべし」と区長に質問していました。今回渋谷区が行った措置は当然ではありますが、英断であると評価します。しかし、行政サイドや私が最も気になったのはマスコミがどの程度、どんな内容の報道をするのか?という点です。昨日夕刊に一部、本日朝刊に各新聞が宮下公園の閉鎖を伝えていますが、内容は非常に落ち着いていて渋谷区発表の報道資料と閉鎖の事実を淡々と報道している感じです。また、ワイドショーなどでも取り上げていますが、コメンテイターの発言も中立な立場でした。
 私はスポーツ公園化推進派議員として反対団体からマークされているところ、この「食卓」でも「やった!やった!」と書けば、また激しく非難されたり、身体に危険が及ぶ可能性もあります。しかし今日は近所の方々からも「とうとうやったな!」と激励をもらいましたし、誰かが(私が)「この行動は正しい!」と声を大にせねばと決意しキーボードを叩いています。どうか良識ある区民の皆さん、納税者の皆さんのご理解を心よりお願いする次第です。

 朝:筑前煮
 昼:幕の内弁当・枝豆
 夜:中華料理
 間食:まんじゅう

トレーニング:ジョグ-15㎞ 大雨のなか代々木公園でアドベンチャーレースをやった気分です。」(「伊藤家の食卓」2010年9月16日)

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 「(区民ではありません)」?つまり「区民でもないのに口を出すな、ひっこんでろ」ということか?区民とかそうじゃないとか、そういうローカルな問題ではないだろうと思う。それとも、区民しか眼中にないのだろうか?「近所の方々」の意見がすべてなのだろうか?「近視眼的」ということばがあるが、これでは「区視眼的」である。シンク・グローバルならぬ、シンク・選挙区である。ナイキパーク化推進派の議員のこの日記と、社会の「すきま」についての談話から、なにかみえてきたような気がした。
by illcommonz | 2010-09-22 01:27
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