「これから世の中はどうなり、われわれはどこに落ち着くんやろと、この悩みは私ひとりのボヤきではないでしょう。ほんとうにみなさん、いまわれわれは、この生活の安定と、われわれの幸せ、誰を頼ったらいいのか?と云いたいことは国民総意、声なき声ではないでしょうか。田中内閣が発足のとき、国民全部が両手をあげて、どれだけよろこんだ。それが二年経った今日、国民に、何をよろこばせてくれた? 自分とこの池の鯉がふえただけやないかい、バカにすなっちゅうねん。サトウが角サトウに変わっとるだけやないか。サトウは甘うても、国民は甘うないぞ、なめとったら、承知せんで、責任者でてこい!もう私、世の中にねよろこびを感じたことがございませんの。目さめたら、寝るまで、腹立つことばかりやもんね、ボヤかなしょうがない。わたしがボヤかなんだら、世の中はどうなる?」(人生幸朗「世の中はどうなる」1974年 ラジオ大阪)
かつて、こういう漫才があった。チョムスキーでもハワード・ジンでもなく、人生幸朗のこのボヤき漫才が自分の社会批評の原点。理屈にあわない世の中、納得できない世の中、腹の立つことの多い世の中に対しては、こんなふうに「責任者でてこい!」と声をあげてよいのだ、政府のせいにしてよいのだ、ということを教えてくれたのが人生幸朗。もしいま人生幸朗が生きていたら、どんなふうにボヤいただろうか?
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「13年連続3万人超の公算=自殺者、2万9000人に-前年比では減少・警察庁」
「警察庁は6日、今年1~11月の全国の自殺者(速報値)は、前年同期比4.1%減の2万9,105人だったと発表した。月別平均2,645人で推移しており、通年ベースでは1998年以降、13年連続で3万人を突破する公算が大きくなった。ただ、昨年1年間の自殺者数(3万2,845人)を下回るペースは続いており、月別では昨年9月~今年6月に10カ月連続で前年同期より減少するなどしている。1~11月の自殺者の内訳は、男性が2万499人、女性が8,606人だった。都道府県別では、東京(2,693人)が最多で、続いて大阪(1,898人)、神奈川(1,682人)など。一方、徳島(159人)、鳥取(167人)、福井(191人)などは少なかった。」(時事通信 2010年12月6日)
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