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![]() "It's a little hard, you know, to judge what impact you've had on a field. Initially, I think the most important thing I did was to introduce anthropology to the general, literate public."(Margaret Mead "Reflections" 1975) ▼文化人類学会関東地区懇談会連続企画 「教室/大学というフィールド―文化人類学の何をどう伝えるか」 [日時] 2010年12月18日(土) 14:00-17:30 [場所] 東洋大学白山キャンパス6402教室 [発表者] 安岡宏和(法政大学)/曽我亨(弘前大学) 村尾静二(立教大学)/小田マサノリ(中央大学) 「広く市民、社会一般にたいし、文化人類学による仕事の成果をどのように発信していくべきかを問うさいに、大学の学生はもっとも身近なオーディエンスといえるだろう。彼らに文化人類学の何をどう伝えたらいいのかと考えるということは、この学問の社会における意義役割をどう発信すべきか、という議論にもむすびついていく。 これは文化人類学という学問の存在意義を社会に示すという、本学問領域の今後の発展の在り方に大いにかかわることでもある。また、現在の大学教育においては、 学生にわかりやすい、「面白い」授業をすることが期待される。しかし、具体的に、どう工夫すればいいのか??文化人類学者たちは、いまどのような授業をしているのだろうか。各大学は文化人類学をどう位置付け、教員にどのような期待をしているのだろうか。本企画では、まず文化人類学の授業をどのように行っているのかという情報を互いに交換、共有し、各人がより自分の研究背景を生かした、かつ学生にも 分かりやすい/分かってもらいやすい授業を行う工夫を練りだすことを課題としたい。同時に、授業の単なるノウハウにとどまらない、文化人類学に何が期待されているか、各人が文化人類学をどう考えるか、といったことに関係する試行錯誤を共有することからはじめたい。こうした作業を通じて、フィールドから持ち帰ったデータ、人類学的知を、教室/大学というフィールドでどう実践すればよいのか、考えていきたい。」 -------------------------------------------------------------------- あした、人類学の懇談会で自分がやってる講義の話をします。といっても、講義のテクニックやノウハウに関する話ではなく、どういう思いで講義をしているかを話そうと思います。かつて人類学は、植民地主義や、人種や性差に対する差別や偏見とたたかう学問でした。だからこそ人類学の母や父たち(たとえば、フランツ・ボアズやマーガレット・ミード)は、公共の場で積極的に発言し、そうした差別や偏見とたたかってきました。それは「公共圏の人類学者たち」という本でよむことができます。この数年、講義ではこの「人類学の原点」にたちもどることをつねに心がけてきましたが、リーマンショック以後は、それとはまた別の思いで講義をしています。それは「就活」から学生たちを大学にとりもどすという思いです。職業的・専門的人類学者になりそこねた自分にとってのフィールドはストリートであり、大学の教室は依然としていまの世界を支配している「新自由主義」の世界観(コスモロジー)とたたかう(バトル)フィールドだと思っています。
by illcommonz
| 2010-12-18 01:59
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