▼フランク・キャプラ「それを墓場まで持っていくことはできない(邦題=我が家の楽園)」
「「景気回復」や「成長戦略」の空しい号令をくりかえすしか能のない連中のいうことなどにまどわされず
、ほ・ん・と・う・に・自・分・が・お・も・し・ろ・い・と・思・う・こ・とに、わき目もふらず向かう生き方は、どういう生き方なのかを想像してみるのにうってつけの映画がある。フランク・キャプラの「我が家の楽園」がそうで、自分にとって「ソウル・ムービー」というものがあるとしたら、確実にその一本となる映画である。ついこないだも見たばかりで、もう数え切れないくらいみてるのに、何度みてもよい。ビフォなら「これは「離脱」の映画だ」というだろう。なにからの離脱かといえば、資本主義からの離脱である。ちなみに原題の「それ」とは「お金」のことである。キャプラの楽天主義をばかにする現実主義者もいるが、ばかで結構、理想よ一歩前に、現実は後からついてこいである。
[追記] 著作権保護期間が過ぎてパブリック・ドメインにはいったコモンズ映画なので廉価版(500円)で手に入ります。