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![]() ▼「エジプト“無政府状態”に 博物館のミイラも破壊」 「エジプトでは反政府デモが全土に広がっています。カイロ市内は無法地帯になっています。カイロ市内は警察官の姿が消え、軍が政府庁舎などの警備にあたっていますが積極的な治安維持は行っていません。考古学博物館も襲撃に遭い、盗難こそ免れたものの、展示品のミイラ2体が破壊されました。夜間外出禁止令の時間になってもデモは続いていて、今後の情勢は軍の出方が左右するとみられます。」(テレビ朝日ニュース 2011年1月30日) という日本のテレビニュースを、アルジャジーラなどのニュースをもとに校正してみた。 (※ただし未確認情報もあり) ▼「エジプト“解放状態”に 治安当局が博物館のミイラを破壊?」 「エジプトでは独裁政権とたたかうデモが全土に広がっています。カイロ市内は立ち上がった市民たちの解放自治区になっています。しかし依然としてエジプトではムバラクの暴政が続いており、数日前には、治安当局が、刑務所にいた囚人たちに銃器を持たせ、考古学博物館を襲撃させて展示品のミイラ2体を破壊させた、という証言もあります。そのためいま市民たちは自警団をつくって博物館の見張りにあたっています。今後の情勢については、世界の市民たちがエジプトの市民の側について、エジプトから目をはなさないことが、それを左右するとみられます。ところで、あなたはどちらの側ですか、独裁政権?市民?私は市民の側です。」 こわれたミイラはまた修復すればいいが、殺されたエジプト市民の生命は修復できない。中止になった観光ツアーは延期すればいいが、殺されたエジプト市民はもうどこにも行けない。いまから何千年も前に死んだ王族の亡骸(ミイラ)や観光旅行のことよりも、いまは、いまこの瞬間も街頭に出て、声をあげ、懸命にたたかっている市民(それは誰かの母親や兄弟や父親や姉妹や子どもや友人や恋人だったりする普通の市民)たちのことと、その未来の方がずっと気になる。それはおかしな考え方だろうか? ミイラやツアーのことばかりとりあげたがる日本のマスコミ報道をみていて、そう思った。 ▼アルジャジーラTV 「略奪部隊がカイロ博物館を襲撃」 知っておきたいのは、上のインタビューで語られているように、エジプトの市民たちは略奪部隊から博物館を守ろうとしたこと。 ▼「反政府デモ 考古学博物館でミイラ2体壊される 略奪試みた跡も」 「エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長は29日、ムバラク政権打倒を求める大規模デモが発生した28日に、ツタンカーメン王の黄金のマスクなどを収蔵するカイロ中心部のエジプト考古学博物館に何者かが侵入し、古代エジプト時代のミイラ2体が壊されたことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。事務局長が29日朝来ると、略奪を試みた形跡があり、ミイラが壊されているのに気付いたという。入場券売り場も荒らされていた。事務局長は「とても残念だ」と語った。28日に大規模デモが発生した際、デモ隊や観光警察が博物館の周りを警戒して、延焼や略奪から守っていたといい、デモ参加者がミイラを破壊したのかは不明。博物館は暴動で放火された与党、国民民主党(NDP)本部ビルに隣接している。」 (毎日新聞 2011年1月30日) もうひとつ大事なのは、上の記事にあるように、誰がミイラを破壊したかは「不明」だということだ。 ともかく今は、ひからびたミイラのことより、いまそこで血を流している生身のエジプトの人たちのことを考えたい。誰がミイラを壊したかは、いずれ「ファラオの呪い」によって明らかになるはずだ。ミイラのことは、ファラオにまかせて、いまは、エジプトが「ムバラクの呪い」から解放されることを願わずにいられない。
by illcommonz
| 2011-01-30 22:08
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