昨日は、見たくないものを見せられたが、見たいものだけ見るのでなく、見たくないものにも目をそらずに、見つづけるることが、ほんとに見ることだと思いながら、タハリール広場での衝突の映像を見つづけた。独裁体制をたおすたたかいが、すんなりと、きれいごとですむわけがないのだ。解放広場での衝突はいまも続いている。広場の一角ではモロトフカクテル(=火炎瓶)や敷石の投擲が続いている。その同じ広場の別の一角ではバナーをもった人たちが笑いながら踊っている。別の一角では
コード・ピンクの女性たちが「エジプトに連帯を」と書かれたバナーをひろげている。頭や腕に包帯をまいた若者たちの姿が目立つが、疲れた様子はない。多くのひとたちが広場とそのまわりにとどまり続けてデモを続けている。広場は大きな河のようで、流れが激しいところもあれば、ゆるやかなところもある。この反乱の流れがゆきつく先はまだわからないが(ナイル全域?黄河?)、まだとうぶんのあいだ、この流れが止まったり逆行したりすることはないだろう。