![▼[エジプト革命] 日曜にタハリール広場で起きたことは1919年の再来だった_d0017381_721258.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201102/08/81/d0017381_721258.jpg)
"Sunday saw a return to Egypt of themes of national unity across the Christian-Muslim divide that recalled the heyday of early Egyptian nationalism in 1919, when the modern nation was formed in the cauldron of mass demonstrations against British colonial rule.(...) 1919 was a foundational moment for the Egyptian nation. The subsequent history of Christian-Muslim relations has had its ups and downs. But at Tahrir Square, Sunday, February 6, 2011 was another such 1919 moment of unity. (Juan Cole
"Christians, Muslims "One Hand" in Egypt's Youth Revolution")
ミシガン大学の歴史学者ジュアン・コールによると、
日曜日にタハリール広場で起きたことは、1919年の再来だったという。というのも、いまからざっと一世紀前の1919年、エジプトがイギリスの植民地支配から脱しようとして、ナショナリズムがもりあがっていた頃のデモで、イスラム教徒とキリスト教徒たちが互いに手をとりあったという史実があるかららしい。なるほど、たしかにどこかで誰かが云ったように「歴史はくりかえす」。もちろん誰が云ったかは知ってるが、それは古い革命の話を思い出させるので、ここではわざと書かない。それよりも、オルタグローバル・ムーヴメントのイディオムを使って、いま大事なのは「MAKE MUBARAK HISTORY」、すなわち「ムバラクを過去の歴史にしよう」だと云いたい。それはさておき、このペーパーのタイトルは「エジプトの若者たちの革命におけるキリスト教徒とイスラム教徒の団結」となっている。つまり歴史学者もこれは「革命」だとはっきりいってるわけで、そろそろ日本のメディアも「反政府運動」ということばを使うのをやめた方が身のためだと思う。そうしないと後の時代の人びとたちから見識のなさを笑われるだろう。ちなみに、下の写真は、「
幕末写真ジェネレーター」で加工した日曜日のタハリール広場でのキリスト教徒とイスラム教徒の団結の写真。こんなふうに加工すると、この出来事が世界史に残る出来事だったということがわかる。